「就労継続支援B型は、2つの事業所を掛け持ちできるの?」「今の事業所が合わないけれど、別のB型と併用してもいい?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、同じB型を複数同時に利用できるのかを整理し、合わないときの現実的な選択肢として「事業所の変更」や「見学での選び直し」をわかりやすく解説します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道(生成AI特化の就労継続支援B型)の例もあわせて紹介します。
B型の同時掛け持ちは一般的でなく、合わないときは「事業所の変更」が現実的
同じ就労継続支援B型を複数の事業所で同時に利用する「掛け持ち」は一般的ではなく、できるかどうかはお住まいの市区町村の支給決定や判断によります。一方で、今の事業所が合わない場合に、別のB型へ変更(移籍)することは可能です。まずこの2点を押さえると、考えがすっきりします。
ポイントを整理すると、次のようになります。
- 同じB型の同時掛け持ち:通常は1つのB型に通うのが一般的で、複数を同時に利用できるかは支給量(受けられるサービスの量)や自治体の判断によります。希望するときは、必ずお住まいの市区町村・相談支援専門員にご確認ください。
- B型から別のB型への変更:今の事業所が合わないと感じたら、別のB型へ移ることはできます。見学や体験で比べて、自分に合う事業所を選び直せます。
「掛け持ちしたい」という気持ちの背景には、「今の事業所が合わない」「もっと作業の幅を広げたい」という思いがあることも少なくありません。その場合は、無理に掛け持ちを目指すより、変更や見学で選び直すほうが現実的なことが多いです。ここからは、なぜ同時掛け持ちが難しいのか、合わないときにどう動けばよいのかを順に見ていきます。
なぜB型の同時掛け持ちは難しいのか(支給量・自治体の判断)
B型の同時掛け持ちが一般的でない理由は、障害福祉サービスが「お住まいの市区町村の支給決定(支給量)にもとづいて利用する」しくみだからです。受けられるサービスの量はあらかじめ決まっており、同じ種別を複数の事業所で同時に使う形は、通常は想定されていません。できるかどうかは、最終的に自治体の判断によります。
ここで、いくつかの言葉を整理しておきます。
支給量とは、障害福祉サービスを「ひと月にどれだけ利用できるか」を市区町村が決めた量のことです。 B型では、利用できる日数などがこの支給量で決まります。受給者証とは、障害福祉サービスを利用するために市区町村から交付される証明書のことで、支給量や利用するサービスの種類が記載されています。 どのサービスをどれだけ使えるかは、一人ひとりの状況に応じて決まります。
同じB型の同時掛け持ちと、事業所の変更・他の種別との組み合わせを整理すると、下の表のようになります。ただし、いずれも最終的な可否はお住まいの市区町村・相談支援専門員の確認が必要で、表は「一般的な考え方の目安」としてご覧ください。
| ケース | 一般的な考え方 | 確認先 |
|---|---|---|
| 同じB型を複数の事業所で同時に利用(掛け持ち) | 一般的ではない(原則1つに通う形が通常)。可否は支給量・自治体の判断による | お住まいの市区町村・相談支援専門員 |
| 今のB型から別のB型へ変更(移籍) | 可能。見学・体験で比べて選び直せる | 事業所・相談支援専門員 |
| B型と他の種別・サービスを組み合わせる | 本人の状況や支給決定の範囲で可能な場合がある(一般論) | お住まいの市区町村・相談支援専門員 |
なお、B型と別の福祉サービス(たとえば地域活動支援センターなど)を、生活の状況に合わせて組み合わせて利用できるかどうかも、本人の状況と支給決定の範囲によります。これも一般論にとどまり、できるかどうかは一人ひとり異なります。「自分の場合はどうなるか」は、お住まいの市区町村の窓口や、相談支援専門員に確認するのが確実です。利用の流れ全体を先に知っておきたい方は、関連コラム「就労継続支援B型の利用までの流れ」もあわせてご覧ください。
今の事業所が合わないときの現実的な選択肢(変更・見学で選び直す)
今のB型が合わないと感じたときの現実的な選択肢は、掛け持ちではなく「別のB型への変更」や「見学・体験での選び直し」です。一度B型を選んだら変えられないわけではありません。作業内容・雰囲気・通いやすさなどを比べて、自分に合う事業所へ移ることができます。
「合わない」と感じる理由は人それぞれですが、たとえば次のようなものがあります。背景を言葉にすると、変更や見学で確かめたいポイントがはっきりします。
- 作業内容が自分の希望や得意と合わない(もっとパソコン作業がしたい、など)
- 通うのに時間がかかり、体調や生活リズムに負担が大きい
- 事業所の雰囲気やスタッフとの関わり方が自分に合わない
- 通う頻度(週何日など)の希望が、今の事業所では調整しにくい
別のB型を検討するときは、見学や体験で次の点を確認すると、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。気になる事業所をいくつか見比べてみるのがおすすめです。
- 作業内容は、自分のやりたいこと・得意なことに近いか
- 通いやすい場所か(駅からの距離・所要時間・通う頻度の調整)
- 事業所の雰囲気やスタッフの対応は、自分に合いそうか
- 体調や生活リズムに合わせて、無理なく続けられそうか
- 見学や体験のときに、疑問や不安を相談しやすいか
事業所を変更する具体的な手続きや、今の事業所をどう続ける(または区切る)かは、相談支援専門員や事業所と相談しながら進められます。選び方をもっと詳しく確認したい方は、関連コラム「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考になります。大切なのは、一人で抱え込まず、見学で実際に見て確かめることです。
ぽちぽちの道の場合(まず見学・体験で合うか確かめる)
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。「今の事業所が合わない」「もっとパソコンやAIを使う作業をしてみたい」という方に向けて、まずは見学・体験で合うかどうかを確かめていただけます。
B型のなかでも、ぽちぽちの道は袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、パソコンと生成AIを使った作業が中心なのが特徴です。たとえば、次のような作業に未経験から取り組めます。
- データ入力(アンケートや資料の文字起こし・表計算ソフトへの入力など)
- Canvaを使った画像・SNS素材づくり
- 生成AI(ぽちぽちAI)を相棒にした文章の下書き・調べ物
- SNS投稿(ぽちSNS)づくりやブログ・文章の作成
「今のB型では軽作業が中心で、もっとPCスキルが身につく作業がしたい」という方にとって、作業の幅を広げる選択肢として検討しやすい事業所です。続けるほどパソコンやAIのスキルが身につくので、将来の就職や在宅ワークを考えるときの土台づくりにもつながります。実際の作業の様子や、できる作業の一覧は、作業内容のページでも紹介しています。
「パソコンは苦手」という方も心配いりません。電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、生成AIも活用しながら少しずつ慣れていけます。週1日からの通所もご相談いただけるので、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースで始められます。工賃や利用料は作業内容や状況によって変わるため、詳しくは見学時にご案内します。なお、別の事業所からの変更や複数利用ができるかどうかは、お住まいの市区町村・相談支援専門員への確認が必要になります。手続きの進め方も含めて、見学のときに一緒に整理することもできます。
志木駅徒歩2分・東武東上線沿線エリアの方で、「今の事業所が合うか迷っている」「別のB型も見てみたい」という方は、見学のときに作業を見ながら一緒に考えることもできます。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。
B型の掛け持ち・併用についてよくある質問
Q. 同じB型を2つ掛け持ちして同時に通えますか?
A. 同じ就労継続支援B型を複数の事業所で同時に利用する掛け持ちは一般的ではなく、通常は1つのB型に通う形になります。できるかどうかは支給量や自治体の判断によるため、希望する場合はお住まいの市区町村や相談支援専門員に確認してください。一概に「できる・できない」とは言い切れず、一人ひとりの状況で異なります。
Q. 今のB型が合わないので、別のB型に変えられますか?
A. はい、今の事業所が合わない場合に、別のB型へ変更(移籍)することはできます。一度選んだら変えられないわけではありません。見学や体験で作業内容や雰囲気を比べて、自分に合う事業所を選び直せます。具体的な手続きは、相談支援専門員や事業所と相談しながら進められます。
Q. B型と他の福祉サービスを併用することはできますか?
A. B型と他の種別・サービスの組み合わせは、本人の状況や支給決定の範囲で可能な場合があります。ただし、できるかどうかは一人ひとり異なり、最終的な判断はお住まいの市区町村が行います。自分の場合に併用できるかは、市区町村の窓口や相談支援専門員に確認するのが確実です。
Q. 掛け持ちしたいのは「作業の幅を広げたい」からです。どうすればよいですか?
A. 「作業の幅を広げたい」「今の作業が合わない」という背景がある場合は、無理に掛け持ちを目指すより、別のB型への変更や見学での選び直しが現実的なことが多いです。たとえばパソコン・生成AIの作業をしてみたいなら、その作業ができる事業所を見学して比べてみる方法があります。まずは気になる事業所の見学から始めても大丈夫です。
Q. 事業所を変更したいとき、最初にどこへ相談すればよいですか?
A. まずは相談支援専門員や、気になる事業所に相談するとよいです。支給量や受給者証に関わる手続きが必要になる場合は、お住まいの市区町村の窓口が確認先になります。一人で抱え込まず、見学で実際の様子を見ながら相談すると、次の一歩を決めやすくなります。
まとめ
同じ就労継続支援B型の同時掛け持ちは一般的でなく、できるかどうかは支給量や自治体の判断によります。一方で、今の事業所が合わないときに別のB型へ変更することは可能で、見学・体験で比べて選び直せます。「掛け持ちしたい」の背景に「合わない」「作業の幅を広げたい」という思いがあるなら、変更や見学が現実的な選択肢です。最終的な可否は、必ずお住まいの市区町村・相談支援専門員にご確認ください。
ぽちぽちの道は、パソコン・生成AIの作業を未経験から始められる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。実際の作業や雰囲気を見に来てください。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

