B型事業所にイベントはある?季節の行事の例と参加前に確認したいこと

B型事業所にイベントはある?季節の行事の例と参加前に確認したいこと

「B型事業所って、お花見やクリスマス会みたいなイベントはあるの?」「人が集まる行事は苦手だけど大丈夫?」と気になっている本人・ご家族の方へ。この記事では、B型事業所の季節の行事の例と、費用についての国のルール、苦手なときの過ごし方、見学で聞いておきたい質問をまとめました。志木駅徒歩2分のB型事業所「ぽちぽちの道」が、見学前の準備としてお伝えします。

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B型事業所のイベントは「ある事業所もあれば、ない事業所もある」

B型事業所のイベントや行事は、行っている事業所もあれば、ほとんど行わない事業所もあります。行事の有無や回数、内容、参加の扱い、費用は事業所ごとに決めているため、「B型ならどこでもある」とは言えません。気になる方は、次の3点を押さえておくと見学で迷いません。

  • 行事の有無と内容は事業所ごと:季節の催しが多い事業所も、作業を中心に過ごす事業所もある
  • 費用がかかるときは事前の説明と同意が前提:国の通知で、行事の材料費などは本人の希望にもとづき実費の範囲で受け取るとされている
  • 参加の扱いは見学で聞くのが確実:不参加の日の過ごし方や工賃の扱いは、事業所に直接確認する

就労継続支援B型とは、通常の事業所に雇用されることが難しい障害のある方に、生産活動などの機会を提供し、働くための知識や能力の向上に向けた支援を行う障害福祉サービスのことです。厚生労働省「障害福祉サービスの内容」でも、B型は「生産活動その他の活動の機会の提供」を行うサービスとして説明されています。ふだんの一日の流れは「B型事業所の一日のスケジュール例」で解説しており、この記事では一年を通した行事やイベントに絞ってお伝えします。

B型事業所の行事・イベントとは?季節ごとの例

この記事でいう行事・イベントとは、ふだんの作業とは別に、事業所が季節ごとや節目に企画する催しや交流の機会のことです。ここでは一般的な例を季節ごとに挙げます。どれも「こうした行事を行う事業所もあります」という例で、決まった行事があるわけではありません。

季節行事の例(行う事業所もある)参加前に気になりやすい点
春(4〜5月)お花見、新年度の顔合わせ外出する場合の移動手段と集合場所
夏(6〜8月)暑気払いの食事会、夏祭り風の催し暑さによる体調の変化、食事代
秋(9〜11月)地域のお祭りやバザーへの参加、作品の展示人の多い場所に行くか、販売の係があるか
冬(12〜2月)年末の納会、クリスマス会、書き初め材料費やプレゼント代の扱い
通年誕生日のお祝い、レクリエーション、外出作業時間とのかね合い、写真撮影の有無

作業とつながっている行事もある

行事の中には、作業とつながっているものもあります。たとえば、事業所でつくった品物を地域のイベントで販売したり、作品を展示したりする事業所もあります。行事の日に何をするのか、作業として扱うのかは事業所ごとに違うため、見学のときに聞いておきましょう。

行事が少ない事業所にも、それぞれの考え方がある

行事がほとんどない事業所もあります。作業に集中できる環境を大切にしている、少人数で落ち着いて過ごすことを重視しているなど、理由は事業所によってさまざまです。行事が多いか少ないかで良し悪しは決まりません。「人が集まる場で交流したい」「自分のペースで静かに作業したい」など、ご本人がどう過ごしたいかに合わせて選ぶことが大切です。

行事の費用は誰が払う?国の通知で決まっていること

行事にかかる材料費などは、本人の希望にもとづいて、実費の範囲で利用者が負担する形が国の通知で認められています。受け取る前には事前の十分な説明と同意が必要で、あいまいな名目での徴収は認められていません。

厚生労働省の通知「障害福祉サービス等における日常生活に要する費用の取扱いについて」(平成18年12月6日)は、就労継続支援B型も対象に、利用料とは別に受け取れる「その他の日常生活費」の扱いを定めています。この中で「教養娯楽等として日常生活に必要なもの」の例として、事業所がサービスの一環として行うクラブ活動や行事の材料費が挙げられています。通知の主なポイントは次のとおりです。

  • 本人の自由な選択が前提:利用者の希望によって提供するものの費用とされている
  • 事前の説明と同意が必要:受け取る前に十分に説明し、同意を得なければならない
  • 実費相当額の範囲内:その便宜を行うための実費に相当する額までとされている
  • 運営規程に定め、掲示する:対象と額を運営規程に定め、見やすい場所に掲示する(額が変わるものは「実費」という定め方も可)
  • あいまいな名目は不可:お世話料・管理協力費・共益費といった内訳の分からない名目での徴収は認められない
  • 全員に一律の娯楽費は不可:共用のテレビやカラオケ設備の使用料などを、全員から一律に徴収することは認められない

B型の運営のルールを定めた国の基準(平成18年厚生労働省令第171号)でも、日常生活で通常必要となる費用を受け取るときは、あらかじめサービスの内容と費用を説明し、同意を得ることとされています(第159条を第202条でB型に準用)。条文はe-Gov法令検索で確認できます。

一方で、行事への参加そのものを任意とするかどうかまで一律に定めた規定は、今回確認した国の資料には見当たりませんでした。実際の扱いは事業所に聞くのが確実です。利用料(自己負担)と昼食代などの実費の違いは「B型事業所の利用料はいくら?」、通い始めにかかるお金の全体は「B型に通い始めるまでにかかるお金まとめ」で整理しています。

イベントが苦手なときは、無理に合わせず事前に相談する

人が集まる行事やにぎやかな場が苦手な場合は、無理に合わせようとせず、行事の前にスタッフへ伝えて過ごし方を相談しましょう。苦手なことを伝えるのは、わがままではありません。

国の基準では、事業所のサービス管理責任者が本人の希望や生活の状況を聞き取り、自己決定を尊重しながら個別支援計画(B型では「就労継続支援B型計画」)をつくることになっています(第58条を第202条でB型に準用)。行事への関わり方も、この計画の面談などで希望を伝えやすいテーマの一つです。相談するときは、次の順で考えると伝えやすくなります。

  1. 内容を先に聞く:いつ、どこで、何人くらい、何をするのかを事前に教えてもらう
  2. 関わり方の選択肢を聞く:最初だけ参加する、準備や片付けの係だけ担当する、見ているだけにするなどが選べるか確認する
  3. 当日の過ごし方を決めておく:参加しない場合に、別の作業ができるのか、その日は通所しないのかを確認する
  4. 疲れたときの合図を決める:途中で休める場所や、抜けたいときの伝え方をスタッフと決めておく
  5. 体調を最優先にする:行事の前後で体調が崩れやすい方は、主治医にも相談しながら予定を立てる

体調に波がある方の通い方は「体調に波があっても続けるための工夫とペース配分」、人との関わりが不安な方は「B型事業所の人間関係が不安な方へ」や「コミュニケーションが苦手でもB型でやっていける?」も参考になります。

見学で確認したい行事・イベントの質問リスト

行事やイベントのことは、見学のときに具体的に質問しておくと、通い始めてからの戸惑いを減らせます。聞きにくいと感じたら、このリストをメモして持っていくか、ご家族や相談支援専門員に代わりに聞いてもらっても大丈夫です。

確認したいこと聞き方の例聞いておく理由
行事の有無と回数「一年でどんな行事がありますか?」事業所によって大きく違うため
参加の扱い「参加は自由ですか?参加しない日はどう過ごしますか?」苦手な方の過ごし方を具体的に知るため
費用「費用がかかる行事はありますか?いつ説明がありますか?」実費の有無と説明のしかたを知るため
工賃との関係「行事の日や行事の時間は、工賃の計算に入りますか?」工賃の決め方は事業所ごとに違うため
外出の方法「外出する行事の移動手段と集合場所は?」交通費や移動の負担を見積もるため
食事を伴う行事「食事会の費用や、苦手な食べ物への配慮は?」昼食代や体質への配慮を確かめるため
写真の扱い「行事の写真をSNSや広報誌に載せることはありますか?」顔を出したくない方が事前に伝えるため

工賃は、事業所の生産活動の収入から必要な経費を引いた額をもとに支払うことが国の基準(同省令第201条)で定められていますが、一人ひとりの計算方法は事業所ごとに違います。行事の時間の扱いも事業所によって異なるため、上の表のように直接聞いておくと安心です。工賃の仕組みは「工賃とは?B型事業所でもらえるお金」で解説しています。食事を伴う行事がある場合は、ふだんのお昼の選択肢も「B型事業所のお昼ごはん事情」で確認しておくとイメージしやすくなります。

気になる点がひとつでもあれば、見学だけでも大丈夫です。実際の雰囲気を見ながら質問できます。

ぽちぽちの道の場合(行事の有無は見学時にご案内します)

行事やイベントの有無、季節ごとの過ごし方が気になる方は、見学のときにそのままお聞きください。ぽちぽちの道での行事の有無や内容は、見学のときにご案内します。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」東口から徒歩2分にある、IT・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です。作業はパソコンが中心で、データ入力、Canvaでの画像づくり、生成AIを使った文章の下書きや調べもの、SNS投稿づくりなどに取り組んでいます。パソコンが苦手な方や未経験の方もスタッフがサポートし、週1日からの通所も相談できます。

昼食はお弁当(実費)を用意でき、送迎は行っていないため、駅からの通い方も一緒に確認します。くわしい作業内容はサービス紹介ページで、通所日の過ごし方の例は「ぽちぽちの道の一日」で紹介しています。見学の予約やLINEでのご相談は、お問い合わせページから受け付けています。

B型事業所のイベント・行事についてよくある質問

Q. B型事業所のイベントや季節の行事は、どこの事業所でも行っていますか?
A. すべての事業所で行っているわけではありません。お花見や年末の納会などを行う事業所もあれば、行事がほとんどなく作業を中心に過ごす事業所もあります。有無や内容は事業所ごとに違うため、見学のときに一年の行事を聞いてみましょう。

Q. 人が集まるのが苦手で、B型事業所の行事に参加したくないときはどうすればいいですか?
A. 行事の前にスタッフへ苦手なことを伝え、当日の過ごし方を相談しましょう。準備の係だけ担当する、参加しない日は別の作業をするなど、選べる形は事業所によって違います。参加の扱いは利用を決める前の見学で確認しておくと安心です。

Q. B型事業所のクリスマス会やお花見にかかるお金は、利用者の自己負担になりますか?
A. 行事の材料費などは、本人の希望にもとづいて実費の範囲で負担する形が厚生労働省の通知で認められています。受け取る前には事前の説明と同意が必要で、あいまいな名目での徴収は認められていません。金額や説明のしかたは事業所に確認してください。

Q. レクリエーションや行事がある日も、B型事業所の工賃は出ますか?
A. 工賃の計算方法は事業所ごとに違うため、行事の日や行事の時間の扱いも事業所によって異なります。見学や契約前の説明のときに「行事の時間は工賃の計算に入りますか」と直接聞くのが確実です。

Q. ぽちぽちの道では、季節のイベントや行事を行っていますか?
A. ぽちぽちの道での行事やイベントの有無と内容は、見学のときにご案内しています。人が集まる場が苦手な方も、過ごし方の希望をお気軽にお聞かせください。見学の予約やご相談はLINEからでも受け付けています。

まとめ

B型事業所のイベントや季節の行事は、有無も内容も参加の扱いも事業所ごとに違います。費用がかかる場合は、本人の希望にもとづき実費の範囲で、事前の説明と同意を得て受け取るのが国の通知のルールです。苦手なときは無理に合わせず、見学や面談で過ごし方を相談しておきましょう。制度の個別の判断は、市区町村の窓口や相談支援専門員にご確認ください。

お金やくらしの制度をまとめて知りたい方は「障害のある方のお金と制度 総まとめ」もご覧ください。行事のことも含めて雰囲気を確かめたいときは、ぽちぽちの道へお気軽にどうぞ。見学だけでも大丈夫です。


  • 見学だけでもOK
  • その場で決めなくてOK
  • ご家族・支援者と参加OK

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受付時間:月〜土 9:30〜18:30


監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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