「障害者扱いされたくないから、支援は受けたくない」「福祉につながると、自分が『そういう人』になってしまう気がする」——そんな方へ。支援を受けることは、あなたを障害者と決めつけるものではありません。この記事では、福祉への抵抗感の正体と、支援との距離感は自分で選べるという考え方を、本人・ご家族向けに整理しました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」も、ためらう気持ちのままでのご相談を受け付けています。
支援を受けても「障害者扱い」されるわけではありません
支援を受けたくない理由が「障害者扱いされたくない」なら、まず知ってほしいことがあります。支援を受けることは、あなたを「障害者」というラベルに当てはめる行為ではありません。福祉サービスは、困りごとを軽くするために使う道具であって、あなたという人を定義し直すものではないからです。
おさえておきたい考え方は、次のとおりです。
- 支援は「道具」:制度は、生活や仕事をしやすくするために使うものです
- ラベルではない:支援を使っても、あなたが「障害者という人」に変わるわけではありません
- 距離感は自分で選べる:どこまで関わるか、何を頼むかは、あなたが決められます
- 「使う・使わない」は一人で抱えない:窓口や事業所に相談しながら、ゆっくり決められます
「支援を受ける=障害者として扱われる」と感じてしまうのは、自然なことです。けれど実際には、支援は「あなたを助ける側の都合」で動くのではなく、「あなたが何を望むか」を起点に組み立てられます。眼鏡をかけても「自分が変わる」とは思わないように、支援も、必要な場面で使う手段の一つです。ここからは、なぜ抵抗を感じるのか、その距離感をどう測ればよいのかを順に見ていきます。
なぜ「障害者扱いされたくない」と感じるのか(抵抗感の正体)
「障害者扱いされたくない」という福祉への抵抗感には、いくつかの背景があります。気持ちの正体が分かると、支援との距離の取り方を考えやすくなります。
まず、混同しやすい言葉を一文で整理します。
- 障害者扱いとは、相手を「障害がある人」という枠で見て、できないことを前提に接することを指す言葉として使われがちです。 ただし支援の現場は、本来は「何ができて、何を手伝えば動きやすいか」を一緒に探す場です。
- 福祉サービスとは、生活や就労の困りごとを支えるために、社会で用意された仕組みのことです。 利用しても、あなたの人格や能力が「障害」で塗りつぶされるわけではありません。
そのうえで、抵抗感が生まれやすい理由を整理すると、次のように分けられます。
| 抵抗感の正体 | その背景 | 距離感のヒント |
|---|---|---|
| ラベルを貼られたくない | 「障害者」という言葉に、できない人という響きを感じる | 支援は「枠」でなく「手段」と考え、使う場面を自分で選ぶ |
| 同情・特別扱いがいや | かわいそうと見られる、子ども扱いされる気がする | 「対等に相談したい」と最初に伝えてよい |
| 自立できていないと思われそう | 支援を使う=自分で立てていない、という思い込み | 道具を使って動けるなら、それも自立の形 |
| 自分のことだと認めたくない | 受け入れ切れていない気持ちがある | 無理に納得しなくてよい。情報を知るだけでも一歩 |
大切なのは、「抵抗感をなくしてから相談しよう」と思い込まないことです。抵抗感はあって当然で、それを抱えたまま、支援との距離は少しずつ測れます。「ここまでは頼る、ここからは自分で」という線引きは、関わりながら自分で引いていけます。自分のことだとまだ認め切れない方は「障害が軽くてもB型を利用できる?」も、気持ちの整理に役立ちます。
支援との距離感は自分で選べる(線引きのヒント)
支援との距離感は、「全部頼る」か「全部断る」かの二択ではありません。何を・どこまで頼むかは、あなたが選べます。「これは手伝ってほしい、これは自分でやりたい」と分けて伝えてよく、最初に決めた距離を、途中で変えることもできます。
支援との距離を測るとき、次の点を整理しておくと、自分の線引きが見えやすくなります。
- 「障害者扱い」と感じる場面を具体にする:漠然とした不安を、「どんな言い方・接し方がいやか」まで言葉にしてみる
- 手伝ってほしいことを書き出す:作業の段取り、体調に合わせた休み方など、頼りたい部分だけを選ぶ
- 自分でやりたいことを書き出す:「ここは口を出されたくない」という部分を決めておく
- 「対等に相談したい」と最初に伝える:同情ではなく、一緒に考えてほしいという姿勢を共有する
- 合わなければ距離を取り直す:関わってみて違うと感じたら、頻度や内容を見直してよい
支援は、使えば使うほど「障害者として固定される」ものではありません。むしろ、必要な時期に必要なだけ使い、力が戻れば距離を広げていく、という使い方ができます。たとえば、最初は週1日だけ通って様子を見る、相談だけして利用は保留する、といった関わり方も選べます。「支援を受ける」と決めたあとでも、「やっぱり今は距離を置きたい」と思えば、その気持ちも尊重されます。
もうひとつ知っておきたいのは、支援を使うかどうかを、一人で「自分は障害者かどうか」という問いと結びつけて抱え込まないことです。利用できるかどうかや、どんな支援が合うかは、最終的に市区町村や相談支援専門員が一緒に考えます。診断や手帳の話に踏み込むかどうかも含めて、その手前の「どう関わりたいか」を言葉にするところから始めて大丈夫です。「福祉に頼るのは負けだ」と感じてしまう方は「『福祉に頼るのは甘え』と感じる方へ」もあわせて読んでみてください。
ぽちぽちの道の場合(対等に、距離を選びながら)
「障害者扱いされそうで気が進まない」という気持ちは、関わり方を選べると分かると、少し軽くなることがあります。支援との距離を自分で決めながら関われる場所として、ぽちぽちの道の関わり方を紹介します。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。「特別扱いされたい」のではなく「対等に、できる仕事をしたい」という方に向いています。次のように、距離感を選びながら関わっていけます。
- まず相談だけでもよい:いきなり利用を決めず、LINEや見学で「どんな関わり方ができるか」を聞くところから始められます
- 頼る範囲を自分で選べる:作業の段取りやその日の体調に合わせた進め方など、手伝ってほしい部分だけを相談できます
- 対等に働く前提:作業はパソコン中心で、データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AI(ぽちぽちAI)を使った文章の下書きなどに取り組みます。「やってもらう」より「自分でやる、足りないところを支える」という関わり方です
- 週1日から距離を測れる:週1日からの通所も相談でき、慣れてきたら頻度を見直せます
「パソコンは苦手」という方も、電源の操作や文字入力からスタッフと生成AIがサポートします。支援を受けながらも、「自分で成果物を仕上げる」という手応えを持ちやすいのが、PC・生成AIの作業の特徴です。「障害者扱いされるのでは」という気持ちごと、見学やLINEで相談していただいて大丈夫です。利用するかどうかは、関わってみてから、あなたのペースで決められます。まずはLINEでの相談だけでも大丈夫です。
「障害者扱いされたくない」と支援についてよくある質問
Q. 障害者扱いされたくないので、支援を受けたくありません。それでも相談していいですか?
A. はい、その気持ちのままで相談して大丈夫です。支援を受けることは、あなたを「障害者」と決めつける行為ではなく、困りごとを軽くするために制度を使うことです。「対等に相談したい」と最初に伝えれば、その姿勢を尊重してもらえます。利用するかどうかは、相談したあとでゆっくり決められます。
Q. 福祉につながると、ずっと「障害者」として扱われ続けるのではと不安です。
A. そうとは限りません。支援は必要な時期に必要なだけ使うもので、力が戻れば距離を広げていけます。何を・どこまで頼むかはあなたが選べ、途中で見直すこともできます。「固定される」のではなく、状況に合わせて関わり方を変えられる、と考えてみてください。
Q. 支援を受けると、自立できていないと思われませんか?
A. 道具を使って動けるなら、それも自立の一つの形です。眼鏡や松葉づえと同じで、支援は自分の力を発揮するための手段です。「全部一人で」と抱え込むより、使える仕組みを必要な分だけ使うほうが、結果的に前に進みやすいこともあります。
Q. 同情されたり、子ども扱いされたりするのが苦手です。配慮してもらえますか?
A. 「同情ではなく、対等に一緒に考えてほしい」という希望は、最初に伝えて大丈夫です。どんな接し方が苦手かを具体的に共有しておくと、関わり方を調整してもらいやすくなります。合わないと感じたら、別の事業所を選び直すこともできます。
Q. 福祉への抵抗感が消えないのですが、消えてから動くべきですか?
A. 抵抗感は、消えてからでなくても大丈夫です。抵抗を感じたまま、支援との距離は少しずつ測れます。「利用する・しない」をすぐ決めず、まずは情報を知る、相談だけしてみる、といった小さな関わりから始めてみてください。
まとめ
「障害者扱いされたくない」という気持ちがあっても大丈夫です。支援を受けることは、あなたを障害者と決めつける行為ではなく、困りごとを軽くするために制度を使うことです。何を・どこまで頼むかという距離感は、あなた自身が選べますし、途中で変えることもできます。抵抗感は無理に消そうとせず、抱えたまま、小さな一歩から始めてかまいません。
ぽちぽちの道は、対等に、距離を選びながら関われる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「障害者扱いされそうで気が進まない」という気持ちのままでも、LINEでの相談だけでも大丈夫です。事業所選びは「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

