障害者グループホームとは?種類・入居条件・費用とB型と組み合わせる暮らし

障害者グループホームとは?種類・入居条件・費用とB型と組み合わせる暮らし

「家族以外の場所で暮らす選択肢として、グループホームが気になり始めた」という本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、障害者グループホームとは何かを、種類・入居条件・費用・入所施設との違いに分けて整理します。あわせて、グループホームで暮らす人の平日を形づくる「日中の通い先」との組み合わせ方も紹介します。

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目次

障害者グループホームとは?地域で少人数で暮らす「住まい」のサービス

障害者グループホームとは、障害のある人が世話人や生活支援員の支援を受けながら、地域の住宅で少人数の共同生活を送る障害福祉サービスのことです。制度上の正式名称は「共同生活援助」で、主に夜間や休日の暮らしを支えます。

厚生労働省「障害福祉サービスについて」では、主として夜間に、住居での相談や入浴・排せつ・食事の介護などの日常生活上の援助を行うサービスと説明されています。まず押さえたいポイントは次の3つです。

  • 住まいのサービスである:暮らす場所で、家事や金銭管理、健康面などの支援を受けます
  • 平日の日中は別の場所で過ごす人が多い:働く、B型事業所や生活介護に通うなど、日中の通い先を持つのが一般的です
  • 利用には受給者証が必要:お住まいの市区町村に申請し、支給決定を受けてから入居します

制度名や受給者証、体験利用の流れは「共同生活援助とは」でくわしく解説しています。

グループホームの種類は3類型とサテライト型住居

グループホームは、介護の提供方法によって「介護サービス包括型」「日中サービス支援型」「外部サービス利用型」の3つの類型に分かれます。これに加えて、一人暮らしに近い「サテライト型住居」という住まいの形があります。

厚生労働省「共同生活援助における運営や支援に関するガイドライン(第1版)」(令和8年2月)の整理をもとに、違いを表にしました。

種類支援のしくみ考えやすい人
介護サービス包括型ホームの職員が家事の援助と、食事・入浴などの介護をあわせて行う生活面と介護の支援を同じホームで受けたい人
日中サービス支援型日中も含めて常時の支援体制をとる障害が重い人、高齢で常時の支援が必要な人
外部サービス利用型家事などの援助はホームが行い、介護は外部の居宅介護事業所に委託する介護の必要が比較的少ない人
サテライト型住居本体の住居の近くで一人暮らしに近い生活をし、支援を受ける一人暮らしに向けて練習したい人

日中も支援を受けられる類型の詳細は「日中サービス支援型グループホーム」で紹介しています。

入居条件の基本

入居条件の基本は、障害福祉サービスの支給決定を受けることです。先のガイドラインでは、障害支援区分にかかわらず利用できるとされています。身体障害のある人は、65歳未満か、65歳になる前日までに障害福祉サービスなどを利用したことがある人に限られます。

精神障害のある人の入居については「精神障害の方のグループホーム入居条件」、年齢の考え方は「グループホームは何歳まで」で整理しています。ホームごとの受け入れ条件は異なるため、個別の判断は相談支援専門員や市区町村の障害福祉担当窓口で確認してください。

障害者支援施設(入所施設)とグループホームの違い

障害者支援施設(入所施設)とグループホームの大きな違いは、暮らす規模と日中の過ごし方です。入所施設は大きな建物で夜間の介護を受ける場で、グループホームは地域の住宅で少人数で暮らし、日中は外の通い先に出るのが基本です。

厚生労働省の資料「障害者の居住支援について(共同生活援助について)」(令和3年)では、グループホームの入居定員は原則10名以下と示されています。

観点障害者支援施設(入所施設)グループホーム
暮らす場所施設の建物住宅地にある一般的な住宅など
規模大人数少人数(入居定員は原則10名以下。類型や建物によって例外あり)
利用の対象生活介護を使い障害支援区分が一定以上の人など支給決定を受けた障害のある人
日中の過ごし方施設内で過ごすことも多い仕事やB型などの通い先に出る人が多い

入所施設の対象者は、生活介護の利用者で障害支援区分4以上(50歳以上は区分3以上)の人や、自立訓練などの利用者で入所が必要と認められた人などです。

費用の目安|実費と利用者負担の上限

グループホームの費用は、家賃・食費・水道光熱費・日用品費などの実費と、サービスの利用者負担を合わせたものです。実費はホームや地域によって大きく異なり、利用者負担には世帯の所得に応じた上限月額があります。

厚生労働省「障害者の利用者負担」によると、グループホーム利用者の負担上限月額は次のとおりです。

世帯の区分負担上限月額
生活保護受給世帯0円
市町村民税非課税世帯(低所得)0円
上記以外(一般)37,200円

18歳以上の場合、所得を判断する世帯の範囲は本人とその配偶者です。生活保護または低所得の世帯には、家賃を対象に利用者1人あたり月額1万円を上限とする補足給付もあります。金額は年度や自治体の独自制度で変わる場合があるため、実際の負担額は市区町村の窓口と入居先のホームで確認してください。

毎月の内訳は「グループホームの費用」、補足給付は「グループホームの家賃補助と自己負担上限」でくわしく解説しています。

見学・入居の前に確認したいポイント

入居を決める前に、空き状況・支援の中身・生活のルール・日中の通い先への距離の4点を確かめておくと、入居後のずれを防ぎやすくなります。候補は相談支援専門員や市区町村の窓口に聞くほか、WAM NET 障害福祉サービス等情報検索でも地域の事業所を調べられます。

  • 空室があるか、待機の場合の見通し
  • 類型(包括型・日中支援型・外部利用型)と、夜間の職員体制
  • 服薬や金銭管理など、本人に必要な支援を受けられるか
  • 門限・外泊・来客などの生活のルール
  • 家賃・食費など毎月の実費の内訳を書面で確認できるか
  • 平日の通い先まで無理なく移動できるか
  • 体験利用ができるか

見学の進め方は「グループホームの探し方・見学のポイント」、志木周辺での探し方は「志木周辺のグループホームの探し方」にまとめています。入居後に合わないと感じたら「グループホームが合わないと感じたら」をご覧ください。

B型(日中活動)との接点|平日の暮らしは日中の通い先で決まる

グループホームで暮らす人の平日は、日中にどこへ通うかで形が決まります。前述のガイドラインでも、利用者の多くが生活介護や就労継続支援などの日中活動サービスを使い、ホームは通い先との連絡調整に努めると書かれています。

就労継続支援B型とは、雇用契約を結ばずに自分のペースで作業し、工賃を受け取れる日中活動のサービスのことです。グループホームとB型は役割が違う別のサービスなので、住まいはグループホーム、日中はB型という形で組み合わせて利用できます。

同じガイドラインは、日中活動のない利用者はホームの外とのつながりが少なくなり、孤独に陥る心配があるとも指摘しています。朝に家を出て、作業をして、夕方に帰る。この流れがあると、生活リズムや人とのつながりを保ちやすくなります。

組み合わせの考え方は「グループホームとB型を組み合わせるという選択」、1日の流れは「グループホームでの過ごし方」で紹介しています。将来の一人暮らしを考えている方は「グループホームから一人暮らしへ」、日中活動の選択肢全体は「障害福祉サービス一覧」も参考になります。

ぽちぽちの道の場合(グループホームからの日中の通い先として)

グループホームを考えるときは、住まいと同じくらい「平日の日中をどこで過ごすか」が大切です。ぽちぽちの道は就労継続支援B型の事業所で、グループホームの運営は行っておらず、グループホームの紹介やあっせんもしていません。住まいについては、相談支援専門員やお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口にご相談ください。

私たちがお手伝いできるのは、日中の通い先としてのご相談です。ぽちぽちの道は、IT・パソコン作業に特化したB型事業所で、東武東上線「志木駅」東口から徒歩2分にあります。送迎は行っていません。

作業はパソコン中心で、データ入力、Canvaでの画像づくり、生成AIを使った文章や調べ物、SNS投稿づくりなどに取り組みます。パソコンが苦手な方も歓迎しており、週1日からの通所もご相談いただけます。昼食はお弁当(実費)を用意できます。工賃は見学時にご案内します。

障害者グループホームについてよくある質問

Q. 障害者グループホームとはどんな人が暮らす場所ですか?
A. 一人暮らしに不安があり、支援を受けながら地域で暮らしたい障害のある人が暮らす住まいです。厚生労働省の資料では、施設を出て地域生活に移りたい人や、介護が必要でも地域で暮らしたい人なども利用者像に挙げられています。合うかどうかは、相談支援専門員と話しながら検討すると安心です。

Q. 障害者支援施設とグループホームの違いを一言でいうと何ですか?
A. 入所施設は大きな建物で夜間の介護を受ける場、グループホームは地域の住宅で少人数で暮らす場です。グループホームでは、日中は仕事やB型事業所などの通い先に出る人が多くいます。必要な介護の量によって、向いている選択肢は変わります。

Q. 障害者グループホームの自己負担には上限がありますか?
A. はい、サービスの利用者負担には世帯の所得に応じた上限月額があります。厚生労働省の資料では、生活保護・市町村民税非課税の世帯は0円、それ以外は37,200円です。家賃や食費などの実費は別にかかるため、合計額は入居先のホームと市区町村の窓口で確認してください。

Q. グループホームの種類はどうやって選べばいいですか?
A. 必要な介護の量と、日中をどこで過ごすかを軸に考えると選びやすくなります。介護を同じホームで受けたいなら包括型、常時の支援が必要なら日中サービス支援型、一人暮らしの練習ならサテライト型住居が候補です。空きや支援内容は見学で確かめてください。

Q. ぽちぽちの道でグループホームを紹介してもらえますか?
A. ぽちぽちの道はB型事業所で、グループホームの運営や紹介は行っていません。住まいのご相談は、相談支援専門員やお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口にお願いします。ホームから通う日中の通い先としてのご相談なら、見学やLINEで受け付けています。

まとめ

障害者グループホームとは、支援を受けながら地域の住宅で少人数で暮らす住まいの障害福祉サービスです。3つの類型とサテライト型住居があり、費用は実費と上限つきの利用者負担で決まります。平日の暮らしは日中の通い先で形が決まるため、住まいと日中活動はセットで考えると安心です。

ぽちぽちの道は、志木駅から徒歩2分の就労継続支援B型事業所です。グループホームからの通い先を考え始めた段階でも、LINEでの相談や見学を受け付けています。質問だけでも大丈夫です。B型事業所を比べるときの観点は「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。


実家・一人暮らし・グループホームなど住まいの選択肢を一覧で比べたいときは、障害のある方の住まいの選択肢|実家・一人暮らし・GH早わかりが入り口になります。

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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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