ADHDの方がB型のパソコン作業で力を発揮するには

ADHDの方がB型のパソコン作業で力を発揮するには

「ADHDがあるけれど、B型事業所のパソコン作業で力を発揮できるのかな?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、ADHDのある方がB型のパソコン作業で力を発揮しやすくなる工夫を、特性の現れ方の個人差を前提にやさしく整理します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道で見学・相談できることもあわせて紹介します。

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ADHDのある方もB型を利用でき、工夫しだいで力を発揮しやすい場合がある

ADHDのある方もB型事業所を利用でき、興味を持てる作業や進め方の工夫しだいで力を発揮しやすい場合があります。ただし特性の現れ方には個人差が大きく、すべての方に同じことが当てはまるわけではありません。「ADHDだからこの作業が得意・苦手」と決めつけず、自分に合うかどうかは実際に試して確かめることが大切です。

まず押さえておきたいのは、次の3点です。

  • ADHDのある方もB型を利用できる(診断や手帳の有無を含む利用要件は自治体・相談支援員へ)
  • 力を発揮しやすいかどうかは、その人ごとの興味・体調・環境で変わる(個人差が前提)
  • 合うかどうかは、見学や体験で実際の作業に触れて確かめるのが確実

なお、B型のパソコン作業はADHDを「治す」「改善する」ためのものではありません。あくまで、本人が無理なく取り組み、力を発揮しやすい環境や進め方を一緒に探していく場です。ここからは、力を発揮しやすくなる工夫を具体的に整理したうえで、見学で確認したいことや、ぽちぽちの道の場合を紹介します。

ADHDのある方が力を発揮しやすくなる4つの工夫

ADHDのある方が力を発揮しやすくなる工夫としては、一般に「興味を持てる作業を選ぶ」「短い時間で区切る」「タスクを見える化する」「気が散りにくい環境を整える」の4つが挙げられることがあります。これらは力につながった例として語られるもので、効果の感じ方には個人差があります。

ADHDとは、発達障害の一つで、不注意(うっかり・忘れやすさ)や多動・衝動性といった特性が現れることがある状態を指します。ただし特性の現れ方や強さは人によって違い、同じ診断名でも得意・苦手は一人ひとり異なります。だからこそ、下の工夫も「全員に効く方法」ではなく「合う人には合う進め方の一例」として捉えるのが大切です。

具体的な4つの工夫を、表で整理します。

工夫 どういうことか パソコン作業での例
興味を持てる作業を選ぶ 関心の持てるテーマや作業だと集中を保ちやすい場合がある 好きな分野の文章作成、画像づくり、生成AIでの調べ物など
短い時間で区切る 長く続けるより、短い区切りと小休憩を挟むほうが続けやすい場合がある 25分作業して5分休む、1タスクごとに区切るなど
タスクを見える化する やることを書き出すと、忘れや先延ばしを補いやすい場合がある チェックリスト、付箋、リマインド、ToDoアプリの活用
気が散りにくい環境を整える 視覚・音の刺激を減らすと、目の前の作業に向かいやすい場合がある 静かな席、イヤーマフ、机まわりの整理、通知オフ

たとえば、興味の持てる作業だと時間を忘れて没頭できる一方、関心の薄い単調な作業は続きにくい、という声があります。こうしたときは、作業を短く区切ったり、終わった項目をチェックリストで消していったりすると、見通しが立って進めやすくなることがあります。うっかり忘れや先延ばしが気になる場合は、リマインドやメモで「思い出す仕組み」を外に作っておくと、記憶だけに頼らずに済みます。

ただし、これらはあくまで「合う人には合う」という一例です。短い区切りより一気に集中したほうが進む方や、にぎやかな環境のほうが落ち着く方もいます。特性の現れ方には個人差があるため、どの工夫が合うかは試しながら見つけるのが確実です。具体的な進め方は、主治医や相談支援員、事業所のスタッフと相談しながら調整していくと安心です。

パソコンスキルそのものを伸ばしていきたい方は、関連コラム「B型事業所でパソコンスキルを伸ばすには?」もあわせて参考になります。

見学で確認したいこと(力を発揮しやすいかのチェックリスト)

自分が力を発揮しやすいかどうかを見極めるには、見学や体験のときに「作業の選択肢・区切り方・見える化のしくみ・環境・ペース」を確認するのがおすすめです。パンフレットの情報だけでなく、実際の様子を見て、自分の感覚で確かめることが大切です。

見学のときに、次の点を確認しておくと、自分に合うかどうかが分かりやすくなります。

  • 自分の興味に近い作業(文章・画像・データ・生成AIなど)の選択肢があるか
  • 作業を短い区切りに分けたり、休憩を取りやすかったりするか
  • チェックリストやリマインドなど、タスクを見える化するしくみがあるか
  • 静かに集中できる環境か、刺激(音・視界)を抑える工夫があるか
  • 体調や得意に合わせて、作業の種類やペースを相談できるか
  • 週何日・1日何時間から始められるか、無理のないペースを選べるか
  • 忘れや先延ばしが気になるとき、どうサポートしてもらえるか

これらを確認しておくと、「合いそう」「ここは不安」という判断材料が増えます。気になる点は遠慮せずに質問して大丈夫です。事業所側も、合う作業やペースを一緒に考えることを前提にしています。あわせて、ふだんの困りごとや配慮してほしいことを、主治医や相談支援員と整理してから見学に行くと、相談がスムーズになります。

発達障害のある方とパソコン作業の相性については関連コラム「発達障害のある方にB型事業所のパソコン作業が合いやすい理由」、パソコン作業のB型がどんな場所かは「パソコン作業ができるB型事業所とは?」もあわせて参考になります。

ぽちぽちの道の場合(興味を持てるPC・AI作業/短い区切り/チェックリスト/静かな環境)

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。パソコンと生成AIを軸に、興味を持てる作業を選びながら、自分のペースで進めやすい環境づくりを大切にしています。事業所のことは、ぽちぽちの道についてのページでも紹介しています。

実際にできる作業には、次のようなものがあります。

  1. データ入力:アンケートや資料の文字起こし、表計算ソフトへの入力など、コツコツ進める作業です。文字入力からスタッフがサポートします。
  2. Canvaでの画像・SNS素材づくり:テンプレートを選んで文字を差し替えるところから始められるので、デザインに興味のある方が取り組みやすい作業です。
  3. 生成AIを使った文章・調査のお手伝い:生成AI(ぽちぽちAI)を相棒に、文章の下書きや調べ物を進めます。「何から手をつければいいか」を一緒に整理でき、スピード感を活かしやすい作業です。
  4. SNS運用・ブログ作成:書く・伝える作業や、興味のあるテーマを発信するのが好きな方に向いています。

ぽちぽちの道では、「興味を持てる作業を選ぶ」「短い区切りで進める」「やることをチェックリストで見える化する」「静かに集中できる環境を整える」といった、先ほどの工夫を取り入れやすいのが特徴です。たとえば、作業は短い区切りに分けて小休憩を挟めますし、その日にやることや手順はチェックリストやリマインドで見える化できます。うっかり忘れや先延ばしが気になるときも、記憶に頼らず仕組みで補える進め方を一緒に考えます。実際の作業の様子や、できる作業の一覧は、作業内容のページでも紹介しています。

生成AIを相棒にすると、文章の下書きや手順の整理を手伝ってくれるので、「何から始めればいいか分からない」「気が散って進まない」というときのハードルが下がりやすくなります。最後は人が確認して仕上げる進め方なので、AIに任せきりにならず、自分のペースで取り組めます。

「パソコンは未経験」「集中が続くか不安」という方も心配いりません。電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、相談はメモやチャットでも受け付けています。週1日からの通所もご相談いただけるので、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースで始められます。昼食はお弁当(実費)をご用意することもできます。

特性の現れ方には個人差があるため、合うかどうかは一度見て・体験していただくのがいちばん確実です。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。

ADHDとB型のパソコン作業についてよくある質問

Q. ADHDがあると、パソコン作業は向いていますか?
A. 向いていると感じる方もいますが、特性の現れ方には個人差があります。興味を持てる作業を選んだり、短い区切りやチェックリストを使ったりすると力を発揮しやすい場合がある一方、合わない方もいます。合うかどうかは、見学や体験で実際の作業に触れて確かめるのが確実です。

Q. ADHDの診断がなくても利用できますか?
A. 就労継続支援B型の利用には自治体が発行する受給者証が必要で、要件は市区町村の窓口で確認できます。診断や手帳の有無を含めた利用要件は個別の事情によって異なるため、まずはお住まいの自治体や相談支援員、事業所にご相談ください。詳しくは見学時にもご案内します。

Q. 集中が続かなかったり、忘れっぽかったりしても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。作業を短い区切りに分けたり、チェックリストやリマインドで「やること」を見える化したりと、続けやすく・忘れにくくする工夫を一緒に考えます。どんな進め方が合うかは人によって違うので、無理のないペースから始めてご相談ください。

Q. 興味の持てる作業を選べますか?
A. はい。ぽちぽちの道では、データ入力・画像づくり・生成AIを使った文章や調査など複数の作業があり、興味や得意に合わせて相談しながら選べます。やってみて合わなければ、別の作業に変えることもできます。まずは見学で、どんな作業があるか見てみてください。

Q. ADHDの仕事の悩みは、B型で解決できますか?
A. B型はADHDを治したり、悩みを必ず解決したりする場ではありません。ただ、興味を持てる作業や、短い区切り・見える化といった工夫を取り入れながら、無理なく力を発揮しやすい進め方を一緒に探すことはできます。医療的なことは主治医に、生活や就労全体の相談は相談支援員にもつなぎながら進めると安心です。

まとめ

ADHDのある方もB型を利用でき、興味を持てる作業を選ぶ・短い時間で区切る・タスクを見える化する・気が散りにくい環境を整えるといった工夫しだいで、力を発揮しやすい場合があります。ただし特性の現れ方には個人差があり、すべての方に同じことが当てはまるわけではありません。だからこそ、合うかどうかは実際に見て・試して確かめることが大切です。ぽちぽちの道は、志木駅徒歩2分で、興味を持てるPC・AI作業を自分のペースで進められる事業所です。

気になったら、見学だけでも大丈夫です。どんな作業が自分に合うか、見に来てください。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。


ほかの障害・特性別の記事は障害・特性別にみるB型の利用ガイド|まとめからまとめてご覧いただけます。

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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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