障害者グループホームの費用はいくら?内訳と工賃・年金で暮らす家計の例

障害者グループホームの費用はいくら?内訳と工賃・年金で暮らす家計の例

「グループホームに入ったら毎月いくらかかるの?」「年金と工賃で払っていけるか心配」という本人・ご家族の方へ。この記事では、障害者グループホームの費用を5つの内訳に分け、障害基礎年金とB型の工賃で家計を組み立てる手順と、払えないときの相談先をまとめました。志木駅徒歩2分のB型事業所「ぽちぽちの道」が、日中の過ごし方の立場からお伝えします。

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障害者グループホームの費用は「利用者負担+家賃+食材料費+光熱水費+日用品費」の合計

障害者グループホームの費用は、国の制度で上限が決まる「利用者負担」と、ホームごとに金額が決まる「家賃・食材料費・光熱水費・日用品費」の合計です。ホームと世帯の所得によって変わるため、一律の金額はありません。料金表を見る前に、次の3点を押さえておきましょう。

  • 利用者負担には上限がある:所得に応じて月0円から37,200円までの上限があり、それ以上は払わない
  • 家賃には補助がある:市町村民税非課税の世帯などは、家賃に月1万円を上限とする給付を受けられる
  • 食材料費・光熱水費・日用品費は実費:ホームが金額を定め、契約時に書面で説明を受ける

グループホームの仕組みそのものは「障害者グループホームとは」で解説しています。

障害者グループホームの費用の内訳|5つの項目と金額の決まり方

障害者グループホームの費用の内訳とは、ホームが利用者から受け取ってよいと国の基準で決められた費用の種類のことです。厚生労働省の「共同生活援助における運営や支援に関するガイドライン(第1版)」では、自己負担額(月額0円から37,200円)のほかに食材料費・家賃・光熱水費・日用品費などを受け取れると整理されています。

費用の項目金額を決めるのは補助・軽減
利用者負担国の制度(所得区分ごとの上限)生活保護・非課税世帯は0円
家賃ホーム(室料に相当する額が基本)補足給付(月1万円まで)、自治体の助成
食材料費ホーム(食事の提供回数などから設定)補足給付の対象外
光熱水費ホーム補足給付の対象外
日用品費などホーム(本人の希望で提供する物品など)補足給付の対象外

利用者負担は所得に応じた上限額まで

利用者負担は、所得区分ごとの「負担上限月額」までしかかかりません。厚生労働省「障害者の利用者負担」によると、生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は0円で、課税世帯のグループホーム利用者は37,200円の区分です。18歳以上の方の世帯の範囲は、本人とその配偶者です。区分や家賃補助の細かな条件は「グループホームの家賃補助と自己負担上限」で詳しく解説しています。

家賃は補足給付で月1万円まで軽減できる

家賃は、ホームが室料に相当する額を基本に、近隣の類似施設の家賃なども考えて設定します。生活保護または市町村民税非課税の世帯なら、利用者1人当たり月額1万円を上限とする補足給付(特定障害者特別給付費)があります。厚生労働省の「グループホーム・ケアホーム利用の際の家賃助成に係るQ&A」では、実際の家賃と1万円の低い方を支給するとされています。

自治体によっては、補足給付とは別に独自の家賃助成を設けている場合もあります。助成の有無や金額、対象になる条件は自治体ごとに違うため、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で確認してください。

食材料費・光熱水費・日用品費は実費で、扱いにルールがある

食材料費・光熱水費・日用品費はホームが定める実費で、補足給付の対象外です。ガイドラインでは、使い道の説明と本人の同意、重要事項説明書などへの明記が求められています。食材料費の残額は返金などで適切に扱うこと、入院や外泊で長く離れた期間は日割りで減額するなどの配慮も示されています。「共益費」のようなあいまいな名目での徴収は認められていません。

工賃と障害基礎年金で暮らす家計の例|収入は約10万円から組み立てる

グループホームで暮らす家計は、毎月入るお金を公的な数字で先に固め、料金表の金額を差し引いて組み立てると分かりやすくなります。ここでは障害基礎年金2級を受け、B型事業所に通う方を仮定し、出典のある数字で収入側をつくりました。実際の金額は人によって違うため、組み立て方の見本としてご覧ください。

収入の項目(月額の目安)金額
障害基礎年金2級(年847,300円÷12)約70,600円
障害年金生活者支援給付金(2級・令和8年度)5,620円
B型の工賃(令和6年度の全国平均)24,141円
合計約100,400円

年金額は日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」の令和8年4月分からの額(昭和31年4月2日以後生まれ)で、1級なら年1,059,125円です。「障害年金生活者支援給付金」は前年の所得が基準額以下であることが条件です。工賃は厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」の全国平均で、通う日数や事業所で変わります。工賃の仕組みは「B型の工賃とは」、年金の違いは「障害基礎年金と障害厚生年金の違い」も参考にしてください。

収入の目安が出たら、ホームの料金表を見ながら支出を次の順で書き出します。

  1. 利用者負担:非課税世帯なら0円、課税世帯なら上限37,200円まで
  2. 家賃の実質額:家賃から補足給付(上限1万円)と自治体の助成を引く
  3. 食材料費・光熱水費・日用品費:料金表の金額を書き写す
  4. 日中に通うためのお金:昼食代や交通費など
  5. 自分で使うお金:携帯電話代、通院費、衣類、交際費など

合計が約10万円に収まれば、この家計は成り立ちます。はみ出す場合は大きい項目を見つけ、次の章の相談先で手を打ちましょう。収入全体の考え方は「工賃と障害年金だけで生活できる?」で整理しています。

障害者グループホームの費用が払えないときは、補助の申請漏れから確認する

グループホームの費用が払えないと感じたら、使える補助の申請漏れがないかを最初に確認し、相談支援専門員と家計を見直しましょう。厚生労働省の「障害者の利用者負担」のページには、軽減策を講じても生活保護の対象となる場合、対象とならない額まで負担上限月額や食費等の実費負担額を引き下げる仕組みも示されています。

  • 補足給付:非課税世帯なら、家賃に月1万円までの給付を申請できる
  • 自治体の家賃助成:市区町村の障害福祉担当窓口で有無と申請時期を聞く
  • 年金・給付金:障害年金の請求や支援給付金の手続きは年金事務所で相談できる
  • ホームの費用設定:入院・外泊時の日割り減額や食材料費の残額の扱いを聞く
  • 暮らし方の見直し:費用の違うホームへの住み替えなどを相談支援専門員と検討する

生活全体が苦しい場合は、地域の福祉事務所にも早めに相談してください。個別の判断は世帯・自治体・年度によって変わるため、相談支援専門員や市区町村の窓口で必ず確認しましょう。お金と制度の全体像は「障害のある方のお金と制度 総まとめ」にまとめています。

見学・契約の前に確認したい費用のポイント|料金表と重要事項説明書を見る

費用のトラブルを防ぐには、見学で料金表をもらい、契約前に重要事項説明書で内訳を確かめるのが確実です。ホームは受け取る費用の種類と額を運営規程に定めるので、書面での説明を求めて大丈夫です。

  • 家賃・食材料費・光熱水費・日用品費が項目ごとに金額で書かれているか
  • 補足給付や自治体の助成を引いた、実際の支払額を教えてもらえるか
  • 食事の提供回数と食材料費の関係
  • 入院・外泊をした月の減額方法
  • 入居時・退居時にかかる費用と精算方法

ホームの探し方や見学の見どころは「障害のある方のグループホームの探し方」、比べ方の観点は「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考になります。

B型(日中活動)との接点|工賃は家計を支え、日中の居場所にもなる

グループホームは主に夜間の暮らしを支える住まいで、平日の日中は別の場所で過ごす方が多くいます。日中の行き先にB型事業所を選ぶと、工賃が収入の一つになり、生活リズムを整える居場所にもなります。先ほどの家計の例でも、工賃は収入の約4分の1でした。

費用の面では、次の3つを見ておくと安心です。

  1. 通所日数と工賃:日数が増えると工賃も増えやすいが、体調とのバランスが大切
  2. B型の利用料:B型も障害福祉サービスなので、負担上限月額の範囲で利用者負担がある
  3. 通うための実費:昼食代や交通費は通所先で違うため、家計表に書き足す

ぽちぽちの道の場合(お金の心配を、日中の過ごし方から整理)

グループホームの費用を考えるなかで「日中をどこで過ごすか」を相談したい方は、ぽちぽちの道の見学にお越しください。東武東上線「志木駅」東口から徒歩2分の、IT・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です。

ぽちぽちの道は就労継続支援B型のみを運営しており、グループホームは運営していません。グループホームの紹介やあっせんも行っていないため、ホーム選びや費用の判断は、相談支援専門員や市区町村の障害福祉担当窓口にご相談ください。グループホームから日中に通う場所を探している方の見学・相談は歓迎しています。

作業はパソコンが中心で、データ入力、Canvaでの画像づくり、生成AIを使った文章の下書きや調べもの、SNS投稿づくりに未経験から取り組めます。パソコンが苦手な方もスタッフがサポートし、週1日からの通所も相談できます。昼食はお弁当(実費)を用意でき、送迎は行っていないため、ホームからの通い方も一緒に考えます。くわしい作業内容はサービス紹介ページで、工賃は見学時にご案内します。入居先が決まる前の段階でも、LINEでの相談や見学の予約から気軽にお声がけください。

障害者グループホームの費用についてよくある質問

Q. 障害者グループホームの料金表では、どこを見れば毎月の支払額がわかりますか?
A. 家賃・食材料費・光熱水費・日用品費と、利用者負担の上限額を足した合計が目安です。家賃は補助を引く前の金額で書かれていることがあるため、実際の支払額を見学時に質問しましょう。

Q. グループホームで入院や外泊をした月も、食材料費は満額払いますか?
A. 長期間住居を離れた期間は、日割りで減額するなどの配慮をするよう国のガイドラインで示されています。具体的な減額方法はホームごとに違うので、契約前に確認してください。

Q. 障害基礎年金2級とB型の工賃だけで、グループホームの費用はまかなえますか?
A. 年金2級・支援給付金・工賃の全国平均を足すと月約10万円で、この範囲に費用と自分で使うお金が収まるかで判断します。家賃や補助、通う日数で結果は変わるため、相談支援専門員と一緒に確かめるのが確実です。

Q. グループホームの費用が払えないとき、最初にどこへ相談すればいいですか?
A. 担当の相談支援専門員か、市区町村の障害福祉担当窓口に相談してください。家賃の補足給付や自治体の助成の申請漏れを確認できます。年金は年金事務所、生活全体が苦しいときは福祉事務所も相談先です。

Q. ぽちぽちの道で、グループホームの費用や入居先の相談はできますか?
A. ぽちぽちの道はB型事業所で、グループホームの運営や紹介は行っていないため、費用や入居先は相談支援専門員や市区町村の窓口にご相談ください。グループホームから通う日中の活動先としての見学・相談は、LINEからでも受け付けています。

まとめ

障害者グループホームの費用は、上限のある利用者負担と、ホームが決める家賃・食材料費・光熱水費・日用品費の合計です。家計は年金や工賃などの収入を先に固め、料金表の金額を書き出すと見通しが立ちます。金額や補助の条件は自治体・世帯・年度で変わるため、個別の判断は相談支援専門員や市区町村の窓口で確認してください。

日中の過ごし方を一緒に考えたいときは、ぽちぽちの道にご相談ください。見学だけでも大丈夫です。


家計例で使った障害年金の金額の内訳は障害年金の金額はいくら?1級・2級・3級の月額の目安【令和8年度】で等級ごとに整理しています。

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受付時間:月〜土 9:30〜18:30


監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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