障害のある家族を支えて疲れたら|抱え込まない相談先と休み方

障害のある家族を支えて疲れたら|抱え込まない相談先と休み方

障害のある家族を支える毎日の中で「もう疲れた」と感じるのは、支える側がそれだけ長く力を使ってきたからです。この記事は、障害のある子どもやきょうだい、配偶者を支えている方に向けて、埼玉県のケアラー支援の考え方と、志木市・埼玉県・全国の公的な相談先を表でまとめました。休む時間のつくり方と、本人の日中の通い先を相談する入口も紹介します。

  • 見学だけでもOK
  • その場で決めなくてOK
  • ご家族・支援者と参加OK

何かを始めたい、新しい一歩を踏み出したい方へ

まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

お電話でのご相談もお待ちしております

050-3646-8350

受付時間:月〜土 9:30〜18:30

目次

障害のある家族を支えて疲れたときは、「話す・休む・診てもらう」の3つの相談先を持つことが大切です

障害のある家族の支えに疲れたと感じたら、ひとりで抱え込まず、話を聞いてもらう先、休む時間をつくる相談先、自分の心身を診てもらう先の3つを持っておくと、つらさを減らす手立てが見つかりやすくなります。家族が休んだり相談したりすることは、わがままではありません。埼玉県も、ケアラーの相談を市町村で受け付けているとして、一人で悩まずに相談するよう案内しています。

  1. 話す:市の障害福祉の窓口、基幹福祉相談センター、相談支援事業所、家族会の電話相談
  2. 休む:相談支援専門員や市の窓口と、本人が使うサービスや通い先の組み直しを話し合う
  3. 診てもらう:眠れない、食事がとれないなど自分の心身の不調が続くときは、かかりつけ医などの医療機関へ

いま、つらさが強いときは先にこちらへ

「もう限界」「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、次の電話やLINEの相談窓口に、まず気持ちを話してください。家族の悩みを整理できていなくても大丈夫です。

窓口連絡先受付(掲載ページの記載)
埼玉県こころの電話048-723-1447月〜金曜(祝日・年末年始を除く)9時〜17時
精神科救急情報センター(埼玉県)048-723-8699夜間・休日に緊急の精神科医療が必要なとき(平日17時〜翌8時30分、土日祝8時30分〜翌8時30分)
こころのサポート@埼玉(県のLINE相談)LINE ID:@kokosapo毎日19時〜23時(受付は終了30分前まで)
こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556通話料がかかります。受付時間は都道府県ごとに異なります
よりそいホットライン0120-279-33824時間
#いのちSOS0120-061-33824時間

埼玉県の窓口は「こころの相談は」と「埼玉県SNS相談事業」に載っています。よりそいホットラインと#いのちSOSは民間団体が運営する窓口で、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」で紹介されています。受付時間は変わることがあるため、最新の情報は各ページで確認してください。

ケアラーとは?埼玉県の条例は、支える家族も支援の対象と位置づけています

ケアラーとは、病気や障害などで援助が必要な身近な人に、無償で介護や日常生活の世話などをしている人のことです。 埼玉県は2020年(令和2年)3月に「埼玉県ケアラー支援条例」を制定し、公布の日から施行しました。支える家族を「がんばって当然の人」ではなく、支援を受けてよい人として位置づけている点が大切です。

条例では、ケアラーを「高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者」と定めています。18歳未満のケアラーは、ヤングケアラーと呼ばれます。障害のある家族を支える親やきょうだい、配偶者は、この定義に当てはまりうる立場です。

県は条例にもとづいて「第2期埼玉県ケアラー支援計画」(2024〜2026年度)を定めています。計画の策定趣旨では、高齢の方だけでなく障害児者などケアが必要な方が増えていること、「家族が介護するのは当たり前」という考え方が根強いこと、ケアラーが孤立し悩みを声に出しにくい環境があることが挙げられています。

相談のサインになる状態を、チェックで確かめます

次のような状態が続いているときは、相談先に話してみる時期です。医療的な判断をするためのリストではなく、自分の状態に気づくための目安として使ってください。

  • [ ] 本人の世話のことが頭から離れず、休みの日も気が休まらない
  • [ ] 眠れない、食事がとれないといった状態が続いている
  • [ ] 本人にきつい言葉を言ってしまい、あとで自分を責めている
  • [ ] 支えているのが自分だけで、交代できる人がいない
  • [ ] 以前は楽しめていた趣味や外出を、ほとんどしなくなった
  • [ ] 家族のことを誰にも話していない

眠れない、食事がとれない状態が続く場合は、心身の不調として、かかりつけ医などの医療機関に相談してください。支える側が受診することも、家族を支え続けるための大事な行動です。

志木市・埼玉県で、支える家族が相談できる公的な窓口

障害のある家族のことで疲れたとき、埼玉県はまず「お住まいの市町村」への相談を案内しています。県の「ケアラーの市町村相談窓口」では、ケアをしている相手に障害がある場合は、お住まいの市町村にある障害者相談支援事業所等に連絡するよう示されています。

志木市にお住まいの方の相談先

志木市にお住まいの方の障害福祉の窓口は、市役所福祉部の共生社会推進課です。問い合わせ先は障がい者福祉グループ(048-473-1449)で、所在地は志木市中宗岡1丁目1番1号です。課のページ「共生社会推進課」に連絡先が載っています。

相談先家族が相談できること(市のページの記載をもとに要約)連絡先・受付
基幹福祉相談センター生活の困りごと、障害、高齢などさまざまな福祉の相談。相談先が分からないときも相談できる。ひきこもりについての家族の相談にも応じる048-456-6021(直通)。月〜金曜8時45分〜16時30分・予約優先。来所、電話(匿名可)、訪問
相談センター しき彩の杜(市の「障がい者等相談支援事業」)障害福祉サービスのこと、生活の困りごとなど。本人だけでなく家族の相談もできる。無料048-423-0991。月〜金曜8時30分〜17時15分。電話、面接、家庭訪問など
共生社会推進課 障がい者福祉グループ障害者福祉に関すること。サービスの利用手続きの入口048-473-1449

どこに電話すればよいか迷うときは、相談先が分からない人も受け付けている基幹福祉相談センターから始めると、話を整理しやすくなります。しき彩の杜の受付時間は、市のページ(2022年更新)によるものです。県が作成した「志木市 ケアラー支援に関する相談窓口」には、健康増進センター(048-473-3811)も掲載されています。

障害のあるきょうだいを支えている18歳未満のお子さんがいる家庭では、志木市の「ヤングケアラーを知っていますか?」のページで、子ども支援課 子ども家庭総合支援室(048-456-5362)が相談先として案内されています。市役所の窓口で何を話せばよいかは「市役所の障害福祉窓口では何を話す?」にまとめています。

埼玉県の相談先

相談先内容(県のページの記載)連絡先
埼玉県立精神保健福祉センター(来所相談)本人と家族のための面接相談。無料・予約制。さいたま市以外に住む県民で、おおむね15歳以上の方の相談が対象予約専用 048-723-6811(平日9時〜17時)
埼玉県朝霞保健所志木市・新座市などを管轄。感染症や難病とあわせて精神保健の相談も行う048-461-0468
心をつなぐ家族電話相談(埼玉のぞみ会)精神障害者家族会による、精神科医療や生活上の困りごとの電話相談080-6685-2128(月〜木曜の10時〜12時・13時〜15時、祝日・年末年始を除く)

精神保健福祉センターは電話だけでの継続的な相談は行っていないため、電話で話を聞いてほしいときは前の章の「埼玉県こころの電話」が使えます。朝霞保健所の相談の曜日や予約の要否は、電話で確認してから出かけてください。埼玉のぞみ会は民間の家族会で、県の「障害者の福祉ガイド」で紹介されています。同じ立場の家族と話せる場の探し方は「家族会・ピアサポートとは?」をご覧ください。

休む時間をつくるには?本人の過ごし方を相談支援専門員と組み直します

支える家族が休む時間をつくるには、本人が使うサービスや日中の通い先を、相談支援専門員や市の窓口と一緒に見直すのが現実的な方法です。家族の頑張りだけで毎日を回している状態を、少しずつ外の支えに分けていきます。

短期入所(ショートステイ)は名称と窓口を知っておく

短期入所(ショートステイ)とは、自宅で介護をしている人が病気になったときなどに、障害のある人が施設に短期間入所し、入浴・排せつ・食事の介護などを受けられる障害福祉サービスです。 厚生労働省「障害福祉サービスの内容」では、福祉型の対象は原則として障害支援区分が区分1以上の人とされています。

厚生労働省のページでは、利用する理由を「介護を行う者の疾病その他の理由」と書いています。家族の疲れや用事が利用の理由として認められるかは、市区町村の判断になります。使えるかどうかは、志木市なら共生社会推進課、または相談支援専門員に「家族が休む時間がほしい」とそのまま伝えて相談してください。

相談の前に、1週間の様子をメモしておく

窓口や相談支援専門員に話す前に、次のことを書き出しておくと、どこを外の支えに分けられるかを一緒に考えやすくなります。

  1. 1週間の流れ:本人の起床から就寝まで、家族が付き添っている時間帯
  2. 負担が大きい場面:朝の送り出し、通院の付き添い、夜間の対応など
  3. 交代できる人:家族の中で分け合えていること、頼めていないこと
  4. 自分の体調:眠れているか、自分の通院を後回しにしていないか
  5. 本人の希望:日中にどこかへ通いたい気持ちがあるか

本人が日中に通う場所を持つと、家族が自分の時間を持ちやすくなる場合があります。ただし通い先を決めるのは本人です。本人が支援を嫌がるときの関わり方は「本人が支援を拒むときに家族ができること」、見守りと距離感の考え方は「家族の関わり方|見守りと距離感のバランス」で紹介しています。ひきこもりの状態が長い家族を支えている方は「引きこもり期間が長い家族をどう支える?」もあわせてご覧ください。

ぽちぽちの道の場合(ご家族からの通い先の相談を、LINEでも受け付けています)

本人の日中の通い先を考え始めたご家族からの相談も、ぽちぽちの道では受け付けています。ぽちぽちの道は就労継続支援B型の事業所なので、ご家族自身の心の相談や医療的な相談には対応していません。そうした相談は、この記事で紹介した公的な窓口や医療機関にお願いします。私たちが一緒に考えられるのは、本人の通い先としてのB型の見学や利用の相談です。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」東口から徒歩2分にある、IT・パソコン作業に特化したB型事業所です。送迎は行っていませんが、駅から近いため、電車での通い方を組み立てやすい立地です。作業内容は、データ入力、Canvaでの画像づくり、生成AIを使った文章・調査・画像づくり、SNS投稿づくりなどが中心で、パソコンが苦手な方や未経験の方も歓迎しています。

ご家族の負担を増やさずに始められるよう、次のような相談ができます。

  • 週1日からの通所:本人の体力や家庭の予定に合わせて、少ない日数から始める相談ができます
  • お弁当(実費):昼食はお弁当を用意できるので、毎日の昼食の準備が負担な場合もご相談ください
  • LINEでの相談:電話をかける時間がとりにくいご家族も、LINEで質問できます
  • ご家族だけの見学:本人が迷っている段階でも、ご家族が先に様子を見に来られます。進め方は「家族だけでB型を見学できる?」で紹介しています

工賃や通所の曜日については、見学のときにご案内します。家族のことで疲れているときに、あれこれ準備してから連絡する必要はありません。見学・相談のお問い合わせから、質問だけでも大丈夫です。

障害のある家族を支える疲れと相談先についてよくある質問

Q. 障害のある子の世話に疲れて、親として限界を感じたら最初にどこへ電話すればいいですか?
A. 気持ちが追いつめられているときは、埼玉県こころの電話(048-723-1447・平日9時〜17時)や、24時間対応のよりそいホットライン(0120-279-338)に、まず気持ちを話してください。落ち着いて状況を整理したい段階なら、志木市にお住まいの方は基幹福祉相談センター(048-456-6021)が、相談先が分からないときにも受け付けています。どちらも、話がまとまっていなくても大丈夫です。

Q. 障害のあるきょうだいや子どもを世話している家族も、埼玉県の条例でいう「ケアラー」に入りますか?
A. 埼玉県ケアラー支援条例は、障害などで援助が必要な親族などに無償で介護や世話をしている人をケアラーと定めているため、当てはまりうる立場です。18歳未満の場合はヤングケアラーと呼ばれます。自分が支援の対象か迷うときも、お住まいの市町村の窓口に相談できます。

Q. 介護する家族が休みたいとき、障害のある本人に短期入所(ショートステイ)を使ってもらうことはできますか?
A. 短期入所は、自宅で介護する人の病気その他の理由で、本人が施設に短期間入所するサービスです。家族の休息を理由に使えるかは市区町村の判断になり、福祉型は原則として障害支援区分1以上が対象です。まずは市の障害福祉の窓口か相談支援専門員に、家族が休む時間がほしいと伝えて相談してください。

Q. 家族を支えている自分のほうが眠れず、食欲もない日が続くときは、どこに相談すればいいですか?
A. 眠れない、食事がとれない状態が続くときは、かかりつけ医などの医療機関に相談してください。受診先に迷うときや、まず話を聞いてほしいときは、埼玉県こころの電話や、夜は県のLINE相談「こころのサポート@埼玉」(毎日19時〜23時)も使えます。支える側が自分の体を優先することも、家族を支え続けるために必要です。

Q. 家族の負担を減らしたくて本人の通い先を探しています。ぽちぽちの道にLINEで相談してもいいですか?
A. はい、本人の日中の通い先としてのB型の見学や利用について、ご家族からのLINEでのご相談を受け付けています。本人が迷っている段階でも、ご家族だけで先に見学に来ることもできます。ご家族自身の心身の相談は、公的な相談窓口や医療機関にお願いします。

まとめ

障害のある家族を支えて疲れたときは、話す先、休む時間をつくる相談先、自分を診てもらう医療機関の3つを持つことが、抱え込まないための第一歩です。埼玉県はケアラー支援条例で支える家族を支援の対象と位置づけ、市町村での相談を案内しています。志木市にお住まいの方は基幹福祉相談センターやしき彩の杜に、つらさが強いときは県や全国の電話・LINE相談に、まず話してみてください。

ぽちぽちの道は、志木駅東口から徒歩2分、週1日からの通所も相談できるIT・パソコン作業に特化したB型事業所です。本人の通い先を考えるとき、LINEでの質問だけでも大丈夫です。家族・支援者向けの記事は「家族・支援者向けB型ガイド総まとめ」に、親戚や周囲に本人のことをどう伝えるかは「親戚・周囲への説明」にまとめています。


  • 見学だけでもOK
  • その場で決めなくてOK
  • ご家族・支援者と参加OK

何かを始めたい、新しい一歩を踏み出したい方へ

まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

お電話でのご相談もお待ちしております

050-3646-8350

受付時間:月〜土 9:30〜18:30


監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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