「障害のある家族のことを、誰にも話せず一人で抱えている」——そんなご家族へ。この記事では、同じ立場の家族が悩みを分かち合う「家族会」と「ピアサポート」とは何かを整理し、自分に合った場の探し方を、本人を支えるご家族・支援者の方向けにまとめました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」も、ご家族からの相談を受け付けています。
家族会・ピアサポートとは?まず結論
家族会とは、精神障害などのある人の家族同士が集まり、悩みや体験を分かち合い、支え合う場のことです。ピアサポートとは、同じ立場・同じような経験をもつ人(ピア=仲間)同士が、対等な立場で支え合う活動全体を指します。家族会は、家族によるピアサポートの代表的なかたちといえます。
支援者やカウンセラーから「助けてもらう」関係とは違い、家族会・ピアサポートは「同じ経験をした人と、横並びで話せる」のが大きな特徴です。先に、要点をまとめておきます。
- 家族会:障害のある人の家族同士が集まり、悩み・体験・情報を分かち合う場
- ピアサポート:同じ立場の仲間(ピア)が対等に支え合う活動全体。家族会もその一つ
- 得られるもの:気持ちを吐き出せる安心感/対処の知恵や制度の情報/「一人じゃない」という実感
- 探し方の入口:市区町村・保健所・精神保健福祉センター、全国組織のサイト、オンラインのコミュニティ
家族会・ピアサポートは「正しい答えをもらう場」ではなく、「同じ立場の人と気持ちや工夫を持ち寄る場」です。次の章で、もう少しくわしく見ていきます。
家族会とピアサポートのちがいと種類
家族会とピアサポートは重なる部分が多いものの、指す範囲が少し異なります。ピアサポートは「同じ立場の人が支え合う活動」全体の呼び名で、家族会はそのうち「家族同士の集まり」を指す、という関係です。本人同士の集まり(当事者会・自助グループ)も、同じくピアサポートに含まれます。
それぞれの言葉の意味を、定義のかたちで整理します。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ピアサポート | 同じ立場・経験をもつ仲間(ピア)同士が、対等な立場で支え合う活動の総称 |
| 家族会 | 障害のある人の家族が集まり、悩み・体験・情報を分かち合う場。家族によるピアサポート |
| 当事者会・自助グループ | 障害や病気のある本人同士が集まり、体験を分かち合う場 |
| ピアサポーター | 自身の経験を活かして、同じ立場の人を支える役割を担う人 |
家族会には、活動の場や運営のしかたによっていくつかの種類があります。自分が話しやすい形を選ぶと、続けやすくなります。
- 地域の家族会:市区町村や保健所の単位で活動する会。近くで定期的に集まれる
- 病院の家族会:通院・入院先の医療機関が開く会。主治医や病棟とつながりやすい
- 疾患・障害別の会:統合失調症、うつ、発達障害など、テーマを絞った会
- 全国組織・連合会:地域の家族会をまとめる組織。学習会や情報発信を行う
- オンラインの家族コミュニティ:場所や時間を選ばず、自宅から参加できる
精神障害のある人の家族会の全国組織としては、公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)があります。各都道府県の家族会連合会の一覧は、みんなねっとの「都道府県連・関係団体」のページから確認でき、お住まいの地域の会を探す入口として使えます。どの形が合うかは人それぞれなので、まずは参加しやすそうな会を一つ見てみるところから始めて大丈夫です。
自分に合う家族会・話せる場の探し方
家族会や話せる場を探すときは、公的な相談窓口を入口にするのが確実で安心です。市区町村の障害福祉窓口や、保健所、精神保健福祉センターでは、地域で活動している家族会の情報を案内してもらえることがあります。あわせて、全国組織のサイトやオンラインのコミュニティも、自宅から探せる入口になります。
具体的な探し方の手順は、次のとおりです。順番に試してみてください。
- 市区町村・保健所に問い合わせる:「家族会を紹介してほしい」と伝え、地域の会の情報をもらう
- 精神保健福祉センターに相談する:都道府県・政令市ごとに設置。家族向けの教室や会を案内してもらえることがある
- 全国組織のサイトで地域の会を探す:みんなねっとなど、都道府県連合会の一覧から近くの会をたどる
- 通院先・利用中の事業所に聞く:医療機関や福祉サービスが、家族会や家族向けの集まりを把握していることがある
- オンラインのコミュニティを使う:外出が難しいときや、近くに会がないときの選択肢にする
見学・参加の前に、次の点を確認しておくと、自分に合うかを見極めやすくなります。家族会は会ごとに雰囲気や進め方が大きく違うため、一度合わなくても、別の会が合うことはよくあります。
- 参加できる人の範囲(家族のみか、本人も同席できるか)
- 主に扱うテーマや、参加者の状況が自分と近いか
- 集まる頻度・曜日・時間帯、開催方法(対面かオンラインか)
- 費用(参加費・会費)の有無
- 話したくないことは「話さなくてよい」と尊重される雰囲気か
- 1回だけのお試し参加・見学ができるか
無理に毎回発言する必要はありません。最初は「聞くだけ」で参加し、安心できると感じたら少しずつ話す——という関わり方で十分です。家族自身が心身を休め、孤立を防ぐことが、結果として本人を支える力にもつながります。本人への日々の関わり方そのものに悩んでいるときは「障害のある家族との関わり方」もあわせて参考にしてください。
ぽちぽちの道の場合(ご家族からの相談も歓迎)
ご家族の悩みは、本人の「通う場所」が見つかると、少し軽くなることがあります。日中に安心して過ごせる場や、家庭の外に相談できる相手ができることは、本人だけでなく、支えるご家族にとっての支えにもなるからです。家族会で気持ちを分かち合うことと、本人の居場所を一緒に探すことは、どちらも孤立を防ぐ大切な一歩です。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。見学や相談には、ご本人だけでなくご家族だけでお越しいただくこともでき、週1日からの通い方や、ご本人に合いそうな過ごし方を一緒に考えます。「本人がなかなか動けないので、まず家族が話を聞きたい」というご相談も歓迎です。
作業はパソコン中心で、データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AI(ぽちぽちAI)を使った文章の下書きなどに、未経験から取り組めます。「うちの子にパソコンなんてできるだろうか」とご心配でも、スタッフと生成AIがサポートするため、初めての方でも少しずつ慣れていけます。実際の様子は見学でご覧いただけます。
ご家族の見学・相談を希望される場合は、見学・相談の受付から、資料請求やお問い合わせができます。「どんな場所か、まず資料で知りたい」「家族として何ができるか相談したい」——そんな入口で大丈夫です。事業所を比べるときの視点は「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考になります。
家族会・ピアサポートについてよくある質問
Q. 精神障害のある人の家族会とは、具体的にどんなことをする場ですか?
A. 家族会とは、同じように障害のある家族を支える人同士が集まり、悩みや体験、対処の工夫を分かち合う場です。多くは定期的に集まって近況を話したり、制度や支援の情報を共有したり、学習会を開いたりします。会ごとに進め方は違うので、まずは一度見学して雰囲気を確かめると安心です。
Q. 家族会の探し方が分かりません。どこに聞けばよいですか?
A. まずはお住まいの市区町村の障害福祉窓口や、保健所、精神保健福祉センターに「家族会を紹介してほしい」と問い合わせるのが確実です。あわせて、全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)のサイトから、お住まいの地域の家族会連合会をたどる方法もあります。通院先や利用中の事業所が把握していることもあります。
Q. ピアサポートと、専門家による相談やカウンセリングは何が違うのですか?
A. ピアサポートは、同じ立場・経験をもつ仲間同士が対等に支え合う点が特徴です。専門家による相談は知識にもとづく助言を受ける関係ですが、ピアサポートは「同じ経験をした人だから分かり合える」共感が中心になります。どちらが良い悪いではなく、両方を併用しても構いません。
Q. 人前で家族のことを話すのが苦手でも、家族会に参加して大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。家族会では、話したくないことを無理に話す必要はなく、最初は「聞くだけ」の参加でも歓迎されることがほとんどです。安心できると感じてから、少しずつ自分のことを話していけば十分です。発言を求められて負担に感じるときは、別の会を探してみるのも一つの方法です。
Q. 本人が家にこもりがちです。家族だけで支援を相談しに行ってもよいですか?
A. はい、ご家族だけで相談に行って構いません。家族会も、福祉サービスの事業所への見学・相談も、本人が同席できなくてもご家族だけで利用できる場合が多くあります。ぽちぽちの道でも、ご家族だけの見学・相談を受け付けています。まずは情報を集めるところから始めて大丈夫です。
まとめ
家族会とは、障害のある人の家族が悩みや体験を分かち合う場で、家族によるピアサポートの代表的なかたちです。探すときは、市区町村・保健所・精神保健福祉センターや、みんなねっとなど全国組織のサイトを入口にすると見つけやすくなります。会ごとに雰囲気は違うので、一度合わなくても、別の会を試してみてください。家族自身が孤立しないことが、本人を支える力にもつながります。
ぽちぽちの道は、ご家族からの相談も歓迎している、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「家族として何ができるか知りたい」と感じたら、見学・相談の受付から資料請求やお問い合わせをしてみてください。お金の悩みが重なっているときは「障害のある家族のお金の相談先」も参考になります。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

