「障害者雇用の面接って、何を聞かれるんだろう」「障害のことや体調をどう話せばいいか分からない」——そんな不安を抱える本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、障害者雇用の面接でよく聞かれることと、その答え方の準備のしかたを、実務的にやさしく整理しました。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」で身につけた「自分にできること」を、面接で語れるように準備するヒントもあわせて紹介します。
障害者雇用の面接で聞かれることは?まず結論
障害者雇用の面接で聞かれることは、一般的に「自己紹介」「障害の内容と必要な配慮」「体調の波と対処法」「これまでの経歴やブランク」「退職理由」「通勤手段」「自分にできること(得意・できる作業)」の7つに大きく分かれます。一般雇用の面接と重なる質問もありますが、障害者雇用では特に「配慮事項」と「体調の自己管理」を具体的に聞かれるのが特徴です。
先に、面接で問われやすいことと、答え方の方向性をまとめます。
- 自己紹介:氏名・これまでの経験・応募の動機を1〜2分でまとめておく
- 障害の内容と配慮事項:診断名より「仕事でどう影響し、何があれば働けるか」を具体的に
- 体調の波:波があること自体は隠さず、自分なりの対処法とセットで伝える
- ブランク(働いていない期間):その間にしてきたこと・整えてきたことを前向きに
- 退職理由:前職を悪く言わず、「次にどう活かすか」に話をつなげる
- 通勤手段・勤務条件:通える時間・曜日・通勤方法を正直に
- 自分にできること:これまでの経験やスキル、いまできる作業を具体例で
答え方の基本は「正直+前向き+配慮を具体的に」の3点です。配慮事項を伝えることは、わがままではなく「長く働き続けるための相談」です。この記事では想定質問ごとに、答え方の準備のしかたを順に見ていきます。なお、面接そのものに「必ず受かる答え方」はありません。大切なのは、自分の状況を正しく伝え、職場と相性を確かめ合うことです。
面接でよく聞かれる質問とその意図
障害者雇用の面接でよく聞かれる質問には、それぞれ「企業が確認したいこと(意図)」があります。意図が分かると、何を答えればよいかが見えてきます。質問は大きく「あなた自身を知るための質問」と「働き続けられるかを確認する質問」に分かれます。
ここで言葉を整理しておきます。障害者雇用とは、障害のある人が障害への配慮を受けながら、障害者雇用枠で企業や自治体などに雇用される働き方のことです。 だからこそ面接では、「どんな配慮があれば力を発揮できるか」を、応募する本人と企業が一緒に確かめます。制度の全体像を知りたい方は「障害者雇用とは?B型の次のステップとして知る」もあわせてご覧ください。
よく聞かれる質問と、その意図・答え方の方向性を表にまとめます。
| よく聞かれる質問 | 企業が確認したい意図 | 答え方の方向性 |
|---|---|---|
| 自己紹介・自己PRをお願いします | 人柄・経験・コミュニケーション | 経験と応募動機を簡潔に。話しすぎない |
| 障害について教えてください | 仕事への影響と必要な配慮 | 診断名より「業務での影響」と「配慮」を具体的に |
| 体調に波はありますか | 自己管理ができるか | 波の傾向+自分の対処法をセットで |
| ブランク期間は何をしていましたか | 空白の理由と現在の状態 | 療養・通所・学習など整えてきたことを前向きに |
| 前職を辞めた理由は何ですか | 同じ理由で辞めないか | 前職を責めず「次に活かす」視点で |
| 通勤手段・通える時間は | 安定して通えるか | 通勤方法・所要時間・通える曜日を正直に |
| どんな仕事ができますか | 業務とのマッチ | 得意・経験・いまできる作業を具体例で |
特に意図を取り違えやすいのが「体調に波はありますか」という質問です。これは「波があるとダメ」という意味ではなく、「波があるなら、どう対処しているかを知りたい」という確認です。波があること自体を無理に隠すより、「疲れがたまると不調になりやすいので、早めに休憩を取り、勤務時間を調整できると安定して働けます」のように、対処法と必要な配慮までセットで答えるほうが、企業は安心して採用を検討できます。
「障害について教えてください」も同じです。企業が知りたいのは医学的な詳細ではなく、「仕事をするうえで何に困り、何があれば力を発揮できるか」です。診断名を述べたあとに、「集中が続きにくい時間帯があるので、作業の区切りで短い休憩をいただけると助かります」のように、業務への影響と具体的な配慮をつなげて伝えると、ぐっと伝わりやすくなります。求人探しや職業相談は、ハローワークや厚生労働省障害者雇用対策のページも入り口になります。
答え方の準備チェックリスト(配慮・体調・ブランク・退職理由)
答え方の準備は、「想定質問への答えを、事前に言葉にしておく」ことに尽きます。本番でうまく話そうとするより、聞かれそうなことへの答えを紙に書き出し、声に出して練習しておくと、当日に落ち着いて話せます。特に配慮事項・体調・ブランク・退職理由は、その場で考えると言葉に詰まりやすいので、先に準備しておくと安心です。
面接前に、次の項目を無理のない範囲で準備してみてください。
- [ ] 自己紹介を1〜2分で言える(氏名・経験・応募動機)
- [ ] 障害の内容を「業務への影響」の言葉で説明できる
- [ ] 必要な配慮を3つほどに絞って具体的に言える(例:休憩の取り方・指示の出し方・通院日の調整)
- [ ] 体調の波の傾向と、自分なりの対処法をセットで言える
- [ ] ブランク期間にしてきたこと(療養・通所・学習など)を前向きに話せる
- [ ] 退職理由を、前職を責めずに「次に活かす」視点で言える
- [ ] 通勤手段・所要時間・通える曜日を正直に答えられる
- [ ] 自分にできることを、経験やスキルの具体例で示せる
- [ ] 逆に質問したいこと(配慮の相談先・1日の流れなど)を2つほど用意した
準備するときのコツは、配慮事項を「お願い」ではなく「働き続けるための相談」として整理することです。「○○してほしい」だけでなく、「○○があれば、安定して力を発揮できます」と、配慮と成果をつなげて伝えると、前向きな印象になります。配慮は多すぎても整理がつきにくいので、まずは「これがあると本当に助かる」というものを3つほどに絞るのがおすすめです。
退職理由とブランクは、答えにくく感じる方が多いところです。ここで大切なのは、事実を正直に伝えつつ、ネガティブで終わらせないことです。たとえば前職を「人間関係がつらくて辞めた」だけで終えるのではなく、「体調を崩したことで、自分には静かな環境や定期的な休憩が合うと分かった。今回はその点を相談しながら長く働きたい」と、学びと次への意欲につなげます。ブランクも「何もしていなかった」ではなく、「通院で体調を整えた」「就労支援に通って生活リズムとパソコンのスキルを整えた」など、準備してきた事実を前向きに語れば十分です。嘘をつく必要はありませんが、伝え方を工夫することはできます。
なお、面接の前段として履歴書づくりがあります。志望動機や職歴の書き方を整えておくと、面接で同じことを聞かれたときにも答えやすくなります。書類の準備は「障害者雇用の履歴書の書き方」で解説しています。
ぽちぽちの道の場合(面接で語れる「できること」を準備する)
面接で一番答えに詰まりやすいのが、実は「あなたは何ができますか」という質問です。ブランクが長いと、「できることなんて何もない」と感じてしまう方も少なくありません。だからこそ、面接の準備として「いま自分にできること」を、具体的なエピソードで語れる状態にしておくことが大きな支えになります。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、パソコンと生成AIを使った実際の作業に未経験から取り組めます。ここで積み重ねた経験は、面接で「自分にできること」を語るときの、具体的な材料になります。
- データ入力(アンケートや資料の文字起こし・表計算ソフトへの入力など)
- Canvaを使った画像・SNS素材づくり
- 生成AI(ぽちぽちAI)を相棒にした文章の下書き・調べ物
- SNS投稿(ぽちSNS)づくりやブログ・文章の作成
たとえば「表計算ソフトへのデータ入力を、週◯回続けてきました」「生成AIを使って文章の下書きを作る作業に慣れました」と言えれば、それはそのまま面接で語れる「できること」になります。パソコンが苦手な方も心配いりません。電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、生成AIも活用しながら少しずつ慣れていけます。週1日からの通所もご相談いただけるので、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースで準備を進められます。
さらに、面接で必要になる「配慮事項を言葉にする」「体調の波を自分で説明する」といった整理も、ふだんの通所のなかで支援員と一緒に練習できます。自分にどんな配慮が合うかは、実際に作業をしてみて初めて分かることも多いものです。見学のときに、面接への不安や「自分の強みをどう話せばいいか」を相談していただいても構いません。支援員と一緒に、あなたの言葉で語れるように整理していけます。LINEでの相談や見学も受け付けています。まず質問だけでも大丈夫です。
障害者雇用の面接についてよくある質問
Q. 障害者雇用の面接で、障害のことはどこまで話せばよいですか?
A. 診断名を細かく説明する必要はなく、「仕事でどう影響するか」と「どんな配慮があれば働けるか」を具体的に伝えれば十分です。たとえば「長時間の集中が続きにくいので、区切りで短い休憩をいただけると安定します」のように、業務への影響と配慮をセットで話すと伝わりやすくなります。医学的な詳細より、働くうえで必要な情報を整理して話すことが大切です。
Q. 体調に波があることは、面接で隠したほうがよいですか?
A. 隠さず、対処法とセットで伝えることをおすすめします。企業が知りたいのは「波があるかどうか」ではなく「波があるときにどう対処しているか」です。「疲れがたまると不調になりやすいので、早めに休憩を取り、通院日を調整できると安定して働けます」のように、自己管理の工夫まで伝えると、企業は安心して採用を検討できます。
Q. ブランク(働いていない期間)が長いのですが、面接でどう答えればよいですか?
A. その期間に整えてきたことを、前向きに伝えれば大丈夫です。「通院で体調を整えていた」「就労支援に通って生活リズムやパソコンのスキルを整えた」など、準備してきた事実を具体的に話します。空白そのものより、「今は働く準備が整ってきた」ことが伝われば十分です。嘘をつく必要はなく、伝え方を工夫することがポイントです。
Q. 前職の退職理由は、面接で正直に言ってよいですか?
A. 正直に、ただし前職を責めずに伝えるのがコツです。「人間関係がつらかった」で終えるのではなく、「体調を崩したことで、自分に合う環境が分かった。今回はその点を相談しながら長く働きたい」と、学びと次への意欲につなげます。ネガティブで終わらせず、「次にどう活かすか」に話を向けると前向きな印象になります。
Q. 面接で「あなたにできることは何ですか」と聞かれたら、どう答えればよいですか?
A. これまでの経験や、いま取り組んでいる作業を、具体例で答えるのがおすすめです。「データ入力を週◯回続けてきた」「生成AIで文章の下書きを作る作業に慣れた」など、実際に続けてきたことを挙げると説得力が出ます。就労継続支援B型などで作業に取り組んでいる方は、その実績がそのまま「できること」の材料になります。
まとめ
障害者雇用の面接で聞かれることは、自己紹介・障害の内容と配慮・体調の波・ブランク・退職理由・通勤・できることの7つが中心です。答え方の基本は「正直+前向き+配慮を具体的に」で、特に配慮事項と体調の波は、対処法とセットで事前に言葉にしておくと当日落ち着いて話せます。面接に「必ず受かる答え方」はありませんが、自分の状況を正しく伝える準備は、誰でも今日から始められます。
ぽちぽちの道は、面接で語れる「自分にできること」を、パソコン・生成AIの作業を通じて準備できる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「自分の強みをどう話せばいい?」と迷ったら、LINEでの相談や見学から始めてみてください。質問だけでも大丈夫です。事業所選びは「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

