「周りの人はもっと早く作業をこなしている」「自分だけ進みが遅い気がする」——B型事業所に通うなかで、周りと比べて落ち込んでしまう本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、人と比べてつらくなる気持ちを否定せずに受け止めたうえで、自分のペースで無理なく通うための工夫をわかりやすくお伝えします。比べて落ち込むのは、あなたが悪いからではありません。志木駅から徒歩2分の「ぽちぽちの道」でも、自分のペースを大切にしながら、週1日からの相談・見学を受け付けています。
周りと比べてしまう方も、自分のペースで通えるB型なら無理なく続けられます
周りと比べて落ち込んでしまう方も、自分のペースを大切にできるB型事業所なら、無理なく通い続けられます。B型事業所は、人と速さや成果を競う場所ではなく、一人ひとりが自分に合ったペースで作業に取り組む場所だからです。だれかと比べて遅いと感じても、それで通いにくくなることはありません。
まず知っておいてほしいのは、次の3点です。
- 周りと比べて落ち込む気持ちは自然なもので、無理に消そうとしなくて大丈夫です
- B型事業所は競争の場ではなく、作業量や通所日数は人それぞれで構いません
- 「前の自分」と比べたり、小さな進歩に目を向けたりすると、気持ちが少し楽になります
就労継続支援B型とは、雇用契約を結ばずに、自分のペースで働ける福祉サービスです。「周りと同じだけこなさなければならない」という場所ではありません。ここからは、人と比べてしまうときに自分のペースで通うための工夫と、見学で確認したいことを順に見ていきます。
自分のペースで通うための工夫(比べてつらいときに)
人と比べてつらいときは、「前の自分と比べる」「小さな進歩に目を向ける」「作業量や日数は人それぞれでよいと知る」「気持ちをスタッフに話す」の4つを意識すると、自分のペースを取り戻しやすくなります。一度にすべてを実践する必要はなく、できそうなものから一つずつで十分です。
ここで言う「自分のペース」とは、他人の速さや量に合わせるのではなく、その日の体調や得意・不得意に合わせて、自分が無理なく続けられる進み方のことです。下の表で、4つの工夫を整理します。
| 工夫 | 具体的な考え方・行動 | 気持ちの変化 |
|---|---|---|
| 人と比べず「前の自分」と比べる | 隣の人ではなく、先週・先月の自分と今を比べる | 少しの進歩に気づきやすくなる |
| 小さな進歩・できたことに目を向ける | 「今日も通えた」「最後まで取り組めた」を数える | 自分を責める時間が減る |
| 作業量や日数は人それぞれでよいと知る | 量や速さに正解はなく、比べる必要がないと理解する | 焦りがやわらぐ |
| つらい気持ちをスタッフに話す | 「比べてしまってつらい」とそのまま伝える | 一人で抱え込まずにすむ |
このほか、SNSなどで他の人の様子を見て比べてしまうときは、つらく感じる情報と少し距離を取るのも一つの方法です。スマホを見る時間を区切ったり、比べて落ち込むアカウントの通知をオフにしたりするだけでも、気持ちが楽になることがあります。
大切なのは、比べてしまう自分を責めないことです。人と比べる気持ちは、だれにでも自然に起こります。それを無理に消そうとするより、「比べたくなったら前の自分を見る」「できたことを一つ数える」と、目を向ける先をそっと変えるほうが続けやすくなります。それでも気持ちのつらさが続くときは、一人で抱え込まず、相談支援員や主治医に相談してみてください。
進み方や続け方そのものに不安があるときは、関連コラム「B型事業所が続かないと感じる理由と、無理なく通うための工夫」も参考になります。
見学で確認したいこと(競争的でない雰囲気かどうか)
見学のときは、その事業所が「競争的でない雰囲気か」を確認すると、自分のペースで通えるかどうかが分かりやすくなります。周りと比べて落ち込みやすい方にとっては、作業内容そのものより、量や速さを競わせない雰囲気があるかどうかが、通いやすさを大きく左右するからです。
次のチェックリストを、見学のときに意識して見てみてください。
- 作業の速さや量を、人と比べる雰囲気がないか:ノルマで急かされたり、人と比べて評価されたりしないかを見ます。
- 一人ひとりのペースが尊重されているか:通っている人がそれぞれの進み方で取り組めているかを確認します。
- 作業量や通所日数を自分で相談して決められるか:量や日数を一律に決められず、相談して調整できるかを聞きます。
- つらいときに気持ちを話せる相手がいるか:「比べてしまってつらい」と相談できるスタッフがいるかを確かめます。
- 静かに集中できる席や環境があるか:周りが気になりにくい席や、一人で進められる作業があるかを見ます。
見学では、こうした点をスタッフに直接質問しても構いません。「人と比べて落ち込みやすいのですが、大丈夫でしょうか」と正直に伝えると、その事業所がどう受け止めてくれるかも分かります。受け止め方そのものが、通いやすさを判断する材料になります。なお、ここで挙げたのは合う・合わないを確かめる目安であり、特定の事業所が良い・悪いという話ではありません。自分に合う場所を選ぶための視点として活用してください。
ぽちぽちの道の場合(自分のペースが前提で、競争のない雰囲気です)
ぽちぽちの道では、自分のペースで取り組むことを前提にしていて、作業の速さや量を人と競わせることはありません。「周りと比べて落ち込みやすい」という方も、自分のペースを大切にしながら、少しずつ慣れていける場所を目指しています。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。比べてつらくなりにくい環境につながる特徴を、次のように整理できます。
- 自分のペースが前提:作業量や通所日数は人それぞれで、一律のノルマで急かすことはありません。その日の体調に合わせて無理のない範囲で取り組めます。
- 競争でない雰囲気:速さや量を競ったり、人と比べて順位をつけたりする場ではありません。一人ひとりが自分の作業に集中できる雰囲気を大切にしています。
- 一人で集中できる作業が中心:データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AIを使った文章作成など、自分のペースで進められる作業が中心です。周りが気になりやすい方も取り組みやすい環境です。
- 週1日から相談できる:はじめから多くの日数を通う必要はありません。無理のない頻度から始め、慣れてきたら相談しながら調整できます。
- 相談しやすい雰囲気:「比べてしまってつらい」「ペースを変えたい」と感じたとき、スタッフに話しながら通い方を見直せます。
「パソコンは苦手」という方も心配いりません。電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、生成AIも活用しながら少しずつ慣れていけます。どんな作業が自分に合うかは、実際の作業を見ていただくのが分かりやすいです。なお、働くブランクが長くて自信が持てないという方も、地元・東上線沿線のB型から段階的に始める考え方があります(関連コラム「働くブランクがある方へ|地元・東上線沿線のB型から始める考え方」)。志木駅徒歩2分・東武東上線沿線エリアにお住まいで、「周りと比べてつらい」と感じている方は、まず見学や相談から始めてみてください。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。
工賃は作業内容や通所日数によって変わります。金額や量で人と比べる必要はないので、実際の雰囲気を見ていただくのがおすすめです。詳しくは見学時にご案内します。
周りと比べてしまうことについてよくある質問
Q. B型事業所で周りと比べて落ち込んでしまいます。おかしいですか?
A. おかしくありません。人と比べて落ち込む気持ちは、だれにでも自然に起こるものです。B型事業所は速さや量を競う場ではないので、周りと比べて遅いと感じても大丈夫です。「前の自分」と比べたり、できたことに目を向けたりすると、気持ちが少し楽になります。
Q. 作業が遅くても通っていていいのでしょうか?
A. はい、大丈夫です。B型事業所は自分のペースで働ける場所で、作業の速さや量に正解はありません。人それぞれの進み方で構わないので、遅いと感じても通い続けられます。気になるときは、スタッフに相談しながら無理のない作業量に調整できます。
Q. 周りの人がうらやましくて、劣等感を感じてしまいます。どうすればいいですか?
A. まずは、その気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫です。比べてつらいときは、隣の人ではなく先週・先月の自分と比べてみてください。小さな進歩に気づきやすくなります。SNSなどで比べてつらくなる情報からは、少し距離を取るのも一つの方法です。つらさが続くときは、相談支援員や主治医に相談してみてください。
Q. 「自分のペースで通える」事業所かどうかは、どう見分ければいいですか?
A. 見学のときに、作業の速さや量を人と比べる雰囲気がないか、一人ひとりのペースが尊重されているかを見てみてください。作業量や通所日数を相談して決められるか、つらいときに気持ちを話せる相手がいるかも大切な目安です。「比べて落ち込みやすいのですが大丈夫ですか」と直接聞いてみるのもおすすめです。
Q. 比べてつらい気持ちは、スタッフに話してもいいですか?
A. はい、話して大丈夫です。「比べてしまってつらい」とそのまま伝えてかまいません。気持ちを言葉にすると、一人で抱え込まずにすみ、通い方の見直しにもつながります。ぽちぽちの道でも、こうした気持ちを相談しながら、自分のペースで通えるよう一緒に考えます。
まとめ
周りと比べて落ち込んでしまうのは自然なことで、あなたが悪いわけではありません。B型事業所は速さや量を競う場ではなく、自分のペースを大切にする場所です。「前の自分」と比べる、小さな進歩に目を向ける、作業量や日数は人それぞれでよいと知る、つらい気持ちをスタッフに話す——こうした工夫で、焦らず通い続けやすくなります。志木駅徒歩2分のぽちぽちの道でも、自分のペースで通える形を一緒に探せます。気持ちのつらさが続くときは、相談支援員や主治医にも相談してみてください。
「周りと比べてつらい」という方も、気になったら、見学だけでも大丈夫です。質問だけしたい方は、LINEでの相談もお気軽にどうぞ。
見学前に確認したい項目はB型事業所の選び方チェックリストで一覧にしています。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

