「障害福祉サービスには、どんな種類があるの?」「名前が多すぎて、どれが自分に関係するのか分からない」——そんな方へ。この記事では、障害福祉サービスの一覧を全体マップとして整理し、種類ごとの役割と使い分けの考え方を、本人・ご家族・支援者の方向けにやさしくまとめました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」も、利用の進め方のご相談を受け付けています。
障害福祉サービスの一覧|まず全体マップから
障害福祉サービスは、大きく「介護給付」と「訓練等給付」の2つに分かれます。これに「相談支援」「補装具」「地域生活支援事業」を合わせた5つの枠組みでとらえると、サービスの全体像が一気に見やすくなります。
障害福祉サービスとは、障害者総合支援法にもとづいて、障害のある方の暮らしや働くことを支える福祉サービスのことです。まずは全体マップを表で確認してみてください。
| 枠組み | 役割 | 代表的なサービス |
|---|---|---|
| 介護給付 | 日常生活の介護を支える | 居宅介護(ホームヘルプ)、生活介護、短期入所など |
| 訓練等給付 | 働くこと・自立に向けた訓練を支える | 就労継続支援B型、就労移行支援、自立訓練など |
| 相談支援 | サービス選びと利用計画づくりを支える | 計画相談支援、地域相談支援 |
| 補装具 | 体の機能を補う用具の費用を支える | 車いす、補聴器などの費用支給 |
| 地域生活支援事業 | 市区町村などが地域の実情に合わせて行う | 移動支援、地域活動支援センターなど |
このうち、一人ひとりの状態に応じて個別に支給決定されるのが「介護給付」と「訓練等給付」で、この2つをまとめて狭い意味での「障害福祉サービス」と呼びます。サービス体系の正確な内容は、厚生労働省「障害福祉サービス等」のページで確認できます。また、この仕組み全体を定めている法律については「障害者総合支援法とは」で解説しているので、法律の側から知りたい方はあわせてどうぞ。
障害福祉サービスの種類一覧(介護給付・訓練等給付)
介護給付は「日常生活の介護」を、訓練等給付は「働くこと・自立に向けた訓練」を支えるサービス群です。名前だけ並べると難しそうに見えますが、役割がはっきり分かれているため、自分の困りごとに近いほうの一覧から眺めると探しやすくなります。
介護給付のサービス一覧(暮らしの介護を支える)
| サービス名 | ひとこと説明 | こんなときに |
|---|---|---|
| 居宅介護(ホームヘルプ) | 自宅で入浴・排せつ・食事などの介護を受ける | 自宅での暮らしに手助けがほしい |
| 重度訪問介護 | 常に介護が必要な方を自宅で総合的に支える | 重度の障害があり長時間の支援が必要 |
| 同行援護 | 視覚障害のある方の外出に付き添い情報を補う | 見えにくさで外出に不安がある |
| 行動援護 | 危険を避ける支援つきで行動・外出を支える | ひとりでの外出が心配 |
| 重度障害者等包括支援 | 複数のサービスをまとめて包括的に受ける | 介護の必要性がとても高い |
| 短期入所(ショートステイ) | 施設に短期間泊まって介護を受ける | 介護する家族が病気のとき・休息したいとき |
| 療養介護 | 医療機関で医療と介護をあわせて受ける | 医療的ケアと常時の介護が両方必要 |
| 生活介護 | 昼間の介護と創作・生産活動の機会を得る | 日中の居場所と介護の両方がほしい |
| 施設入所支援 | 施設に入所し夜間や休日の介護を受ける | 夜間も含めた暮らしの支援が必要 |
介護給付を利用するときは、どのくらい支援を必要とするかを確認する「障害支援区分」の認定を受ける手続きが入ります。区分の調査や判定は市区町村が行うので、自分で難しい判断をする必要はありません。
訓練等給付のサービス一覧(働く・自立を支える)
| サービス名 | ひとこと説明 | こんなときに |
|---|---|---|
| 自立訓練(機能訓練・生活訓練) | 体の機能や生活の力を高める訓練を受ける | 生活リズムや暮らしの力を整えたい |
| 就労移行支援 | 一般企業への就職を目指して訓練する | 企業で働くことを目標にしたい |
| 就労継続支援A型 | 雇用契約を結び、支援を受けながら働く | 契約を結んで安定したペースで働きたい |
| 就労継続支援B型 | 雇用契約なしで自分のペースで働く | 体調に合わせて働く準備をしたい |
| 就労定着支援 | 就職後の職場定着を相談・連絡調整で支える | 就職したあとの不安に備えたい |
| 就労選択支援 | 働く力や希望を整理し、選択を手伝う | どの働き方が合うか確かめたい |
| 自立生活援助 | ひとり暮らしを定期的な訪問などで支える | ひとり暮らしに少し支えがほしい |
| 共同生活援助(グループホーム) | 共同生活の住まいで夜間・休日の援助を受ける | 支援つきの住まいで暮らしたい |
就労継続支援B型は、この訓練等給付に含まれるサービスです。介護給付とちがって障害支援区分の認定は基本的に不要で、「働くこと・自立に向けた一歩」を支える入り口として使われています。生活面を整えるところから始めたい方は、自立訓練という選択肢もあります。どちらが先か迷うときは「自立訓練(生活訓練)とB型の違い」が参考になります。
就労系サービス5つの違い(移行・A型・B型・選択・定着)
働くことに関する障害福祉サービスは、就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型・就労選択支援・就労定着支援の5つです。「どんな働き方を目指すか」で、入り口が分かれます。
- 就労移行支援:一般企業への就職を目指し、一定期間、必要な知識やスキルの訓練を受けます
- 就労継続支援A型:事業所と雇用契約を結び、支援を受けながら働きます
- 就労継続支援B型:雇用契約を結ばず、体調に合わせて自分のペースで働きます。作業に応じて工賃を受け取ります
- 就労選択支援:働く力や希望を短期間で整理し、自分に合うサービス・働き方を選ぶのを手伝ってもらえます。2025年10月に始まった新しいサービスです
- 就労定着支援:就職したあと、職場で安定して働き続けられるよう、企業や関係機関との連絡調整や相談を支援します
「いきなり企業で働くのは不安」という方はB型から、「就職を目標に訓練したい」という方は就労移行支援から、というように、同じ「働く」でも段階に応じて使い分けられます。B型の対象者や利用料、工賃の仕組みは「就労継続支援B型とは」でくわしく解説しています。
相談支援・補装具・地域生活支援事業もおさえる
介護給付・訓練等給付のほかにも、暮らしを支える枠組みがあります。サービスの一覧を見るときは、この3つもセットでおさえておくと迷いにくくなります。
相談支援は、サービス選びと利用計画づくりを支える仕組みです。サービス等利用計画をつくる計画相談支援のほか、施設や病院から地域での暮らしに移る方を支える地域移行支援、ひとり暮らしの方を緊急時に支える地域定着支援があります。補装具は、車いすや補聴器など、体の機能を補う用具の費用を支給する制度です。このほか、医療費の負担を軽くする自立支援医療という仕組みもあります。
地域生活支援事業は、市区町村や都道府県が、地域の実情に合わせて行う支援です。外出を支える移動支援や、創作的活動・交流の場である地域活動支援センターなどが代表例で、内容や使い方は地域ごとに異なります。地域活動支援センターは名前のとおり身近な通い先ですが、介護給付・訓練等給付の障害福祉サービスとは位置づけが異なります。B型とどちらにするか迷う方は「地域活動支援センターとB型の違い」も読んでみてください。
どれを使えばいい?使い分けの考え方と相談先
使い分けの出発点は、「いまいちばん困っていることが、暮らしの介護なのか、働く・自立の準備なのか」を見ることです。そのうえで迷ったら、市区町村の障害福祉窓口か相談支援専門員に相談すれば、一覧の中から合うサービスを一緒に絞り込んでもらえます。
自分のいまの状況を、次のチェックに当てはめてみてください。
- 自宅での暮らしに介護の手助けがほしい → 介護給付(居宅介護・生活介護など)から
- 働きたい・働く準備を始めたい → 訓練等給付の就労系(移行・A型・B型)から
- 生活リズムや暮らしの力をまず整えたい → 自立訓練・自立生活援助から
- 住まいや外出、日中の居場所に困っている → 共同生活援助や地域生活支援事業も視野に
- どれが合うか分からない → 市区町村の窓口・相談支援専門員へ
相談支援専門員とは、障害のある方のサービス選びと利用計画づくりを支える専門職のことです。「一覧を見ても決められない」という状態のまま相談して構いません。困りごとを伝えると、暮らしの状況に合わせて候補を整理してもらえます。
実際にサービスを使うまでの流れは、おおむね次のとおりです。
- 市区町村の障害福祉窓口で困りごとを伝える:手帳がなくても相談できます
- 使いたいサービスを申請し、調査を受ける:介護給付の場合は障害支援区分の認定があります
- サービス等利用計画案をつくる:相談支援専門員が作成を支援します
- 受給者証の交付を受け、事業所を選ぶ:見学や体験で雰囲気を確かめられます
- 事業所と契約して利用を始める:使いながら計画を見直すこともできます
サービスの利用には原則として利用者負担がありますが、世帯の所得などに応じて月ごとの負担に上限が設けられています。具体的な金額や支給量(利用できる日数・時間)は人によって異なるため、数字はお住まいの市区町村の窓口で確認するのが確実です。この記事の一覧で「自分に関係しそうなサービス」に目星をつけてから窓口へ行くと、相談がスムーズになります。
ぽちぽちの道の場合(「働く」から始めるなら)
一覧の中から「まず働く準備を始めたい」と感じた方に向けて、訓練等給付の一つである就労継続支援B型の実際を紹介します。ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。
B型は雇用契約を結ばないため、週1日・短時間といった無理のないペースから始められるのが特徴です。ぽちぽちの道でも、週1日からの通所を相談できます。作業はパソコン中心で、データ入力、Canvaでの画像づくり、生成AIを使った文章づくりなどに取り組めます。パソコンが苦手な方や未経験の方も、生成AI(ぽちぽちAI)とスタッフがサポートするので心配いりません。
「どのサービスを使うか決めてからでないと、見学してはいけない」というルールはありません。一覧を眺めて少しでもB型が気になったら、LINEでの相談や見学から確かめるのが近道です。質問だけでも、見学だけでも大丈夫です。
障害福祉サービスの一覧についてよくある質問
Q. 障害福祉サービスには、どんな種類がありますか?
A. 大きく分けると「介護給付」と「訓練等給付」の2つです。介護給付には居宅介護や生活介護など暮らしの介護を支えるサービスが、訓練等給付には就労継続支援B型や自立訓練など働くこと・自立を支えるサービスが含まれます。このほかに、相談支援・補装具・地域生活支援事業という枠組みがあります。
Q. 介護給付と訓練等給付は、何が違いますか?
A. 介護給付は日常生活の介護を支えるサービス、訓練等給付は働くこと・自立に向けた訓練を支えるサービスです。たとえばホームヘルプ(居宅介護)は介護給付、就労継続支援B型は訓練等給付に含まれます。手続きも一部異なり、介護給付では障害支援区分の認定が必要です。
Q. 就労系の障害福祉サービスは、どれを使えばいいですか?
A. 一般企業への就職を目指すなら就労移行支援、雇用契約を結んで働くなら就労継続支援A型、自分のペースで働く準備をするなら就労継続支援B型が代表的な入り口です。2025年10月からは、働き方の選択そのものを支える就労選択支援も始まりました。迷うときは、市区町村の窓口や相談支援専門員と一緒に整理できます。
Q. 自分がどの障害福祉サービスを使えるかは、どこで分かりますか?
A. お住まいの市区町村の障害福祉窓口で確認できます。困りごとを伝えると、対象になりうるサービスを案内してもらえます。サービス等利用計画づくりを支える相談支援専門員に相談する方法もあります。手帳がない段階でも、相談自体は可能です。
Q. 地域活動支援センターも、障害福祉サービスの一覧に入りますか?
A. 地域活動支援センターは、介護給付・訓練等給付として個別に支給決定される障害福祉サービスとは異なり、市区町村が行う地域生活支援事業に位置づけられています。創作的活動や交流の機会を提供する、地域の身近な通い先です。利用の仕方は地域で異なるため、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。
まとめ
障害福祉サービスの一覧は、「介護給付(暮らしの介護)」と「訓練等給付(働く・自立の訓練)」の2本柱に、相談支援・補装具・地域生活支援事業を加えた全体マップでとらえると整理しやすくなります。どれを使うかは、いまの困りごとに近い枠組みから考え、迷ったら市区町村の障害福祉窓口や相談支援専門員に相談すれば大丈夫です。働く準備から始めたい方には、訓練等給付の就労継続支援B型という入り口があります。
ぽちぽちの道は、サービス選びの段階からの相談も歓迎している、志木駅徒歩2分のB型事業所です。気になったら、LINEでの相談や見学から始めてみてください。事業所選びの観点は「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。
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始めてみませんか?

監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

