「仕事のメール、何から書けばいいか分からない」「チャットの返信って、どこまで丁寧にすればいいの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、ビジネスメールの書き方を初心者向けに、そのまま使える型と例文でやさしく解説します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道で、未経験から練習する進め方も紹介します。
仕事のメールは「型」に当てはめれば書けます
仕事のメールは、ゼロから考えるのではなく、決まった「型」に自分の用件を当てはめれば書けます。ビジネスメールには、①件名 ②宛名 ③あいさつ・名乗り ④用件 ⑤結びのあいさつ ⑥署名、という共通の流れがあり、この順に埋めていくだけで形になります。
文章のセンスは必要ありません。まず押さえておきたいのは、次の3点です。
- ビジネスメールは「①件名→②宛名→③あいさつ・名乗り→④用件→⑤結び→⑥署名」の型で組み立てる
- 一文を短く、用件は最初に書く。長く凝った文章よりも、分かりやすさが大事
- チャットはメールより気軽でよいが、「あいさつ+用件+お願い/お礼」の骨組みは同じ
ここからは、メールの型と例文、チャットの書き方、送る前のチェックの順に、初心者向けに具体的に見ていきます。
ビジネスメールの基本の型と、そのまま使える例文
ビジネスメールの基本は、6つの要素を上から順に並べることです。ビジネスメールとは、仕事の相手に用件を正確に伝えるためのメールのことで、あいさつや名乗りといった「型」がある点が、友だち同士のメッセージと違います。型を覚えれば、相手や用件が変わっても応用できます。
まず、6つの要素がそれぞれ何を書く場所なのかを、下の表で整理します。
| 要素 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| ①件名 | 用件がひと目で分かる短い言葉 | 「○○のご確認のお願い」「△△の件(氏名)」 |
| ②宛名 | 相手の会社名・名前。社内なら名前だけでも可 | 「株式会社□□ 山田様」 |
| ③あいさつ・名乗り | 軽いあいさつと、自分の名前 | 「お世話になっております。○○の田中です。」 |
| ④用件 | 伝えたいこと。結論を先に、短い文で | 「来週の打ち合わせ日程をご相談します。」 |
| ⑤結びのあいさつ | 締めの一言 | 「よろしくお願いいたします。」 |
| ⑥署名 | 名前・所属・連絡先 | 名前/事業所名/メールアドレス |
この型に当てはめると、たとえば「資料を受け取ったお礼」のメールは、次のようになります。そのまま言葉を入れ替えて使える例文です。
【お礼メールの例文】
件名:資料ありがとうございました(田中)
株式会社□□ 山田様
お世話になっております。○○の田中です。
先ほどは資料をお送りいただき、ありがとうございました。内容を確認し、ご不明な点があらためてご連絡いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
(署名)田中 ○○/○○事業所/mail:xxx@example.com
ポイントは、用件を「結論から」書くことです。「いつもお世話になっており、このたびは……」と前置きを長くするより、「○○のお礼です」「○○をお願いします」と先に伝えるほうが、相手も読みやすくなります。あいさつは「お世話になっております」、結びは「よろしくお願いいたします」を覚えておけば、ほとんどの場面で使えます。最初は完璧な敬語を目指さず、この型を埋めることから始めれば大丈夫です。
なお、敬語に自信がないときは、生成AIに下書きを手伝ってもらう方法もあります。文章づくりにAIを使う進め方は、関連コラム「生成AIで文章を書く作業」でくわしく紹介しています。
仕事のチャットの書き方と、送る前のチェックリスト
仕事のチャット(SlackやChatwork、Teamsなど)は、メールより気軽でよいですが、「軽いあいさつ+用件+お願い/お礼」という骨組みはメールと同じです。チャットだからといって、いきなり用件だけを送ったり、絵文字や言葉づかいがくだけすぎたりすると、相手に伝わりにくくなることがあります。
メールとチャットの使い分けと書き方の違いを、簡単に整理します。
| メール | チャット | |
|---|---|---|
| 向く場面 | 社外への連絡、記録を残したいとき | 社内の短いやり取り、すぐに返したいとき |
| あいさつ | 「お世話になっております」など丁寧に | 「お疲れさまです」など軽くてよい |
| 一通の長さ | 用件をまとめて書く | 用件ごとに短く区切ってよい |
| 宛名・署名 | 基本は付ける | 基本は不要(@で相手を指定) |
チャットでよく使える、そのまま打てる短い例文も挙げておきます。
- 報告:「お疲れさまです。○○の作業が終わりました。ご確認お願いします。」
- 質問:「お疲れさまです。○○について1点確認させてください。△△で合っていますか?」
- お願い:「お忙しいところすみません。○○をお願いできますでしょうか。」
- お礼:「ありがとうございます。助かりました。」
メールでもチャットでも、送る前に少し見直すと、行き違いをぐっと減らせます。送信前に、次のチェックリストを確認する習慣をつけましょう。
- [ ] 宛先(相手)は合っているか。社外メールはアドレスを再確認したか
- [ ] 件名(メール)・最初の一言で、用件が分かるか
- [ ] 用件が結論から書かれているか。一文が長すぎないか
- [ ] 日時・場所・数量など、大事な情報に間違いはないか
- [ ] 「お願いします」「ありがとうございます」など、ひと言を添えたか
- [ ] 誤字・脱字がないか、声に出して一度読み返したか
このチェックは、慣れるまでは紙やメモに貼っておくのがおすすめです。最初は一つずつ確認しながらで大丈夫です。回数を重ねるうちに、型もチェックも自然と身についていきます。
ぽちぽちの道の場合(メール・チャットの練習を作業の中で)
メールやチャットの書き方は、知識として読むだけでなく、実際に打ってみることで身についていきます。とはいえ、いきなり仕事の本番でやり取りするのは不安——という方も多いはずです。ぽちぽちの道では、こうしたパソコンでのやり取りを、作業の中で少しずつ練習していけます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。文章を扱う作業が多いため、メール・チャットの基本に触れる機会が自然とあります。次のような進め方ができます。
- 連絡の基本から練習:スタッフへの作業報告や質問を、チャットのような形でやり取りする中で、「あいさつ+用件+お願い」の型に慣れていけます。社外メールの本番でなく、まずは事業所内の連絡から始められます。
- 生成AI(ぽちぽちAI)で下書き補助:「お礼のメールを書きたい」と伝えると、ぽちぽちAIが下書きを出します。それを土台に自分の言葉へ直すので、敬語や言い回しに自信がなくても、最初の一歩が軽くなります。最後は人が内容を確認して仕上げます。
- 文章作成の作業にもつながる:データ入力やCanvaでの画像づくり、ブログ・SNS文章の作成など、パソコンを使う作業の中で、相手に伝わる文章を書く力を広げていけます。
- 無理のないペース:週1日からの通所もご相談いただけます。「メールが苦手」「言葉づかいが不安」といったことも、週1の相談からで大丈夫です。
未経験から始める方がほとんどで、電源の操作や文字入力からスタッフがサポートします。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談からでも大丈夫です。気になったら、見学・相談だけでも大丈夫です。
仕事のメール・チャットの書き方についてよくある質問
Q. ビジネスメールの書き方は、初心者だと何から覚えればよいですか?
A. まずは「①件名→②宛名→③あいさつ・名乗り→④用件→⑤結び→⑥署名」という型を覚えるのがおすすめです。あいさつは「お世話になっております」、結びは「よろしくお願いいたします」を押さえておけば、ほとんどの場面で使えます。最初から完璧な敬語を目指さなくて大丈夫です。
Q. 仕事のチャットは、メールほど丁寧に書かなくてよいですか?
A. チャットはメールより気軽でよいですが、「軽いあいさつ+用件+お願い/お礼」という骨組みは同じです。「お疲れさまです」と一言添えてから用件を書くと、社内のやり取りでも伝わりやすくなります。くだけすぎず、用件を分かりやすく短く書くのがコツです。
Q. メールやチャットの例文を、そのまま使ってもよいですか?
A. はい、この記事の例文は、名前や用件を入れ替えてそのまま使えます。最初はテンプレートとして使い、慣れてきたら少しずつ自分の言葉に変えていけば十分です。よく使う言い回しを自分用にメモしておくと、次から書くのが楽になります。
Q. 敬語や言い回しに自信がなくても、メールの作業はできますか?
A. できます。ぽちぽちの道では、生成AI(ぽちぽちAI)に下書きを手伝ってもらい、人が確認して仕上げる進め方ができます。敬語に不安があっても、たたき台を直すところから始められるので、少しずつ慣れていけます。分からないときはスタッフに相談できます。
Q. パソコンが苦手でも、メール・チャットの作業に取り組めますか?
A. 大丈夫です。電源の操作や文字入力など、基礎からスタッフがサポートします。ぽちぽちの道では、事業所内の連絡から練習を始められるので、本番のやり取りでいきなりつまずく心配が少なく、未経験の方も一歩ずつ取り組めます。
まとめ
仕事のメールは、「①件名→②宛名→③あいさつ・名乗り→④用件→⑤結び→⑥署名」の型に用件を当てはめれば書けます。チャットも、気軽でよいとはいえ「あいさつ+用件+お願い/お礼」の骨組みは同じです。用件は結論から、一文は短く、送る前にチェックリストで見直す——この基本を押さえれば、初心者でも伝わる文章が書けるようになります。ぽちぽちの道では、志木駅徒歩2分で、生成AIの下書き補助も使いながら、未経験から練習していけます。
気になったら、見学だけでも大丈夫です。どんな作業ができるか見に来てください。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。
ぽちぽちの道でできる作業の全体像は作業内容まとめで紹介しています。文書づくりの基礎を知りたい方は「Wordの基礎操作」もあわせてご覧ください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

