「就労継続支援B型の工賃と障害年金だけで生活できるの?」「これからの生活費が不安」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、工賃と障害年金だけで生活していけるのかという疑問に向き合いながら、年金・工賃・手当・制度を組み合わせた「収入の考え方」を整理します。具体的な金額や受給できるかどうかは断定せず、相談できる窓口もあわせて紹介します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道(生成AI特化の就労継続支援B型)の例も紹介します。
工賃だけで生活費をまかなうのは難しいことが多いが、年金・手当・制度を組み合わせて生活設計はできる
工賃だけで生活費のすべてをまかなうのは難しいことが多いですが、障害年金や各種手当、制度を組み合わせれば、生活を組み立てていくことはできます。だからこそ大切なのは、工賃だけを見て不安になるのではなく、「使える収入や制度の全体像」を整理して考えることです。
障害年金のしくみは、日本年金機構「障害年金」のページで確認できます。
就労継続支援B型の工賃は、雇用契約を結んで働くA型の賃金や一般企業の給料と比べて低めになる傾向があります。厚生労働省の調査では全国の平均工賃が示されていますが、金額は事業所や本人の作業内容・通所日数によって大きく変わります。そのため、「工賃だけで一人暮らしの生活費をすべてまかなう」というのは、多くの方にとって現実的に難しいのが実情です。
ただし、これは「生活できない」という意味ではありません。実際には、多くの方が次のような収入や支援を組み合わせて生活を組み立てています。
- 障害年金(障害基礎年金・障害厚生年金など)
- B型の工賃
- 各種手当(自治体の制度など)
- 家族からの支援
- 必要に応じて生活保護などの制度
ここからは、この「収入の全体像」を表で整理しながら、どこに相談すればよいのかも具体的に見ていきます。なお、いくら受け取れるか・受給できるかは一人ひとりの状況によって変わるため、この記事では金額を断定せず、相談先を中心にお伝えします。
収入の全体像を整理する(年金・工賃・手当・支援)
収入を考えるときは、工賃という「一部」だけでなく、年金・工賃・手当・支援という「全体」で見ることが大切です。一つひとつは小さくても、組み合わせることで生活の土台をつくっていく、という考え方です。下の表で、代表的な収入や支援の種類を整理します。
まず、それぞれの言葉を一文で整理しておきます。
障害年金とは、病気やけがによって生活や仕事に支障がある場合に受け取れる公的年金です。 障害基礎年金と障害厚生年金などがあり、初診日の状況や障害の程度などによって、受け取れるかどうかや金額が決まります。請求の窓口は、お住まいの市区町村の年金担当窓口や年金事務所です。
工賃とは、就労継続支援B型などで働いた対価として受け取るお金のことです。 雇用契約にもとづく「賃金」とは異なり、作業内容や通所日数によって変わります。工賃そのものについては、関連コラム「B型事業所の工賃とは?」でくわしく解説しています。
下の表は、収入や支援の「種類」と「主な相談・申請先」を整理したものです。金額は人によって大きく変わるため、ここでは記載していません。
| 収入・支援の種類 | どんなもの | 主な相談・申請先 |
|---|---|---|
| 障害年金 | 病気やけがで生活・仕事に支障があるときの公的年金 | 市区町村の年金担当窓口・年金事務所 |
| 工賃 | B型などで働いた対価として受け取るお金 | 利用する事業所 |
| 各種手当 | 自治体や制度による手当(対象や名称は地域で異なる) | お住まいの市区町村 |
| 家族からの支援 | 同居・仕送りなど家族による生活の支え | 家族・相談支援専門員 |
| 生活保護など | 生活が難しいときに利用できる制度 | お住まいの市区町村(福祉窓口) |
大切なのは、「工賃が低いから生活できない」と一つの数字だけで判断しないことです。障害年金が受け取れる場合は生活の土台になりますし、手当や制度を組み合わせることで、収入の見通しは変わってきます。まずは、自分(またはご家族)が「今どの収入・制度を使えているのか」「使えていない制度はないか」を書き出して整理してみると、考えやすくなります。
なお、障害年金を受け取りながらB型に通えるのか気になる方は、関連コラム「障害年金とB型は両立できる?受給しながら通えるのか」もあわせてご覧ください。
お金の不安を相談できる先(市区町村・年金事務所・相談支援専門員)
お金の不安は、一人で抱え込まず、公的な窓口に相談するのが近道です。とくに「市区町村の窓口」「年金事務所」「相談支援専門員」の3つは、収入や生活費の相談先として覚えておくと安心です。どこに何を相談すればよいか、下のチェックリストで整理します。
収入や生活費について、次のような窓口に相談できます。
- お住まいの市区町村の窓口:各種手当、生活に関する制度、生活保護など、暮らし全般の相談ができます。何から相談してよいか分からないときの最初の窓口にもなります。
- 年金事務所・市区町村の年金担当窓口:障害年金の対象になるか、請求の手続きはどう進めるか、といった年金に関する相談ができます。
- 相談支援専門員(相談支援事業所):障害福祉サービスの利用計画づくりや、お金を含めた生活全体の相談に乗ってくれます。すでに受給者証をお持ちの方は、担当の相談支援専門員に相談できます。
- 社会保険労務士(社労士):障害年金の請求手続きを専門的にサポートしてくれる専門家です。請求が複雑なケースなどで相談できます。
相談する前に、次のようなことをメモしておくと話がスムーズです。
- 今、どんな収入・支援を受けているか(年金・工賃・手当・家族の支援など)
- 毎月の生活費で、とくに不安に感じている項目はどれか
- 病気やけがの初診日や、これまでの通院の状況(障害年金の相談で役立ちます)
障害年金を受け取れるかどうか、いくらになるか、どの制度が使えるかは、一人ひとりの状況によって変わります。この記事だけで判断せず、必ず市区町村の窓口・年金事務所・相談支援専門員などの専門の窓口に相談してください。 制度は更新されることもあるため、最新の情報を確認することも大切です。お住まいの利用までの流れや受給者証についても、見学のときにご案内できます。
ぽちぽちの道の場合(お金の不安も見学・相談から・専門機関と連携)
ぽちぽちの道では、「工賃と年金だけで生活できるか不安」というお金の心配も、見学や相談のときに一緒に整理していくことができます。私たちは年金や手当の専門機関ではありませんが、相談支援専門員や市区町村の窓口など、適切な相談先につながるお手伝いができます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、パソコンと生成AIを使った作業が中心で、続けるほどスキルが身につくのが特徴です。たとえば、次のような作業に未経験から取り組めます。
- データ入力(アンケートや資料の文字起こし・表計算ソフトへの入力など)
- Canvaを使った画像・SNS素材づくり
- 生成AI(ぽちぽちAI)を相棒にした文章の下書き・調べ物
- SNS投稿(ぽちSNS)づくりやブログ・文章の作成
工賃や利用料は作業内容や状況によって変わるため、具体的な金額は見学時にご案内します。「収入のことが心配で一歩が踏み出せない」という方も、まずは見学で実際の作業や雰囲気を見ながら、生活全体のことを相談していただけます。週1日からの通所もご相談いただけるので、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースで始められます。
「将来、親が高齢になったあとの生活も心配」という方もいらっしゃいます。お金や暮らしの長期的な不安については、関連コラム「親なき後に備える」(公開後にご案内します)でも触れていく予定です。志木駅徒歩2分・東武東上線沿線エリアの方で、お金や収入の不安がある方は、見学のときに作業を見ながら一緒に考えることもできます。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。
工賃と障害年金・生活費についてよくある質問
Q. B型の工賃だけで生活できますか?
A. 工賃だけで生活費のすべてをまかなうのは、多くの方にとって難しいのが実情です。B型の工賃は雇用契約にもとづく賃金より低めになる傾向があるためです。ただし、障害年金や各種手当、制度を組み合わせれば生活を組み立てていくことはできます。まずは収入の全体像を整理し、市区町村の窓口や相談支援専門員に相談してみてください。
Q. 障害年金はいくらもらえますか?
A. 受け取れる金額は、年金の種類(障害基礎年金・障害厚生年金など)や障害の程度、これまでの加入状況などによって一人ひとり変わるため、この記事では断定できません。正確な金額や受給できるかどうかは、年金事務所やお住まいの市区町村の年金担当窓口でご確認ください。請求手続きは社会保険労務士に相談することもできます。
Q. 工賃と障害年金は両方受け取れますか?
A. 障害年金を受け取りながらB型に通い、工賃を受け取ること自体は一般的に行われています。ただし、個別の状況によって扱いが異なる場合があるため、くわしくは年金事務所や相談支援専門員にご確認ください。両立については関連コラムでもくわしく解説しています。
Q. お金のことは、まずどこに相談すればよいですか?
A. 何から相談してよいか分からないときは、お住まいの市区町村の窓口が最初の相談先になります。障害年金については年金事務所、障害福祉サービスの利用や生活全体については相談支援専門員にも相談できます。状況に応じて、これらの窓口を組み合わせて相談するとよいでしょう。
Q. 生活が苦しいときに使える制度はありますか?
A. 生活が難しいときに利用できる制度として、生活保護などがあります。利用できるかどうかや内容は一人ひとりの状況によって変わるため、お住まいの市区町村の福祉窓口にご相談ください。年金や手当と組み合わせて生活を支える方法を、窓口で一緒に整理してもらえます。
まとめ
工賃だけで生活費のすべてをまかなうのは難しいことが多いですが、障害年金・工賃・各種手当・家族の支援・必要に応じた制度を組み合わせれば、生活を組み立てていくことはできます。大切なのは、工賃という一部の数字だけで不安になるのではなく、収入の全体像を整理して考えることです。具体的な金額や受給できるかどうかは、市区町村の窓口・年金事務所・相談支援専門員などの専門の窓口に相談して確認してください。
ぽちぽちの道は、お金や収入の不安も見学・相談のときに一緒に整理していける、志木駅徒歩2分のB型事業所です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。
見学前に確認したい項目はB型事業所の選び方チェックリストで一覧にしています。
- 60分個別相談
- 利用前提で
なくてOK - 準備不要
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始めてみませんか?

監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

