「障害福祉サービスを使うと、利用者負担はどれくらいかかるの?」「1割負担と聞いたけれど、毎月いくらまで増えるのか心配」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、障害福祉サービスの利用者負担の考え方と、負担上限月額(応能負担)の仕組みを、制度としてわかりやすく整理します。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道(生成AI特化の就労継続支援B型)での、費用面の相談の進め方もあわせて紹介します。
障害福祉サービスの利用者負担は「原則1割だが、所得に応じた上限月額がある」
障害福祉サービスの利用者負担は、原則として費用の1割ですが、世帯の所得に応じた「負担上限月額」が設けられているため、上限を超えた分はかからず、多くの方が無料または低額で利用できます。これは、支払える力(所得)に応じて負担額を決める「応能負担」という考え方に基づく仕組みです(出典:厚生労働省/障害者総合支援法)。
負担上限月額や応能負担のしくみは、厚生労働省「障害者の利用者負担」のページでも確認できます。
まず押さえておきたいのは、次の3点です。
- 利用者負担は「使った分だけ青天井で増える」のではなく、ひと月の上限額(負担上限月額)が決まっている
- 上限額は世帯の所得に応じて段階的に決まり、生活保護世帯や低所得(市町村民税非課税)世帯は0円になる
- 1割という割合だけでなく、この上限月額とセットで考えるのが、利用者負担の正しい捉え方
「1割負担」という言葉だけが独り歩きすると、「サービスを使うほど負担がどんどん増えるのでは」と不安になりがちです。実際には所得に応じた上限が先にあるため、上限の範囲を超えて支払うことはありません。次の章で、この負担上限月額の仕組みを詳しく見ていきます。
負担上限月額の仕組み(応能負担・所得区分の考え方)
負担上限月額とは、障害福祉サービスを利用するときに、ひと月に支払う利用者負担の上限額のことです。何回・何時間サービスを使っても、原則としてこの上限額を超える負担は発生しません。上限額は世帯の所得に応じて段階的に区分され、所得が低いほど負担が軽くなる「応能負担」の考え方で設計されています(出典:厚生労働省/障害者総合支援法)。
仕組みを整理すると、利用者負担は「1割(応益)」と「上限月額(応能)」の二段構えになっています。
- まず、サービスにかかった費用の原則1割が利用者負担として計算される
- ただし、その1割が世帯の所得区分ごとの上限月額を超える場合は、上限月額までの支払いで済む
- つまり、実際に支払うのは「1割の額」か「上限月額」のどちらか低いほうになる
所得区分の考え方を表で整理すると、次のようになります。具体的な金額は制度の見直しで変わることがあるため、ここでは区分の枠組みと負担の方向性を示します。
| 所得区分 | 世帯のおおまかな状況 | 負担の方向性 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護を受給している世帯 | 負担上限月額は0円 |
| 低所得 | 市町村民税が非課税の世帯 | 負担上限月額は0円 |
| 一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割が一定額未満など) | 一定の上限額が設定される |
| 一般2 | 上記以外の課税世帯 | 一定の上限額が設定される |
この表で大切なのは、「所得が低いほど上限が下がり、生活保護・低所得の世帯は0円になる」という方向性です。具体的な金額(円)や、各区分の判定に使う所得の基準は、制度の見直しで変わることがあります。最新の上限額やご自身がどの区分に当たるかは、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口でご確認ください。
なお、ここでいう「世帯」は、所得を判断する範囲が制度で決められています。18歳以上の方の場合は、障害のあるご本人とその配偶者を世帯としてみるのが基本で、親や兄弟の所得は含めないのが原則です。この世帯の数え方も負担額に関わるため、判断は窓口での確認が確実です。
自分の利用者負担を知るには(受給者証・窓口で確認する)
自分の利用者負担を正確に知るには、お住まいの市区町村が交付する「受給者証(障害福祉サービス受給者証)」を確認するのが確実です。どの所得区分に当てはまり、負担上限月額がいくらになるかは、申請にもとづいて市区町村が判定し、受給者証に記載されます。「自分は無料になるか」「上限はいくらか」は、この受給者証で決まります。
確認の手順を整理すると、次のようになります。
- お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に相談し、サービス利用と利用者負担について申請する
- 世帯の所得状況にもとづいて、市区町村が所得区分と負担上限月額を判定する
- 交付された受給者証に記載された所得区分・負担上限月額を確認する
- 不明な点は、窓口や相談支援専門員に確認しながら進める
確認するときのチェックポイントは次のとおりです。
- 受給者証に記載された自世帯の所得区分と負担上限月額
- 負担上限月額が0円か、上限額が設定されているか
- 複数のサービスを使う場合の負担の合算(上限額の管理)の扱い
- 利用者負担とは別にかかる実費(昼食代・教材費・交通費など)の有無
利用者負担の判定や受給者証の申請は、すべてお住まいの市区町村の窓口が行います。事業所が金額を決めるわけではありません。だからこそ、金額や区分の最終的な確認は窓口で行うのが確実で、進め方に迷うときは相談支援専門員に相談しながら進められます。なお、利用までの全体の流れを知りたい方は、ご利用案内のページもあわせてご覧ください。
ぽちぽちの道の場合(費用面の不安も、見学・相談で)
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。利用者負担そのものは、これまで見てきたとおり世帯の所得区分と負担上限月額で決まり、判定は市区町村の窓口で行われます。
就労継続支援B型は、工賃を「受け取る」側の活動でもあります。そのため、所得に応じた負担上限月額の仕組みとあわせて考えると、実際には利用料がかからない(0円の)方も多くいらっしゃいます。ただし、最終的な負担額は世帯の状況によって決まるため、断定はできません。「多くの場合は負担が軽い仕組みになっている」と知っておくだけでも、最初の一歩のハードルは下がるはずです。費用がいくらになるか・無料になるケースをもう少し具体的に知りたい方は、関連コラム「B型事業所の利用料はいくら?無料になるケースと確認ポイント」もあわせてご覧ください。
費用面では、利用者負担(制度上の負担上限月額)とは別に、事業所側でかかる実費があります。ぽちぽちの道では昼食をお弁当(実費)でご用意できますが、こうした事業所ごとの費用については、見学のときに具体的にご案内します。制度上の利用者負担は窓口・受給者証で、事業所の実費は見学で、と分けて確認すると見通しが立てやすくなります。
「お金の心配があって相談しづらい」という方も、どうぞご安心ください。費用のことだけを質問していただいても大丈夫です。受給者証の申請やお住まいの自治体の制度については市区町村の窓口がご案内しますが、「制度の何を窓口で聞けばよいか分からない」という段階でのご相談も歓迎します。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。気になったら、見学だけでも大丈夫です。
障害福祉サービスの利用者負担についてよくある質問
Q. 障害福祉サービスの利用者負担はいくらですか?
A. 原則は費用の1割ですが、世帯の所得に応じた負担上限月額が設けられているため、上限を超える分はかかりません。実際に支払うのは「1割の額」か「上限月額」のどちらか低いほうです。生活保護世帯・低所得世帯は0円になります。具体的な上限額はお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。
Q. 負担上限月額とは何ですか?
A. ひと月に支払う利用者負担の上限額のことです。何回サービスを使っても、原則としてこの上限額を超える負担は発生しません。上限額は世帯の所得に応じて段階的に決まる「応能負担」の仕組みで、所得が低いほど負担が軽くなります。
Q. 自分がいくら負担するか、どこで分かりますか?
A. お住まいの市区町村が交付する受給者証に、所得区分と負担上限月額が記載されます。区分の判定は世帯の所得状況にもとづいて市区町村が行うため、事業所ではなく窓口で確認するのが確実です。不明な点は相談支援専門員にも相談できます。
Q. 負担上限月額の具体的な金額はいくらですか?
A. 金額は所得区分ごとに決められており、制度の見直しで変わることがあります。古い情報を載せると誤解を招くため、最新の金額はお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口でご確認ください(出典:厚生労働省)。受給者証にもご自身の上限額が記載されます。
Q. 就労継続支援B型でも利用者負担はかかりますか?
A. 仕組みは同じで、世帯の所得に応じた負担上限月額で決まります。B型は工賃を受け取る側の活動でもあるため、実際には利用料がかからない方も多くいらっしゃいますが、最終的な負担額は世帯の状況によって決まります。費用の不安はぽちぽちの道への見学・相談でもお気軽にどうぞ。
まとめ
障害福祉サービスの利用者負担は原則1割ですが、世帯の所得に応じた負担上限月額(応能負担)があり、上限を超える分はかからないため、多くの方が無料・低額で利用できます。実際に支払うのは「1割の額」か「上限月額」のどちらか低いほうで、生活保護・低所得世帯は0円です。ご自身の所得区分と上限額は、市区町村の窓口・受給者証で確認するのが確実です。
ぽちぽちの道は志木駅徒歩2分の、生成AI・パソコン作業に特化したB型事業所です。お金の不安があっても、気になったら、見学だけでも大丈夫です。費用のことだけでも、LINEでの相談からお気軽にどうぞ。
見学前に確認したい項目はB型事業所の選び方チェックリストで一覧にしています。
- 60分個別相談
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

