療育手帳とは?取得の流れと受けられるサービス

療育手帳とは?取得の流れと受けられるサービス

「療育手帳って、どんな手帳?」「家族として、何から始めればいい?」——そんな方へ。療育手帳とは、児童相談所などで知的障害があると判定された方に交付される手帳です。この記事では、取得の流れと受けられるサービスを、ご家族・ご本人・支援者の方向けに整理しました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」では、ご家族と一緒の見学も受け付けています。

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目次

療育手帳とは?まず結論

療育手帳とは、児童相談所または知的障害者更生相談所で「知的障害がある」と判定された方に交付される手帳です。手帳があると、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスや、自治体・民間事業者が提供するさまざまなサービスを受けられます。

おさえておきたいのは、療育手帳が全国一律の制度ではない、という点です。身体障害者手帳のように法律で細かく定められた手帳ではなく、国の通知をもとに、各自治体が判定基準などの運用方法を定めて実施しています。そのため、手帳の名称や区分も自治体によって異なります。要点は次のとおりです。

  • 対象:児童相談所または知的障害者更生相談所で、知的障害があると判定された方
  • 申請先:お住まいの市区町村の障害福祉の担当窓口
  • 名称:自治体によって異なります(例:東京都では「愛の手帳」)
  • 区分:重度を「A」、それ以外を「B」とする自治体が多いものの、分け方や呼び方は自治体ごとに違います

「自分(家族)の場合はどうなるのか」は、お住まいの自治体の運用によって変わります。まずは市区町村の窓口で確認するのが確実です。ここからは、取得の流れと受けられるサービスを順番に見ていきます。

療育手帳の取得の流れ|申請から判定・交付まで

療育手帳の取得は、お住まいの市区町村の窓口に相談・申請し、児童相談所または知的障害者更生相談所で判定を受ける流れが基本です。判定の結果、知的障害があると認められると、手帳が交付されます。一般的には、次のような手順で進みます。

  1. 市区町村の窓口に相談する:障害福祉の担当窓口で、申請の方法と必要なものを確認する
  2. 申請して判定の日程を決める:申請書を出し、判定機関での面接・検査の日程を調整する
  3. 判定を受ける:18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所で判定を受けるのが一般的です
  4. 判定結果をもとに交付が決まる:判定基準は自治体ごとに定められています
  5. 手帳を受け取る:交付が決まったら、案内に沿って手帳を受け取る

判定では、ご本人への面接や検査のほか、生まれてからの発達の経過や、生活の様子の聞き取りなどが行われます。お子さんの判定では保護者の方が同席して話をすることが多いため、母子手帳や日ごろの様子のメモを用意しておくと伝えやすくなります。

注意したいのは、判定の結果や区分を、事前に断定できないことです。「検査の数値がいくつだから必ず交付される」と全国共通で決まっているわけではなく、判定基準そのものが自治体ごとに定められています。申請から交付までにかかる期間も、自治体や時期によって変わります。制度の概要は厚生労働省「障害者手帳について」に整理されているので、お住まいの市区町村の案内とあわせて確認してください。

また、療育手帳は子どものうちに取るものと思われがちですが、大人になってから申請することもできます。18歳以上の方は、知的障害者更生相談所で判定を受けるのが一般的です。「今からでも取れるのだろうか」と迷うときも、まずは市区町村の窓口や相談支援員に相談してみてください。

療育手帳で受けられるサービス・割引

療育手帳を持っていると、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスのほか、自治体や民間事業者が提供するサービスを受けられます。税の控除や交通機関の運賃割引など、暮らしにかかわる支援の対象になる場合もあります。代表的な分野を整理すると、次のとおりです。

サービスの分野内容の例
障害福祉サービス障害者総合支援法に基づくサービス(就労継続支援など)の利用につながります
税金所得税・住民税の障害者控除などの対象になる場合があります
交通機関鉄道・バスなどの運賃割引の対象になる場合があります
公共施設・公共料金施設利用料の減免や料金の割引が受けられる場合があります
民間サービス携帯電話料金の割引など、事業者独自のサービスがある場合があります

どの支援を受けられるかは、手帳の区分や、自治体・事業者ごとの条件によって異なります。割引の内容や金額は一律ではないため、「手帳があれば必ずこの金額になる」とは言えません。具体的な内容は、お住まいの自治体の窓口や、利用したい事業者に確認してください。手帳で受けられる割引の全体像は「障害者手帳でうけられる割引・サービスとは」でも解説しています。

なお、療育手帳には、自治体によって再判定(更新)の仕組みがあります。一定の年齢や期間で改めて判定を受ける運用になっている場合があるため、交付されたときに、次の判定時期があるかどうかも確認しておくと安心です。再判定の案内が来たら、期限に余裕をもって手続きしましょう。

ぽちぽちの道の場合(ご家族と一緒の見学から)

療育手帳の取得を考えるタイミングは、「この先、どこでどんなふうに働くか」を考えるタイミングでもあります。特別支援学校の卒業後や、大人になってからの居場所探しで、就労継続支援B型を検討するご家族は少なくありません。就労継続支援B型とは、雇用契約を結ばずに、自分のペースで働く練習ができる福祉サービスです。

知っておきたいのは、B型の利用に手帳が必須ではない場合があることです。利用に必要なのは自治体が発行する受給者証で、手帳がなくても対象になることがあります。くわしくは「手帳がなくてもB型は使える?」をご覧ください。また、知的障害のある方が事業所を選ぶときの観点は「知的障害のある方がB型を利用するときのポイント」で整理しています。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分の、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。作業はパソコン中心で、データ入力やCanvaでの画像づくりなどを、生成AI(ぽちぽちAI)とスタッフがサポートしながら進めます。パソコンが初めての方も歓迎で、週1日からの通所も相談できます。

「本人に合うかどうか、まず家族が見ておきたい」という方のために、ご家族と一緒の見学も歓迎しています。その場で利用を決める必要はなく、様子を見るだけでも大丈夫です。見学のご予約やご質問は、見学・相談ページからどうぞ。LINEで質問だけ送っていただく形でもかまいません。

療育手帳についてよくある質問

Q. 療育手帳は、どこで申請すればよいですか?
A. お住まいの市区町村の障害福祉の担当窓口で申請します。申請のあと、児童相談所または知的障害者更生相談所で判定を受け、知的障害があると判定されると交付されます。必要なものや手順は自治体で異なるため、まず窓口で確認してください。

Q. 療育手帳の判定は、誰が行いますか?
A. 児童相談所または知的障害者更生相談所が判定します。18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所が担当するのが一般的です。判定基準は自治体ごとに定められており、結果や区分を事前に断定することはできません。

Q. 療育手帳の「A」「B」などの区分は、全国共通ですか?
A. いいえ、全国共通ではありません。療育手帳は各自治体が運用方法を定めている制度のため、区分の分け方や名称が自治体によって異なります。例えば東京都では「愛の手帳」という名称で独自の区分が使われています。お住まいの自治体の区分は、窓口で確認できます。

Q. 大人になってからでも、療育手帳は申請できますか?
A. はい、大人になってからでも申請できます。18歳以上の方は、知的障害者更生相談所で判定を受けるのが一般的です。学校を卒業してから必要性を感じて申請する方もいます。迷うときは、市区町村の窓口や相談支援員に相談してみてください。

Q. 療育手帳に有効期限や更新はありますか?
A. 自治体によって運用が異なりますが、一定の年齢や期間で再判定を受ける仕組みになっている場合があります。手帳に次の判定時期が記載されていることもあります。お住まいの自治体での扱いは、交付時の案内や窓口で確認しておくと安心です。

まとめ

療育手帳とは、児童相談所または知的障害者更生相談所で知的障害があると判定された方に交付される手帳です。制度は各自治体が運用方法を定めているため、名称・区分・判定基準は自治体によって異なります。申請の第一歩は、お住まいの市区町村の窓口への相談からです。手帳があると、障害福祉サービスや税の控除、各種割引などの支援を受けやすくなります。

手帳の手続きと並行して、「働く場所」もゆっくり考えていきませんか。ぽちぽちの道は、志木駅徒歩2分の生成AI特化型B型事業所で、ご家族と一緒の見学も歓迎しています。気になったら、見学のご予約・ご相談からお気軽にどうぞ。見学だけでも大丈夫です。事業所選びには「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。


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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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