「AIが答えてくれたけれど、これって本当に合ってる?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。生成AIは便利な一方で、もっともらしい間違いを返すことがあります。この記事では、AIの間違い(ハルシネーション)の正体と、確かめ方・付き合い方を、初心者にもわかるようにやさしく整理しました。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道で学べる使い方も紹介します。
AIの答えは間違うことがある|まず結論
生成AIの答えは、間違っていることがあります。だから、そのまま信じて使うのではなく、大事なことは人が出典や事実を確かめるのが基本です。AIは「それらしい文章をつくる」のが得意な一方で、その内容が正しいかどうかまでは保証してくれません。
付き合い方の結論を、先にまとめます。
- AIは下書き・たたき台と考える:答えを「正解」ではなく「仮の案」として受け取る
- 大事なことは人が確かめる:日付・数字・名前・制度・お金・健康にかかわる内容はとくに注意する
- 出典をたどる:公式サイトなど、もとになる情報があるかを確認する
- 間違いを責めない:AIの間違いはゼロにはできない前提で、確認の工程までを一つの作業にする
とくに、医療・健康・お金・法律など、判断を誤ると影響が大きいことは、AIの答えだけで決めないでください。専門の窓口や公式の情報で必ず確認するのが安心です。
AIのハルシネーションとは?なぜ間違うのか
AIのハルシネーションとは、生成AIが事実とちがう内容を、本当のことのようにもっともらしく答えてしまう現象のことです。日本語では「もっともらしい嘘」「作り話」などと言われることもあります。わざと嘘をついているわけではなく、AIのしくみ上、起きてしまうものです。
なぜ間違うのかというと、生成AIは「次に来そうな言葉」を予測して文章をつくっているからです。意味を理解して事実を調べているのではなく、それらしい言葉のつながりを組み立てています。そのため、情報が足りないときや、あいまいな質問をされたときに、空欄を「それっぽい内容」で埋めてしまうことがあります。文章としては自然なので、間違いだと気づきにくいのが、やっかいなところです。
間違いが特に起きやすいのは、次のような場面です。確実な情報が必要なときほど、AI任せにしないことが大切です。
| 間違いが起きやすい場面 | 具体例 | 注意のしかた |
|---|---|---|
| 最新・直近の情報 | 今日のニュース、最近変わった制度や料金 | 公式サイトで日付を確認する |
| 数字・固有名詞 | 統計の数値、人名、商品名、URL | 一次情報と照らし合わせる |
| 専門的な内容 | 医療・法律・税金・福祉制度 | 専門の窓口や公式情報で確認する |
| あいまいな質問 | 主語や条件があいまいな聞き方 | 条件を具体的に伝え直す |
ここで押さえておきたいのは、ハルシネーションは「AIの欠陥」ではなく「AIの性質」だという点です。性能が上がっても、間違いをゼロにすることはむずかしいとされています。だからこそ、使う側が「間違うこともある」と知っておくこと自体が、いちばんの対策になります。AIで情報を集めて整理する作業の進め方は「AIでの調べもの」でくわしく紹介しています。
AIの答えの確かめ方|出典確認チェックリスト
AIの答えを確かめる一番のコツは、「出典をたどれるか」を見ることです。もとになる情報がある内容は信頼しやすく、出典が見つからない内容は採用しない——この線引きができると、間違いをかなり防げます。とくに、人に伝える・提出する・お金や健康にかかわる内容は、必ず確認の工程を入れてください。
確かめるときは、次の手順で進めると迷いません。AIに聞いたあとに、この4ステップを挟むのがポイントです。
- 答えを「仮の案」として受け取る:そのまま使わず、確認すべき点(数字・日付・名前など)に目印をつける
- 出典を探す:「この情報の出典は?」とAIに聞き返したり、公式サイトや信頼できる資料を自分で調べたりする
- 一次情報と照らし合わせる:制度なら役所や省庁の公式ページ、数字なら発表元など、もとの情報で事実を確かめる
- 確認できた分だけ使う:裏づけが取れた情報だけを残し、確かめられない内容は使わない
確認のときに見るポイントを、チェックリストにまとめました。印刷したり、メモに控えたりして使ってみてください。
- 公式サイトや一次情報など、信頼できる出典で裏づけが取れているか
- 日付・数字・固有名詞が、ほかの資料と食いちがっていないか
- 「いつの時点の情報か」が確認できるか(古い情報のままになっていないか)
- 一つの答えだけで判断せず、複数の情報源で照らし合わせたか
- 出典が見つからない・確かめられないときは、その情報を採用していないか
- AIが示したURLやリンクが、実際に開けて内容が合っているか
もうひとつ覚えておきたいのは、AIに「出典を教えて」と頼んでも、その出典自体が作り話のことがある点です。示されたURLが実在しなかったり、別の内容だったりすることもあります。出典は、AIの言葉をうのみにせず、自分でアクセスして中身を確かめましょう。なお、AIをかたった偽サイトや詐欺の手口も増えています。あやしいリンクの見分け方は「ネット詐欺の見分け方」も参考になります。
ぽちぽちの道の場合|AIの間違いと上手に付き合う練習ができる
「AIは間違うこともある」と頭でわかっていても、いざ自分で確かめるとなると、どこを見ればいいか迷うものです。ぽちぽちの道では、AIの答えをうのみにせず、出典・事実を人が確認して仕上げる進め方を、作業を通してスタッフと一緒に練習できます。「AIに任せきり」ではなく、確かめて使う力が身につくのが特徴です。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。志木駅・東上線沿線エリアの方が通いやすい立地で、次のような取り組みができます。
- 生成AIを相棒に使う:事業所の生成AI(ぽちぽちAI)で、文章の下書きや調べ物の整理を手伝ってもらいます。下調べが速くなる分、確認に時間を使えます。
- 確認する工程を学べる:AIの答えの出典をたどり、事実を確かめる手順を、実際の作業のなかで身につけられます。情報を見きわめる力は、ほかの作業にも生きてきます。
- 未経験からのスタート:電源の操作や文字入力など、基礎からスタッフがサポートします。「パソコンもAIも初めて」という方も、少しずつ慣れていけます。
- いろいろな作業に広げられる:データ入力やCanvaでの画像づくり、SNS・ブログ作成など、ほかのパソコン作業にも取り組めます。興味に合わせて作業を選べます。
- 無理のないペース:週1日からの通所もご相談いただけます。体調や生活リズムに合わせて始められます。
実際にできる作業の様子や一覧は、作業内容のページでも紹介しています。「AIってなんだか不安」「間違いが怖い」という方も、確かめ方を知れば、AIは心強い道具になります。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。
AIの間違い・ハルシネーションについてよくある質問
Q. AIのハルシネーションとは何ですか?
A. ハルシネーションとは、生成AIが事実とちがう内容を、もっともらしく答えてしまう現象のことです。わざと嘘をついているのではなく、AIが「それらしい言葉のつながり」をつくるしくみ上、起きてしまいます。文章が自然なので、間違いだと気づきにくいのが特徴です。
Q. AIの答えが正しいかどうかは、どうやって確かめればいいですか?
A. まず「出典をたどれるか」を確認します。公式サイトや発表元など、もとになる一次情報と照らし合わせ、裏づけが取れた内容だけを使うのが基本です。日付・数字・固有名詞はとくに間違いが混じりやすいので、念入りに確かめてください。
Q. AIに「出典を教えて」と聞けば、信頼性は確認できますか?
A. それだけでは不十分です。AIが示す出典やURL自体が、作り話だったり実在しなかったりすることがあります。示されたリンクは、自分で実際に開いて、中身が合っているかまで確かめるのが安心です。
Q. 間違うなら、AIは仕事に使わないほうがいいですか?
A. いいえ、確認する工程を入れれば、十分に役立つ道具です。AIは下調べや下書きを速くしてくれる相棒で、最後に人が確かめて仕上げる、という分担で使えば安心です。確かめて使う力そのものが、これからの仕事で活きるスキルになります。
Q. パソコンもAIも初めてですが、AIの間違いを見分けられるようになりますか?
A. はい、少しずつ身につけられます。ぽちぽちの道では、出典をたどって事実を確かめる手順を、作業を通してスタッフと一緒に練習できます。最初から完璧でなくて大丈夫で、確認の習慣をつけていくことから始められます。
まとめ
生成AIの答えは、もっともらしくても間違っていることがあります(ハルシネーション)。これはAIの性質によるもので、ゼロにはできません。だからこそ、AIの答えは「仮の案」として受け取り、出典をたどって人が確かめる——この付き合い方が大切です。とくに健康・お金・制度など大事なことは、AI任せにせず公式の情報で確認してください。ぽちぽちの道では、志木駅徒歩2分で、AIの間違いと上手に付き合う使い方を未経験から学べます。
気になったら、見学だけでも大丈夫です。どんな作業ができるか見に来てください。質問だけしたい方は、LINEでの相談や見学もお気軽にどうぞ。事業所でできる作業の全体像は作業内容まとめで紹介しています。迷ったときはぽちぽちの道のトップページもご覧ください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

