「AIに頼んだのに、答えがいまいち」「プロンプトがうまくいかない」——そんなときの直し方を、本人・ご家族・相談支援員の方向けにまとめました。この記事では、回答がずれる原因の見分け方と、伝え方を変えて改善する具体的なコツを紹介します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道で、スタッフと一緒に「直しながら頼む」進め方も紹介します。
AIの回答がいまいちな時は、頼み方を3ステップで直す
AIの回答がいまいちな時は、最初から作り直すのではなく、①どこがずれているか確かめる→②足りない情報を一つ足す→③もう一度頼み直す、の3ステップで直すのが基本です。プロンプトがうまくいかない原因の多くは「伝えた情報が足りなかった」だけなので、一言足すだけで近づくことがよくあります。
うまくいかない時の直し方を、先に結論としてまとめます。
- 作り直さない:会話を続けて「ここを直して」と頼むほうが早い
- 一度に直すのは一つ:長さ・言葉づかい・内容など、気になる点を一つずつ伝える
- 具体例を見せる:「こんな感じにして」と見本を添えると、ぐっと近づく
- 最後は人が確認する:AIの答えは正しいとは限らないので、内容は自分で見直す
「思い通りにならない=自分のせい」と感じる必要はありません。AIは伝えられた言葉の分だけ答えるので、ずれは『伝え方の調整』で直せるものがほとんどです。次の章から、原因の見分け方と直し方を順に見ていきます。
回答がずれる原因と直し方(タイプ別の対処)
プロンプトがうまくいかない原因は、大きく「①お願いがあいまい」「②情報が足りない」「③形を指定していない」「④AIの勘違い・誤り」の4つに分けられます。プロンプト改善とは、この原因を見分けて、足りない一言を足していく作業のことです。原因によって直し方が変わるので、まずどのタイプかを見分けるのがコツです。
下の表で、「いまいちな答え」のよくあるパターンと、その直し方を整理します。
| いまいちな状態 | 主な原因 | 直し方の一言 |
|---|---|---|
| ぼんやりした一般論しか返ってこない | お願いがあいまい | 「誰向けに・何のために」を足す |
| 内容は合っているが長すぎる・短すぎる | 形を指定していない | 「3行で」「箇条書きで」と量を指定する |
| 知ってほしい前提を踏まえていない | 情報が足りない | 状況や条件を文中に書き足す |
| 事実とちがう・話がかみ合わない | AIの勘違い・誤り | 「ここは間違い」と伝えて直してもらう |
タイプが分かったら、次の手順で直していきます。一度にあれもこれもと直そうとせず、一回につき一つを心がけると、どの一言が効いたのか分かりやすくなります。
- 答えのどこが不満かを言葉にする:「長い」「かたい」「例がほしい」など、まず自分で言語化する
- 原因のタイプを上の表で見分ける:あいまい・情報不足・形・誤りのどれに近いか考える
- 足りない一言を一つだけ足す:「やさしい言葉で」「具体例を3つ」のように短く付け足す
- 続けて頼み直す:新しく書き直さず、同じ会話の流れで「ここを直して」と頼む
- まだずれていたら別の一言を試す:一回で決めようとせず、何度か言い換えてみる
たとえば「お知らせの文章を書いて」で固い文章が返ってきたら、「保護者向けに、やさしい言葉で、3行で」と条件を足すだけで近づきます。プロンプト改善は、完ぺきな文を一発で書くことではなく、出てきた答えを見て少しずつ寄せていく作業だと考えると、気が楽になります。プロンプトそのものの基本を先に知りたい方は、「プロンプトとは?AIにうまく頼むコツ」もあわせて読むと、土台がつかめます。
それでも思い通りにならない時のチェックリスト
何度か直しても思い通りにならない時は、頼み方そのものを見直すサインです。多くは「お願いが大きすぎる」「前提を省いている」「AIの答えをうのみにしている」のどれかに当てはまります。次のチェックリストで、自分のプロンプトを点検してみてください。
- [ ] お願いを一つに絞れているか(複数の頼みを一度に詰め込んでいないか)
- [ ] 「誰に・何のために・どのくらい」のうち、抜けている情報はないか
- [ ] 見本や具体例を見せたか(「こんな感じで」と一例を添えたか)
- [ ] 専門用語ではなく、普通の話し言葉で頼めているか
- [ ] 一回の答えであきらめず、言い換えて聞き直したか
- [ ] 出てきた答えを、そのまま使わず内容を確認したか
特に大事なのは最後の項目です。生成AIは、事実とちがうことやふさわしくない表現を、もっともらしく返すことがあります。これは頼み方の良し悪しに関わらず起こりうるので、AIの答えは下書きと考え、最後は必ず人が内容を確かめて仕上げるのが前提です。回答がずれる時ほど、この確認のひと手間が安心につながります。
それでもうまくいかない場合は、一度お願いを小さく分けてみるのも有効です。「企画書を作って」のような大きな頼みは、「まず見出しだけ」「次に各項目を一段落ずつ」と段階に分けると、AIも答えやすく、こちらも直しやすくなります。一人で抱え込まず、誰かに「どう頼んだらいいかな」と相談しながら進めると、コツをつかむのが早くなります。
ぽちぽちの道の場合(直しながら頼むを、一緒に練習)
「AIの答えがいまいち」でつまずいたとき、その場で「じゃあどう直す?」を一緒に考えられる人がそばにいると、上達がぐっと早くなります。一人だと「自分には向いていないのかも」と感じがちな場面でも、声をかけ合いながら試せば、ずれを直す手応えがつかめてきます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。生成AI(ぽちぽちAI)を業務の相棒に、こうした「直しながら頼む」進め方を、スタッフと一緒に練習しながら作業に取り組めます。具体的には、次のような流れで取り組みます。
- 回答がずれた時にその場で相談:「この答え、長すぎる気がする」と感じたら、どう直すかをスタッフと一緒に考えます。うまくいかない時の言い換え方を、その都度ためせます。
- 生成AIを下書きの相棒に:文章の下書きやCanvaでの画像づくり、調べ物の整理などを、AIに頼みながら進めます。最後は人が内容を確認して仕上げるので、正確さを保ちながら作業できます。
- 未経験からのスタート:電源の操作や文字入力など、基礎からスタッフがサポートします。「パソコンもAIも初めて」という方も歓迎です。
- 無理のないペース:週1日からの通所もご相談いただけます。体調や生活リズムに合わせて始められます。
実際の作業の様子や、できる作業の一覧は、作業内容のページでも紹介しています。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談や見学から始めても大丈夫です。まず質問だけでも大丈夫です。
プロンプトがうまくいかない時のよくある質問
Q. プロンプトがうまくいかないのは、自分のやり方が悪いからですか?
A. いいえ、やり方が悪いわけではありません。AIは伝えられた言葉の分だけ答えるため、回答がずれるのは「情報がもう少し必要だった」というサインがほとんどです。お願いに一言足して頼み直すと、近づくことが多いので、気負わず試してみてください。
Q. AIの回答がいまいちな時は、最初から書き直したほうがよいですか?
A. いいえ、書き直すより、同じ会話で「ここを直して」と続けて頼むほうが早いです。「もっと短く」「やさしい言葉で」のように、気になる点を一つずつ伝えると、AIはそのつど直してくれます。会話のように何度でも頼み直せます。
Q. AIが思い通りにならない時、どこを直せばよいか分かりません。
A. まず「答えのどこが不満か」を言葉にしてみてください。長い・かたい・例がほしい、などです。次に、それが「あいまい・情報不足・形の指定なし・AIの誤り」のどれかを考え、足りない一言を一つだけ足します。一度に直すのは一つにすると、どの言葉が効いたか分かりやすくなります。
Q. 何度直しても、AIの答えが事実とちがう時はどうすればよいですか?
A. 「ここは間違いです」と具体的に伝えて直してもらいつつ、その内容を自分でも確認してください。生成AIは事実とちがうことをもっともらしく返すことがあります。AIの答えは下書きと考え、最後は人が確かめて仕上げるのが安心です。
Q. プロンプト改善のコツは、一人で練習しないといけませんか?
A. いいえ。ぽちぽちの道では、回答がずれた時の直し方を、スタッフと一緒に練習しながら作業できます。「どう頼み直せばいいかな」をその場で相談できるので、一人で抱え込まずに少しずつコツをつかんでいけます。
まとめ
プロンプトがうまくいかない、AIの回答がいまいちな時は、作り直すのではなく「①どこがずれているか確かめる→②足りない情報を一つ足す→③頼み直す」の3ステップで直すのが基本です。原因をタイプ別に見分け、一度に直すのは一つにすると、どの一言が効いたか分かりやすくなります。AIの答えは下書きと考え、最後は人が確認して仕上げましょう。ぽちぽちの道では、志木駅徒歩2分で、こうした「直しながら頼む」コツをスタッフと一緒に練習しながら作業に取り組めます。
気になったら、どんな作業ができるかを見てみてください。「見学はまだ不安」という方は、LINEでの相談や見学から始めても大丈夫です。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

