本人の強みの見つけ方|支援者・家族向けのヒント

本人の強みの見つけ方|支援者・家族向けのヒント

「障害のある本人の強みを見つけてあげたいけれど、どこを見ればいいの?」——そんな思いで情報を探しているご家族や支援者の方へ。この記事では、本人の強み・得意の見つけ方を、「できないこと」ではなく「できること」に目を向ける視点からわかりやすく解説します。いろいろなパソコン作業を試せる、志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道での見学・相談もご案内します。

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目次

本人の強みは「できないこと」より「できること」に目を向けると見つかる

本人の強みは、「できないこと」をどう克服するかではなく、「できること・好きなこと・夢中になれること・苦にならないこと」に目を向けると見つけやすくなります。苦手を直そうとすると、どうしても足りない部分ばかりに目がいきがちです。けれど強みは、本人がすでに持っている力や、自然と続けられることの中にあります。

強みとは、人より優れている点のことではなく、その人が無理なく力を発揮できることのことです。たとえば、ほかの人と比べて速くなくても、毎日コツコツ同じ作業を続けられるなら、それは立派な強みです。強みは人と比べて順位をつけるものではなく、その人固有のものとしてとらえると、見つかりやすくなります。

まず、強みを探すときの目の向け方を、先にまとめておきます。

  • 「できないこと」より「できること」に注目する
  • 上手・下手より「好きか」「苦にならないか」を見る
  • 人と比べず、本人の中での得意を探す
  • 結果だけでなく、取り組む様子や過程も見る
  • 「強みなんてない」と決めつけず、小さなことから探す

「強みなんて、特に思い当たらない」と感じる方もいるかもしれません。けれど強みは、目立つ才能とは限りません。几帳面さや、好きなことへの集中力など、毎日の暮らしの中に隠れていることがほとんどです。次の章から、具体的な見つけ方のヒントを順にお伝えします。

本人の強みの見つけ方のヒント

本人の強みの見つけ方には、大きく5つのヒントがあります。①日常の小さな得意を観察する、②本人に直接聞く、③いろいろなことを試す中で発見する、④環境を変えて力の出方を見る、⑤家族以外の第三者の視点を借りる、の5つです。一度で見つけようとせず、いくつかを組み合わせて、時間をかけて探していくのがおすすめです。

強みとは、その人が無理なく力を発揮できることのことです。見えにくいからこそ、いろいろな角度から探すと、思わぬ得意が見つかります。それぞれのヒントを表にまとめます。

見つけ方のヒント 具体的な見方・例
日常の小さな得意を観察する 几帳面・記憶力がいい・コツコツ続けられる・絵や文字が好き・物の整理が得意など、暮らしの中の様子を見る
本人に直接聞く 「どんなことが好き?」「やっていて楽しいことは?」と、本人の言葉で興味や得意を教えてもらう
いろいろなことを試す中で発見する やってみて初めて「意外と向いていた」と分かることが多い。試す機会そのものが発見につながる
環境を変えて力の出方を見る 同じ人でも、静かな場所・自分のペースなど環境が合うと力を発揮しやすい。場面ごとの違いを見る
第三者の視点を借りる 家族には当たり前に見えることも、支援者など外の人には強みに見える。違う目で見てもらう

日常の小さな得意を観察する

強みは、日常の小さな得意の中に隠れています。たとえば、決まった手順をきちんと守れる、同じ作業を飽きずに続けられる、好きなことになると時間を忘れて集中する、細かい違いによく気づく——こうした様子は、すべて強みの芽です。「普通のこと」と見過ごしてしまいがちな行動こそ、よく観察してみてください。

得意は、本人にとっては「当たり前にできること」なので、自分では強みだと気づいていないことがよくあります。だからこそ、そばにいる家族や支援者が「いつも整理が丁寧だね」「よく覚えているね」と気づいて言葉にすることに、大きな意味があります。

本人に直接聞いてみる

強みを探すうえで、本人に直接聞くことはとても大切です。「どんなことが好き?」「やっていて楽しいことは?」「時間を忘れて夢中になれることは?」と、やわらかく問いかけてみてください。本人の「好き」や「楽しい」の中に、強みのヒントが詰まっています。

うまく言葉にできないときもあります。そのときは無理に答えを求めず、「これは好き?」「こっちはどう?」と具体的な例を出しながら、一緒に確かめていくとよいでしょう。大切なのは、本人の意思や興味を尊重し、答えを否定しないことです。

いろいろなことを試す中で発見する

強みは、いろいろなことを試す中で見つかることがよくあります。やってみる前は「向いていないかも」と思っていたことが、実際にやってみると「意外と楽しい」「自分に合っている」と分かるのは、めずらしくありません。頭で考えるより、まず試せる機会があることが、強みの発見につながります。

特に、見学や体験で実際の作業に触れてみると、本人も周りも気づいていなかった得意が見えてくることがあります。「やってみないと分からない」を前向きにとらえ、いろいろ試せる場を選ぶのがおすすめです。

環境が変われば、力の出方も変わる

同じ人でも、環境が合えば力を発揮しやすくなります。にぎやかな場所では落ち着かない人が、静かな環境ではしっかり集中できる。せかされると焦ってしまう人が、自分のペースで進められると丁寧にこなせる——というように、力の出方は環境で大きく変わります。

つまり、「できない」と見えていたことが、実は環境が合っていなかっただけ、ということもあります。強みが見えないときは、本人の力不足と決めつけず、合う環境かどうかという視点でも見てみてください。

家族以外の第三者の視点を借りる

家族には当たり前に見えることも、支援者など第三者の目には強みに映ることがあります。毎日一緒にいると、つい「できて当たり前」と感じてしまい、得意に気づきにくくなるものです。だからこそ、外の視点を借りることが役に立ちます。

支援員やスタッフは、たくさんの方を見てきた経験から、本人や家族が見落としていた強みに気づくことがあります。「ここが得意ですね」と第三者から言われて、初めて家族がその良さに気づくことも少なくありません。一人で抱え込まず、専門家の目も借りてみてください。

家族・支援者ができること(チェックリスト)

家族や支援者ができるのは、強みを「見つけてあげる」こと以上に、本人が自分の強みに気づき、安心して発揮できる環境を整えることです。決めつけたり、急がせたりせず、本人のペースを尊重しながら関わることが、結果的に強みを引き出します。ここでは、関わるときに意識したいことをチェックリストにまとめます。

  • 「できないこと」を責めず、「できること」に目を向けている
  • 本人の「好き」「楽しい」を否定せず、まず受けとめている
  • 強みを人と比べず、本人の中での得意としてとらえている
  • 「〇〇すべき」と決めつけず、本人の意思や興味を尊重している
  • 小さな得意に気づいたら、言葉にして本人に伝えている
  • いろいろ試せる機会を、本人のペースで用意している
  • 一人で抱え込まず、支援者など第三者の視点も借りている
  • すぐに結果を求めず、見つかるまで時間をかけている

このチェックリストは、家族や支援者が「完璧にできているか」を採点するためのものではありません。すべてを一度にやろうとすると、かえって負担になります。気になる項目から、できそうなことを少しずつ意識してみてください。本人を「こうあるべき」と追い込まないことが、何よりの土台になります。

なお、ご家族として事業所そのものをどう選ぶかについては、関連コラム「ご家族がB型事業所を選ぶときに見ておきたいポイント」でもくわしく解説しています。あわせてご覧ください。

ぽちぽちの道の場合(いろいろなパソコン作業を試して強みを見つけられます)

ぽちぽちの道では、いろいろなパソコン作業を試す中で、本人の強みを一緒に見つけていきます。「やってみないと分からない」を大切にしているので、見学や体験で実際の作業に触れながら、本人も気づいていなかった得意を探せます。第三者であるスタッフの視点も加わることで、強みが見えやすくなります。

ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。袋詰めや清掃といった軽作業ではなく、データ入力・Canvaでの画像づくり・生成AIを使った文章や調査づくりなど、いろいろなパソコン作業に取り組めます。種類が多いからこそ、本人に合うものを試しながら探せるのが特長です。

ぽちぽちの道で強みを見つけやすい理由を、いくつかご紹介します。

  • データ入力・画像づくり・文章作成など、多様な作業を試せます
  • 「これが向いていそう」とスタッフが第三者の視点で強みを見つけます
  • パソコンが未経験・苦手な方も、文字入力からスタッフがサポートします
  • 生成AI(ぽちぽちAI)も活用しながら、本人のペースで進められます
  • まず見学・体験で、実際の作業を試してから検討できます

どんな作業があるのかを具体的に知りたい方は、ぽちぽちの道でできる作業内容のページもご覧ください。実際にどんなパソコン作業に取り組めるのかが分かります。作業の種類や進め方は、関連コラム「ぽちぽちの道でできる作業内容」でもくわしく紹介しています。

ぽちぽちの道では、本人の「やってみたい」を大切にし、強みを無理に決めつけることはしません。志木駅・東上線沿線エリアにお住まいで、本人の強みを一緒に探したいご家族や支援者の方は、まずは見学やご相談からでも大丈夫です。資料請求やお問い合わせも受け付けています。

本人の強みの見つけ方についてよくある質問

Q. 「強みなんて特にない」と感じるときはどうすればいいですか?
A. 強みは目立つ才能とは限らず、几帳面さやコツコツ続けられることなど、日常の中に隠れていることがほとんどです。「できないこと」ではなく「できること・苦にならないこと」に目を向けて、小さな得意から探してみてください。一人で見つからないときは、支援者など第三者に相談するのもおすすめです。

Q. 本人が自分の得意を言葉にできないときは?
A. 無理に答えを求めず、「これは好き?」と具体的な例を出しながら一緒に確かめるのがおすすめです。得意は本人にとって「当たり前にできること」なので、自分では気づいていないこともよくあります。日常の様子を観察したり、いろいろ試したりする中で、少しずつ見えてくることがあります。

Q. 強みは、ほかの人と比べてどのくらい得意なら言えますか?
A. 強みは人と比べて順位をつけるものではなく、その人固有のものです。ほかの人より速くなくても、本人が無理なく続けられること、苦にならないことは、その人の立派な強みです。比べる相手は他人ではなく、「本人が力を発揮しやすいかどうか」だととらえてみてください。

Q. 家庭ではできないのに、外ではできることがあるのはなぜですか?
A. 同じ人でも、環境が合うかどうかで力の出方は大きく変わるからです。静かな場所や自分のペースで進められる環境だと、力を発揮しやすくなることがあります。「できない」と決めつけず、合う環境かどうかという視点でも見てみると、強みが見えてくることがあります。

Q. 見学や体験でも、強みは見つかりますか?
A. はい、実際の作業を試す中で、本人も周りも気づいていなかった得意が見えてくることがあります。ぽちぽちの道では、いろいろなパソコン作業を体験しながら、スタッフが第三者の視点で強みを一緒に探します。まずは見学だけ・相談だけでも大丈夫です。

まとめ

本人の強みを見つけるコツは、「できないこと」ではなく「できること・好きなこと・夢中になれること」に目を向けることです。強みは人と比べるものではなく、その人固有のものとして、日常の観察・本人への問いかけ・いろいろな経験・合う環境・第三者の視点から、時間をかけて探していくと見つかりやすくなります。家族や支援者は、決めつけず、本人の意思を尊重しながら関わることが何よりの支えになります。

本人の強みを一緒に探したいと思ったら、まずは見学やご相談からでも大丈夫です。志木駅徒歩2分のぽちぽちの道では、いろいろなパソコン作業を試しながら、本人の得意をスタッフと一緒に見つけられます。見学だけ・相談だけ・資料請求だけでもお気軽にどうぞ。


見学前に確認したい項目はB型事業所の選び方チェックリストで一覧にしています。

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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

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