「高次脳機能障害があっても、就労継続支援B型は利用できるの?」「記憶や段取りに不安があるけれど、作業を続けられるの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、高次脳機能障害のある方が就労継続支援B型を利用するときに大切にしたい工夫や、見学で確認したいポイントを、やさしく整理して解説します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道での働き方も紹介します。
高次脳機能障害のある方も就労継続支援B型を利用できます
高次脳機能障害のある方も、就労継続支援B型を利用できます。手順を小さく分けたり、メモやチェックリストで補ったりといった工夫を取り入れることで、自分のペースで作業に取り組めます。
就労継続支援B型とは、一般企業で働くことにまだ不安がある方が、雇用契約を結ばずに自分のペースで作業に取り組める福祉サービスです。高次脳機能障害のある方が利用するときは、困りごとに合わせた配慮や工夫を相談しながら進められるかどうかが、安心して通えるかどうかの鍵になります。
まず押さえておきたいのは、次の3点です。
- 高次脳機能障害のある方も、就労継続支援B型を利用できる
- 手順を分ける・メモで補うなどの工夫で、無理なく取り組みやすくなる
- 困難の現れ方には個人差があるため、自分に合う進め方を相談しながら見つけるのが大切
なお、困難の現れ方には個人差があります。ここで紹介するのはあくまで一般的な工夫の例です。リハビリや通院については主治医の指示にしたがい、ご自身に合った具体的な進め方は、主治医や相談支援員と相談しながら考えていきましょう。ここから先は、無理なく続けるために大切にしたい工夫と、見学で確認したいポイントを順番に紹介します。
利用するときに大切にしたいこと(工夫の例)
高次脳機能障害のある方が就労継続支援B型を利用するときに大切なのは、困りごとを工夫で補いながら、無理のないペースで取り組むことです。「一度に全部こなす」と気負わず、補助となる仕組みを使いながら少しずつ進めるほうが、結果的に取り組みやすくなります。
高次脳機能障害とは、病気やけがの後に、記憶・注意・段取り(物事を順序立てて進めること)などに困りごとが生じることがある状態を指します。現れ方や程度は人によって大きく異なります。だからこそ、「自分にはどんな工夫が合うか」を一つずつ試しながら見つけていくことが大切です。代表的な工夫には、次のようなものがあります。
| 大切にしたいこと | 具体的な進め方の例 |
|---|---|
| 手順を小さく分ける | 作業を一度にまとめてではなく、一つずつ順番に進められるようにする |
| メモやチェックリストで補う | やることや手順を書き出し、写真や見本も使って、記憶を補いながら進める |
| 静かな環境で取り組む | 音や人の出入りが気になりにくい、落ち着いた環境で作業する |
| 疲れに合わせて休む | 疲れやすさを前提に、こまめに休憩を入れて無理をしない |
| 繰り返して慣れる | 同じ作業を繰り返しながら、自分のペースで少しずつ慣れていく |
これらはあくまで一例で、合う工夫は人によって違います。大切なのは、うまくいかないことを「できない」と捉えず、補う方法を一緒に探していくことです。スタッフや相談支援員に今の状態を伝えられる関係をつくっておくと、自分に合った進め方を一緒に考えてもらいやすくなります。具体的にどの工夫が合うかは、主治医や相談支援員とも相談しながら進めると安心です。
どんな人がB型を利用しているかをもっと知りたい方は、関連コラム「就労継続支援B型はどんな人が利用できる?対象者と向いている人」も参考になります。無理なく通い続ける工夫は、関連コラム「B型事業所が続かないと感じる理由と無理なく通うための工夫」で詳しく紹介しています。
見学で確認したいポイント(チェックリスト)
高次脳機能障害のある方が事業所を選ぶときは、「工夫に対応してもらえるか」「静かに作業できるか」「休みやすいか」を見学で確かめるのがポイントです。同じ就労継続支援B型でも、配慮や環境は事業所によって大きく違います。
パンフレットやホームページだけでは分かりにくい部分も多いので、見学のときに次の点を確認しておくと、自分に合う事業所を見つけやすくなります。
- 手順を分ける・メモやチェックリストを使うといった工夫を取り入れられるか
- 静かで落ち着いて作業できる環境か(音や人の出入りが気にならないか)
- 疲れやすさに合わせて、こまめに休める雰囲気か
- 通所のペース(週何日・何時間から)を相談できるか
- 困ったときに、スタッフへ相談しやすいか
- 作業内容が、自分の体調や得意に合いそうか
これらは「正解」を探すというより、自分が安心して通えそうかを確かめるための視点です。見学のときに実際の様子を見て、スタッフと話してみると、文章だけでは分からない雰囲気が伝わってきます。気になることは遠慮せず、その場で質問してみてください。
家族や相談支援員の方が一緒に見学に行くと、本人だけでは聞きにくいことや、ふだんの困りごとを伝えやすくなります。無理に一人で決めず、周りの人と相談しながら選ぶのも大切な進め方です。
ぽちぽちの道の場合(手順を分けた作業・静かな環境・生成AIで補う)
ぽちぽちの道は、手順を分けた作業や静かな環境を大切にしている、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です。東武東上線「志木駅」から徒歩2分にあり、週1日からの通所もご相談いただけます(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。
ぽちぽちの道では、次のような形で、無理のない取り組み方をサポートしています。
- 手順を分けた作業で進めやすい:データ入力やCanvaでの画像づくりなどのパソコン作業を、一度にまとめてではなく、手順を小さく分けて一つずつ進められるようにしています。
- メモ・チェックリストで補える:やることや手順を書き出し、見本も用意しながら進めます。「全部覚えておく」のではなく、補う仕組みを使って取り組めるので、負担を下げやすいのが特徴です。
- 静かな環境で落ち着いて取り組める:袋詰めや大人数での軽作業とは違い、落ち着いて取り組めるパソコン作業が中心です。疲れやすさに合わせて、こまめに休みながら進められます。
- 生成AIが作業を補う相棒になる:生成AI(ぽちぽちAI)を相棒に、文章の下書きや調べ物を進めます。「ゼロから全部自分で」ではなく、AIの手助けを受けながら進められるので、作業のハードルが下がりやすいのが特徴です。
パソコンが苦手な方・未経験の方も歓迎しています。操作で困ったときや、体調や進め方のことで相談したいときに、スタッフへ声をかけやすい雰囲気を大切にしています。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。実際の作業の様子や、できる作業の一覧は、作業内容のページでも紹介しています。気になったら、見学だけでも大丈夫です。体調や通い方の不安も、見学のときに一緒に相談できます。
なお、工賃や利用料は、作業内容や通所日数、お住まいの状況によって変わります。金額だけで判断せず、実際の雰囲気を見ていただくのがおすすめなので、詳しくは見学時にご案内します。
高次脳機能障害のある方の就労継続支援B型利用についてよくある質問
Q. 高次脳機能障害があっても就労継続支援B型を利用できますか?
A. はい、利用できます。就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに自分のペースで働ける福祉サービスです。手順を分ける・メモで補うなどの工夫で取り組めます。困難の現れ方には個人差があるため、自分に合う進め方は主治医や相談支援員と相談しながら考えるのがおすすめです。利用には受給者証が必要なため、お住まいの市区町村の窓口にご相談ください。
Q. 記憶や段取りに不安がありますが作業できますか?
A. メモやチェックリスト、写真の手順、見本などで補いながら取り組む方法があります。手順を小さく分けて一つずつ進めたり、繰り返して慣れたりする工夫も役立ちます。どの工夫が合うかは人によって違うので、見学のときに実際の進め方を見て確かめていただくのがおすすめです。
Q. 疲れやすいのですが、無理なく通えますか?
A. 疲れやすさに合わせて、こまめに休みながら、無理のないペースで通えるよう相談できます。週1日や短時間から始め、慣れてきたら少しずつ調整していく方法もあります。詳しくは見学時にご案内します。
Q. 静かな環境で作業できますか?
A. ぽちぽちの道は、落ち着いて取り組めるパソコン作業が中心です。音や人の出入りが気になる方は、見学のときに実際の環境を見て、自分に合うかを確かめていただくのがおすすめです。
Q. 家族や相談支援員と一緒に見学できますか?
A. はい、ご家族や相談支援員の方とご一緒の見学も歓迎しています。一人では伝えにくい困りごとも共有しやすくなります。LINEでの相談から始めても大丈夫です。
まとめ
高次脳機能障害のある方も、就労継続支援B型を利用でき、手順を分ける・メモやチェックリストで補う・静かな環境で取り組む・疲れに合わせて休むといった工夫で、無理なく取り組めます。困難の現れ方には個人差があるので、自分に合う進め方は主治医や相談支援員と相談しながら見つけ、見学で環境や配慮を確かめるのが大切です。ぽちぽちの道は、志木駅徒歩2分で、静かなパソコン作業と週1日からの通所相談ができる事業所です。
気になったら、見学だけでも大丈夫です。体調や通い方の不安も一緒に相談できます。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。
ほかの障害・特性別の記事は障害・特性別にみるB型の利用ガイド|まとめからまとめてご覧いただけます。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

