合理的配慮の例と伝え方|働くときに頼れる仕組み

合理的配慮の例と伝え方|働くときに頼れる仕組み

「合理的配慮ってよく聞くけれど、具体的にどんなことを頼めるの?」「職場にどう伝えればいいのか分からない」——そんな方へ。この記事では、合理的配慮の例を場面別に整理し、無理なく伝えるコツまでを、本人・ご家族・相談支援員の方向けにまとめました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」で、自分に必要な配慮を言葉にする準備の仕方もあわせて紹介します。

  • 60分個別相談
  • 利用前提で
    なくてOK
  • 準備不要
    同伴者OK

B型事業所がはじめて、続けられるか不安…

まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

お電話でのご相談もお待ちしております

050-3646-8350

受付時間:月〜土 9:30〜18:30

目次

合理的配慮の例と伝え方|まず結論

合理的配慮とは、障害のある人が働きやすいように、職場が負担になりすぎない範囲で行う調整や手助けのことです。通院のための休みやすさ、こまめな休憩、指示の出し方の工夫など、頼める配慮の例はさまざまです。伝え方は「困っていること」と「こうしてもらえると助かる」をセットで具体的に伝えるのがコツです。

先に、この記事の要点をまとめます。

  • 合理的配慮とは:働くうえでの困りごとを、職場ができる範囲で調整・改善する取り組み
  • 配慮の例:通院への配慮、休憩のとり方、指示の出し方、作業環境の調整など(次章で場面別に紹介)
  • 伝え方のコツ:「何に困っているか」+「どうしてもらえると助かるか」を具体的にセットで伝える
  • 大切な前提:配慮の内容は、本人と職場が話し合って決める(建設的対話)。希望がすべてそのまま通るとは限らない

合理的配慮は、事業主に提供が求められているものですが、「過重な負担」になる場合まで何でも実現するわけではありません。だからこそ、お互いに話し合って落としどころを見つけることが大切です。次の章から、具体例と伝え方を順に見ていきます。

合理的配慮とは?働くときの具体例

合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と同じように働けるよう、職場が過重な負担にならない範囲で行う調整や手助けのことです。設備を整えたり、仕事の進め方を変えたり、休みやすくしたりと、形はさまざまです。「特別扱い」ではなく、困りごとを取り除いて力を発揮できるようにするための調整、と考えると分かりやすくなります。

雇用の場面では、事業主が障害のある労働者に合理的配慮を提供することが法律で求められています。募集・採用のときも、採用後に働くときも対象です。制度の枠組みや事業主が講ずべき措置の考え方は、厚生労働省「障害者雇用対策」のページにまとめられています。

どんな配慮があり得るのか、働くときの具体例を場面別に整理します。あくまで一例で、必要な配慮は人によって違います。

場面配慮の例
通院・体調通院日に休みやすくする、通院のための時間休を認める、体調に波があるときに勤務時間を調整する
休憩こまめに短い休憩をとれるようにする、静かな場所で休めるスペースを用意する
指示・コミュニケーション口頭だけでなくメモや文章で指示を出す、一度に多くを伝えず順番に伝える、あいまいな表現を避けて具体的に伝える
作業環境音や光の刺激を減らす(イヤーマフ・席の位置の調整)、集中しやすい席にする
仕事の進め方作業の手順を見える形にする、優先順位を一緒に整理する、締め切りや業務量を調整する
相談体制困ったときの相談相手を決めておく、定期的に面談の時間をとる

これらは「必ず受けられる配慮」ではなく、「こういう調整があり得る」という例です。同じ診断名でも、必要な配慮は一人ひとり異なります。たとえば、人によって「静かな環境が助かる」場合もあれば「声をかけてもらえる方が安心」という場合もあります。大切なのは、自分にとって何が困りごとで、何があれば働きやすいかを具体的に把握しておくことです。

なお、合理的配慮を受けるには障害を職場に伝える(開示する)ことが前提になります。開示して働くか、伝えずに働くかという選択そのものについては「オープン就労とクローズ就労の違い」で、障害者雇用枠や法定雇用率などの制度の全体像は「障害者雇用とは?」でくわしく解説しています。あわせて読むと、配慮を頼む前提が整理しやすくなります。

合理的配慮の伝え方・頼み方(チェックリスト)

合理的配慮の伝え方のコツは、「困っていること」と「どうしてもらえると助かるか」をセットで、できるだけ具体的に伝えることです。「配慮してほしい」とだけ言うより、「○○の場面で△△に困るので、××してもらえると助かります」と伝える方が、職場も対応を検討しやすくなります。これは、双方が話し合って解決策を探す「建設的対話」の第一歩です。

合理的配慮は、本人からの申し出をきっかけに、本人と職場が話し合って内容を決めるのが基本です。「言わなくても察してほしい」という形では伝わりにくいため、まずは自分から具体的に申し出ることが大切になります。伝える前に、次の点を整理しておくと話がスムーズです。

  • [ ] どんな場面で困るのかを書き出した(例:電話対応、急な予定変更、長時間の連続作業 など)
  • [ ] その困りごとに対して、どうしてもらえると助かるかを言葉にした
  • [ ] 「絶対に必要な配慮」と「あると助かる配慮」を分けて整理した
  • [ ] 通院など、頻度や時間が決まっているものは具体的に伝えられる(例:月1回、決まった曜日)
  • [ ] 伝える相手(採用担当・上司・人事など)を確認した
  • [ ] 一人で伝えるのが不安なら、支援機関や相談支援専門員に同席・相談を頼めるか確認した

伝えるタイミングは、面接などの採用段階でも、働き始めてからでも構いません。採用前に伝えておくと、入社後のミスマッチを減らしやすくなります。働き始めてから新しい困りごとが出てきたときも、その都度あらためて相談できます。最初にすべてを伝えきる必要はなく、状況に応じて見直していけるものだと考えておくと、気持ちが楽になります。

一方で、希望した配慮がすべてそのまま実現するとは限らない点も知っておきましょう。職場の規模や業務の内容によっては、対応が難しい場合や、別の方法を提案される場合もあります。そのときは「できない」で終わりにせず、「ではどうすれば困りごとを減らせるか」を一緒に考える姿勢が、お互いにとって大切です。困ったときに一人で抱え込まず、ハローワークや地域の障害者就業・生活支援センター、相談支援専門員といった第三者に相談することもできます。

ぽちぽちの道の場合(必要な配慮を「言葉にする」練習ができる)

合理的配慮を職場に伝えるとき、いちばんの土台になるのは「自分は何に困り、何があれば力を発揮できるか」を自分で分かっていることです。ところが、働いた経験が少ないと、これを具体的に言葉にするのは意外と難しいものです。ぽちぽちの道は、実際の作業を通じて、その「自分に必要な配慮」を見つけて言葉にしていく練習の場として活用できます。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。作業はパソコン中心で、データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AI(ぽちぽちAI)を使った文章の下書きなどに、未経験から取り組めます。こうした作業を続けるなかで、「短い休憩をはさむと集中が続く」「口頭よりメモの指示が分かりやすい」といった、自分の得意・苦手が具体的に見えてきます。

見えてきた得意・苦手は、そのまま「将来オープン就労で働くときに伝えられる配慮」の材料になります。たとえば「指示はメモでもらえると助かる」「通院のため決まった曜日に休みたい」など、自分の言葉で説明できるようになっていきます。パソコンが苦手な方も、スタッフと生成AIがサポートするので心配いりません。その日の体調に合わせて作業の進め方を相談できるので、「どんな配慮があると無理なく続くか」を、安心できる環境で確かめられます。週1日からの通所も相談できます。

「自分にどんな配慮が必要なのか、まだ言葉にできない」というときは、見学の際に作業を見ながら相談できます。支援員と一緒に、困りごとや必要な配慮を整理することもできます。配慮を最終的に決めるのは働く先の職場ですが、その手前の「自分に必要な配慮を言葉にする」お手伝いはできます。LINEでの相談や見学も受け付けています。まず質問だけでも大丈夫です。

合理的配慮の例と伝え方についてよくある質問

Q. 合理的配慮とは、働くときの具体例で言うとどんなものですか?
A. 通院日に休みやすくする、こまめに休憩をとれるようにする、指示を口頭だけでなくメモでも出す、音や光の刺激を減らす、といった調整が例です。共通するのは、障害による働きづらさを職場ができる範囲で取り除く点です。必要な配慮は人によって違うため、自分の困りごとに合わせて考えることが大切です。

Q. 合理的配慮は、頼めば必ず受けられますか?
A. 必ず受けられるとは限りません。事業主には合理的配慮の提供が求められていますが、職場にとって「過重な負担」になる場合まで何でも実現するわけではありません。内容は本人と職場が話し合って決めるため、希望どおりにならないこともあります。その場合も、別の方法で困りごとを減らせないかを一緒に考えていくことになります。

Q. 合理的配慮の伝え方で、気をつけるとよいことは何ですか?
A. 「何に困っているか」と「どうしてもらえると助かるか」をセットで、具体的に伝えることです。「配慮してほしい」とだけ伝えるより、場面と希望をはっきり示す方が、職場も対応を検討しやすくなります。一人で伝えるのが不安なときは、相談支援専門員や支援機関に同席・相談を頼む方法もあります。

Q. 合理的配慮は、いつ職場に伝えればよいですか?
A. 面接などの採用段階でも、働き始めてからでも構いません。採用前に伝えておくと入社後のミスマッチを減らしやすく、働き始めてから新しい困りごとが出たときも、その都度あらためて相談できます。最初にすべてを伝えきる必要はなく、状況に応じて見直していけるものと考えておくと安心です。

Q. 合理的配慮を受けるには、障害を職場に伝える必要がありますか?
A. 基本的には、障害を職場に伝える(開示する)ことが前提になります。伝えずに働くクローズ就労では、配慮は受けにくくなります。開示して働くか伝えずに働くかは本人が選ぶことなので、配慮の必要性も含めて、自分に合う働き方を考えてみてください。迷うときは、相談支援専門員や支援員と一緒に整理すると考えやすくなります。

まとめ

合理的配慮とは、障害のある人が働きやすいように、職場が過重な負担にならない範囲で行う調整や手助けのことです。通院への配慮、休憩のとり方、指示の出し方、作業環境の調整など、頼める配慮の例はさまざまで、必要な内容は一人ひとり違います。伝え方は「困っていること」と「どうしてもらえると助かるか」をセットで具体的に伝えるのがコツです。希望がすべて通るとは限らないため、本人と職場が話し合って決めていきます。

ぽちぽちの道は、パソコン・生成AIの作業を通じて「自分に必要な配慮」を言葉にできる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「自分の場合、どんな配慮が必要なんだろう?」と迷ったら、LINEでの相談や見学から始めてみてください。質問だけでも大丈夫です。事業所選びは「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。


B型から就職・ステップアップへ進む全体像はB型から次の一歩へ|就職・ステップアップ総まとめで整理しています。

  • 60分個別相談
  • 利用前提で
    なくてOK
  • 準備不要
    同伴者OK

B型事業所がはじめて、続けられるか不安…

まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

お電話でのご相談もお待ちしております

050-3646-8350

受付時間:月〜土 9:30〜18:30


supervisor-tanaka

監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

目次