障害者雇用の給料はどれくらい?生活設計の考え方

障害者雇用の給料はどれくらい?生活設計の考え方

「障害者雇用の給料って、どれくらいもらえるんだろう」「手取りで生活していけるのかな」——そんな不安を抱える本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、障害者雇用の給料の実際を公的な調査をもとにやさしく整理し、給料だけでなく年金や手当も合わせて考える「生活設計の考え方」までまとめました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」も、お金の不安を含めて相談から始められます。

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目次

障害者雇用の給料はどれくらい?まず結論

障害者雇用の給料は、雇用形態(正社員・契約社員・パート)や週の労働時間、地域、企業によって大きく異なります。「障害者雇用だからこの金額」と一律に言える額はなく、フルタイムに近い働き方なら月十数万円以上になることもあれば、短時間勤務ならそれより低くなることもあります。手取りや「生活できるか」は、一人ひとりの働き方・世帯の状況・住んでいる地域によって変わるため、平均額だけで判断することはできません。

先に、給料を考えるうえで大切なポイントをまとめます。

  • 給料は働き方で大きく変わる:正社員かパートか、週何時間働くかで差が出る
  • 平均額はあくまで目安:厚生労働省の調査に平均賃金のデータはあるが、自分の額とは限らない
  • 最低賃金は下回らない:障害者雇用でも、原則として地域別最低賃金は適用される
  • 「手取り」と「額面」は違う:税金・社会保険料が引かれた後の手取りで生活を考える
  • 給料だけで考えない:障害年金・手当・各種制度と組み合わせて生活設計をする

この記事では、まず公的調査をもとに給料の実際の傾向を見たうえで、給料・年金・手当を合わせた生活設計の考え方を整理します。具体的な金額は働き方や制度で変わるため、最新の額はあとで紹介する公的サイトで確認してください。なお、「必ず生活できる」「給料だけでは生活できない」と一概に言うことはできません。大切なのは、自分の場合の収入と支出を一つずつ確かめることです。

障害者雇用の給料の実際(雇用形態・労働時間で変わる)

障害者雇用の給料は、雇用形態と週の労働時間によって傾向が分かれます。一般に、正社員(無期・フルタイム)に近いほど月収は高くなりやすく、パート・短時間勤務になるほど月収は下がる傾向があります。これは障害の有無にかかわらず共通する、働き方と賃金の関係です。

まず言葉を整理します。障害者雇用とは、障害のある人が障害への配慮を受けながら、障害者雇用枠で企業や自治体などに雇用される働き方のことです。 雇用契約を結んで働くため、給料には労働基準法や最低賃金法などのルールが適用されます。制度の全体像は「障害者雇用とは?B型の次のステップとして知る」でくわしく解説しています。

給料の実態を知る公的なデータとして、厚生労働省の「障害者雇用実態調査」があります。これは5年ごとに、民間企業で働く障害のある人の人数・賃金・労働時間などを調べるもので、最新は令和5年度障害者雇用実態調査(2023年調査・2024年公表)です。この調査では、平均賃金(月額)が障害の種類別・週の所定労働時間別に集計されています。実際の金額は改定や調査年で変わるため、ここでは具体額を載せず、最新の数値は出典の公式ページでご確認ください。傾向として読み取れるのは、次のような点です。

働き方の区分給料(月額)の傾向
週30時間以上(フルタイムに近い)月収が高くなりやすい区分
週20〜30時間未満(短時間)フルタイムより月収は下がりやすい
週20時間未満(ごく短時間)月収はさらに低くなりやすい
正社員(無期・フルタイム)パート・契約より高くなる傾向
パート・短時間労働時間に応じて月収は抑えめ

表はあくまで「働く時間が長いほど月収は上がりやすい」という一般的な傾向を示したもので、実際の金額は企業・地域・職種で大きく異なります。ここで押さえておきたいのが最低賃金です。障害者雇用であっても、原則として働く地域の最低賃金(時給)以上が支払われます。最低賃金は毎年改定され、地域によって金額が違うため、具体額は厚生労働省や各都道府県労働局の最新情報で確認してください。なお、ごく一部に最低賃金の減額特例という制度もありますが、これは個別の許可が必要なもので、すべての障害者雇用に当てはまるものではありません。

もう一つ大切なのが、「額面(給料の総額)」と「手取り(実際に受け取る額)」の違いです。給料からは所得税・住民税や、社会保険料(健康保険・厚生年金など)が天引きされるため、手取りは額面より少なくなります。生活設計を考えるときは、額面ではなく手取りで見積もるのが基本です。手取りがいくらになるかは収入額や扶養の状況で変わるため、内定後に会社へ確認したり、給与明細で実額を確かめたりすると安心です。

生活設計の考え方(給料+年金+手当で考える)

障害者雇用の生活設計は、給料だけで考えるのではなく、「給料+障害年金+手当+利用できる制度」を組み合わせて、収入と支出の全体像で考えるのが基本です。給料の額だけを見て「これでは足りない」と不安になる前に、自分が使える収入の柱と、支出を抑えられる制度を一つずつ確かめていくと、見通しが立てやすくなります。

生活設計を整理するときは、次の順番で考えると分かりやすいです。

  1. 手取りの給料を把握する:額面ではなく、税・社会保険料を引いた後の手取りで見る
  2. 障害年金を受けられるか確認する:障害基礎年金・障害厚生年金の対象かを確かめる
  3. 使える手当・支援を調べる:自治体の手当や各種減免など、住んでいる地域の制度を確認する
  4. 固定費(支出)を書き出す:家賃・光熱費・通信費・医療費など、毎月かかるお金を整理する
  5. 収入と支出を見比べる:足りない場合に使える制度や、働き方の調整を相談する

このうち、給料と並んで生活設計の柱になりやすいのが障害年金です。障害年金とは、病気やけがで生活や仕事に一定の制限がある場合に、現役世代でも受け取れることがある公的年金です。障害者雇用で働きながら障害年金を受け取れるケースもありますが、受給できるかどうか・金額は、障害の状態や納付状況などの条件によって一人ひとり異なります。年金額をこの記事で示すことはできないため、対象になるかや見込み額は、日本年金機構やお近くの年金事務所で確認してください。働きながらの受給については「障害年金とB型は両立できる?」も参考になります。

手当や減免の制度は、お住まいの自治体によって名称や対象が異なります。医療費の負担を軽くする制度や、税の控除、公共料金の割引など、知らないと使えないものも少なくありません。「給料が少ないから生活できない」と決めつける前に、市区町村の障害福祉窓口や相談支援専門員に「自分が使える制度はありますか」と聞いてみてください。収入を増やす方法だけでなく、支出を抑える制度を組み合わせることで、生活の見通しは変わってきます。

最後に大切なのは、生活設計は一度で完成させるものではなく、働き方や体調に合わせて見直していくものだということです。最初から無理にフルタイムを目指す必要はありません。短い時間から始めて、体調と相談しながら少しずつ働く時間を増やし、それに合わせて収入と支出の計画を更新していく——そうした進め方も十分に現実的です。

ぽちぽちの道の場合(お金の不安も相談から)

お金の不安は、一人で抱えていると実際以上に大きく感じてしまうものです。「給料だけで生活できるだろうか」と考え込む前に、給料・年金・手当を合わせた全体像を、誰かと一緒に整理するだけでも気持ちは軽くなります。ぽちぽちの道では、そうしたお金や働き方の不安も、見学や相談の中でお聞きしています。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに自分のペースで働き、成果に応じて「工賃」を受け取る福祉サービスです。障害者雇用(雇用契約を結んで給料を受け取る働き方)とは収入のしくみが異なりますが、「お金をどう組み立てるか」という生活設計の考え方は共通しています。

ぽちぽちの道で取り組むのは、パソコンと生成AIを使った実際の作業です。

  • データ入力(アンケートや資料の文字起こし・表計算ソフトへの入力など)
  • Canvaを使った画像・SNS素材づくり
  • 生成AI(ぽちぽちAI)を相棒にした文章の下書き・調べ物
  • SNS投稿(ぽちSNS)づくりやブログ・文章の作成

袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、パソコン・生成AIのスキルが残る作業に未経験から取り組めるのが特徴です。こうしたスキルは、将来「障害者雇用で働きたい」「一般就労を目指したい」と考えたときの土台にもなります。パソコンが苦手な方も、電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、生成AIも活用しながら少しずつ慣れていけます。週1日からの通所もご相談いただけるので、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースで始められます。

お金については、ぽちぽちの道で受け取る工賃に加えて、障害年金や自治体の手当をどう組み合わせるか、という「全体で考える」視点を大切にしています。「自分の場合、お金はどう組み立てればいい?」という相談を、見学のときにしていただいても構いません。具体的な年金額や制度の可否は年金事務所や市区町村の窓口でのご確認になりますが、「何を・どこに確認すればよいか」を一緒に整理するお手伝いはできます。LINEでの相談や見学も受け付けています。まず質問だけでも大丈夫です。

障害者雇用の給料についてよくある質問

Q. 障害者雇用の給料は、一般雇用と比べて低いのですか?
A. 一概に「低い」とは言えません。給料は雇用形態や週の労働時間で大きく変わるため、フルタイムで働く場合と短時間で働く場合とでは月収が異なります。障害者雇用では短時間勤務の選択肢が多いことから、結果として月収が抑えめになるケースもありますが、これは働く時間の違いによるところが大きいです。実際の傾向は厚生労働省の障害者雇用実態調査で確認できます。

Q. 障害者雇用の手取りは、額面からどれくらい引かれますか?
A. 手取りは、額面の給料から所得税・住民税や社会保険料(健康保険・厚生年金など)が天引きされた後の金額です。引かれる額は収入や扶養の状況で変わるため、一律に「何割引かれる」とは言えません。生活設計を考えるときは、額面ではなく手取りで見積もるのが基本です。実際の手取りは、内定後に会社へ確認するか、給与明細で確かめると確実です。

Q. 障害者雇用の給料だけで生活できますか?
A. 生活できるかどうかは、給料の額・住んでいる地域・世帯の状況によって大きく異なるため、「必ずできる/できない」とは言えません。大切なのは、給料だけで考えず、障害年金や自治体の手当、医療費などの減免制度を組み合わせて収入と支出の全体を見ることです。市区町村の窓口や相談支援専門員に、自分が使える制度を相談してみてください。

Q. 障害者雇用で働きながら、障害年金はもらえますか?
A. 働きながら障害年金を受け取れるケースもありますが、受給できるかどうか・金額は、障害の状態や年金の納付状況などの条件によって一人ひとり異なります。働いていることだけを理由に一律で止まるわけではありません。対象になるかや見込み額は、日本年金機構やお近くの年金事務所でご確認ください。制度の概要は関連記事でも紹介しています。

Q. 障害者雇用でも最低賃金はもらえますか?
A. 原則として、障害者雇用でも働く地域の最低賃金(時給)以上が支払われます。最低賃金は毎年改定され、地域によって金額が異なるため、具体額は厚生労働省や各都道府県労働局の最新情報でご確認ください。なお、ごく一部に最低賃金の減額特例という制度もありますが、これは個別の許可が必要なもので、すべての障害者雇用に当てはまるものではありません。

まとめ

障害者雇用の給料は、雇用形態や週の労働時間、地域、企業によって大きく異なり、「障害者雇用だからこの額」と一律に示せるものではありません。手取りや「生活できるか」も人によって変わるため、平均額だけで判断せず、給料・障害年金・手当・各種制度を組み合わせて、収入と支出の全体で生活設計を考えることが大切です。具体的な金額や制度は変わるため、最新は厚生労働省や年金事務所などの公的な窓口で確認してください。

ぽちぽちの道は、お金や働き方の不安も相談から始められる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「自分の場合、お金はどう組み立てればいい?」と迷ったら、LINEでの相談や見学から始めてみてください。質問だけでも大丈夫です。事業所選びは「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。


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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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