「就労継続支援B型に通いながら、いずれはIT系の仕事に就職したい」「でも、何から始めて、どう進めばいいの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、B型からIT系の一般就労を目指すロードマップを、パソコンの基礎から就職後の定着まで、段階を追ってやさしく解説します。志木駅から徒歩2分・生成AI特化のぽちぽちの道(就労継続支援B型)の進め方もあわせて紹介します。
B型からIT系の就職は「5つの段階」で目指せます(順番どおりでなくても大丈夫)
B型からIT系の一般就労は、「①生活リズムとPC基礎 → ②具体的なスキル → ③成果物・ポートフォリオ → ④次の段階を選ぶ → ⑤就職後の定着」という5つの段階で目指せます。一直線に進むものではなく、人によって行きつ戻りつしながら進むのがふつうです。焦らず、自分のペースで一歩ずつで大丈夫です。
このロードマップは、あくまで全体像をつかむための地図です。どの段階にどれくらいかかるかは、体調や生活の状況によって人それぞれで、決まった正解はありません。まずは大きな流れを、次の番号リストで押さえておきましょう。
- 生活リズムを整え、パソコンの基礎に慣れる:通所のリズムをつくりながら、電源の入れ方・保存・タイピング・基本操作に慣れます。
- 具体的なスキルを身につける:データ入力、Excelやスプレッドシート、Canva、生成AIの活用、文字起こし、SNS・ブログ作成など、仕事につながる作業を経験します。
- 成果物・ポートフォリオをつくる:つくった画像や文章、入力した実績などをまとめ、「これだけできる」と見せられる形に残します。
- 次の段階を選ぶ:就労移行支援で訓練する/A型で雇用に慣れる/障害者雇用へ直接応募するなど、自分に合う道を選びます。在宅・テレワークという選択肢もあります。
- 就職後は定着を支えてもらう:就職して終わりではなく、就労定着支援などのしくみで、働き続けることを支えてもらえます。
ここからは、それぞれの段階で何をするのか、そしてIT系ではどんな仕事を目指せるのかを、もう少し具体的に見ていきます。
B型からIT系就職までのロードマップとは?段階ごとに解説
B型からIT系就職までのロードマップとは、生活リズムづくりとパソコン基礎から始めて、スキル習得・成果物づくり・進路選択・就職後の定着へと進む、段階的な道筋のことです。ここで大切なのは、「次の段階に進むこと」よりも「今の段階を自分のものにすること」です。
そもそも一般就労とは、福祉サービスの枠ではなく、企業などと直接雇用契約を結んで働くことです。その中には、障害のある方が配慮を受けながら働く「障害者雇用」という枠もあります。IT系の一般就労を目指す場合も、いきなり就職活動から始めるのではなく、土台づくりから順に進めるのが安心です。各段階の中身を、下の表で整理します。
| 段階 | この段階ですること | 身につく力・残るもの |
|---|---|---|
| ①生活リズム・PC基礎 | 通所のリズムづくり/電源・保存・タイピング・基本操作 | 働く土台となる生活リズムと、パソコンへの慣れ |
| ②具体的なスキル | データ入力/Excel・スプレッドシート/Canva/生成AI活用/文字起こし/SNS・ブログ作成 | 仕事につながる具体的なパソコンスキル |
| ③成果物・ポートフォリオ | つくった画像・文章・入力実績をまとめる | 「これだけできる」と見せられる実績 |
| ④次の段階を選ぶ | 就労移行支援/A型/障害者雇用への応募/在宅・テレワーク | 自分に合った進路の見通し |
| ⑤就職後の定着 | 就労定着支援などで働き続ける支援を受ける | 長く働き続けるための支えと安心 |
IT系で目指せる仕事には、はばがあります。たとえばパソコンを使った事務(PC事務)、データ入力オペレーター、Webサイト更新の補助、SNS運用の補助、ライティング、デザイン補助などです。これらは障害者雇用枠でも見られる職種で、B型で積んだパソコン作業の経験が土台になりやすい分野です。
ただし、どの仕事に就けるか、いつ就職できるかには個人差があり、就職そのものを保証するものではありません。進め方や時期は、体調や状況によって変わります。具体的な進め方は、相談支援専門員や主治医、事業所と相談しながら決めていくのが安心です。B型から一般就労・A型を目指す全体の考え方は、関連コラム「B型事業所から一般就労・A型を目指すには?ステップアップの考え方」もあわせてご覧ください。
なお、IT系の一般就労には、在宅勤務・テレワークという働き方の選択肢もあります。通勤が負担になりやすい方にとっては、在宅という形も視野に入れておくと、進路の幅が広がります。在宅で働くことに関心がある方は、関連コラム「在宅ワークの前にB型でパソコン作業を練習するメリット」も参考になります。
IT系就職を目指すときに確認したいポイント(チェックリスト)
IT系就職を目指すときは、「スキルだけ」を見るのではなく、生活リズム・体調・支援者とのつながりも含めて確認しておくと安心です。スキルが先に進んでも、生活の土台がぐらついていると長続きしにくいためです。まずは、次のチェックリストで今の状況を整理してみましょう。
- 通所のリズムが整い、決まった時間に活動できているか
- パソコンの基本操作(電源・保存・タイピング)に慣れてきたか
- データ入力やExcelなど、仕事につながる作業を一つでも経験したか
- つくった成果物(画像・文章・入力実績など)を残しているか
- どんな働き方(通勤か在宅か、雇用か福祉の枠か)が合いそうか考えているか
- 相談支援専門員や事業所のスタッフに、希望を共有できているか
- 体調の波があるとき、無理なく休めるペースを保てているか
このチェックリストは、すべてに「はい」がそろってから動き出す、という意味ではありません。一つでも当てはまる項目があれば、それがすでに前進です。逆に、まだ整っていない項目があれば、そこを次の段階の目標にすればよいだけです。
特に大切なのが、③の成果物を残すことです。「自分には何ができるのか」を言葉だけで伝えるのは難しいものですが、つくったものがあれば、それが何よりの説明になります。成果物をまとめてポートフォリオにする方法は、関連コラム「生成AIで作る作品ポートフォリオとは」でくわしく紹介しています。また、タイピングからAI活用まで、パソコンスキルそのものをどう伸ばすかについては、関連コラム「B型事業所でパソコンスキルを伸ばすには?タイピングからAI活用まで」が参考になります。
就職後の定着や、障害者雇用・在宅就労といった働き方の具体については、今後のコラムでもくわしく取り上げる予定です(就労定着支援とは/障害者雇用とは/在宅就労・テレワークについて、など)。気になるテーマがあれば、見学やLINE相談のときに直接たずねていただいても大丈夫です。
ぽちぽちの道の場合(PC・生成AIに特化・志木駅徒歩2分・未経験から)
ぽちぽちの道は、パソコンと生成AIに特化した就労継続支援B型事業所なので、ここで積むスキルが、IT系へ進む次の一歩の土台になりやすいのが特徴です。「①PC基礎 → ②具体スキル → ③ポートフォリオ」までを、日々の作業の中で自然に積み重ねていけます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。IT系を目指す方にとって、次のような進め方ができます。
- 未経験からのスタート:電源の操作や文字入力など、基礎からスタッフがサポートします。「パソコンもAIも初めて」という方も、生成AIやスタッフの助けを借りながら少しずつ慣れていけます。
- 仕事につながる作業を経験できる:データ入力、Canvaでの画像・SNS素材づくり、生成AIを使った文章・調査づくり、ブログ作成など、IT系の職種につながる作業に取り組めます。
- 成果物が形に残る:つくった画像や文章、入力した実績は、そのままポートフォリオの材料になります。「これだけできる」と見せられる形で残せます。
- 無理のないペース:週1日からの通所もご相談いただけます。体調や生活リズムに合わせて、自分のペースで土台づくりを進められます。昼食はお弁当(実費)をご用意することもできます。
実際の作業の様子や、できる作業の一覧は、作業内容のページでも紹介しています。「IT系の就職を目指したいけれど、自分に合うか不安」という方も、まずは見学で雰囲気を見ていただくのがおすすめです。工賃は作業内容や通所日数によって変わるため、金額だけで判断せず、実際の作業や進め方を見ていただくと安心です。詳しくは見学時にご案内します。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。
なお、就職できるかどうかや、その時期には個人差があります。ぽちぽちの道で積んだスキルが必ず就職につながると約束するものではありませんが、次の一歩の土台づくりの場として活用していただけます。進め方は、相談支援専門員や主治医とも相談しながら、一緒に考えていきましょう。
IT系の就職とB型についてよくある質問
Q. B型からIT系の会社に就職することはできますか?
A. はい、B型での経験を土台に、IT系の一般就労を目指すことはできます。ただし、就職できるかどうかや時期には個人差があり、就職を保証するものではありません。生活リズムやパソコン基礎から段階的に進めるのが安心です。
Q. パソコンが未経験でも、IT系を目指せますか?
A. はい、未経験からでも始められます。まずは電源の操作や文字入力など、基礎から少しずつ慣れていくところがスタートです。ぽちぽちの道では、生成AIやスタッフがサポートするので、未経験の方も土台づくりから取り組めます。
Q. IT系では、どんな仕事を目指せますか?
A. パソコンを使った事務、データ入力オペレーター、Webサイト更新の補助、SNS運用の補助、ライティング、デザイン補助などがあります。障害者雇用枠でも見られる職種で、B型で積んだパソコン作業の経験が土台になりやすい分野です。
Q. B型の次は、どこへ進むのがよいですか?
A. 進路は人それぞれで、決まった正解はありません。就労移行支援で訓練する、A型で雇用に慣れる、障害者雇用へ直接応募する、在宅・テレワークを選ぶなど、いくつもの道があります。どれが合うかは、相談支援専門員や事業所と相談しながら選ぶのがおすすめです。
Q. どれくらいの期間で就職できますか?
A. 期間には個人差があり、体調や生活の状況によって変わります。早く進むことよりも、今の段階を自分のものにしながら、無理のないペースで進めることが大切です。時期は焦らず、相談しながら決めていきましょう。
まとめ
B型からIT系の一般就労は、「生活リズム・PC基礎 → 具体スキル → ポートフォリオ → 進路選択 → 就職後の定着」という段階で目指せます。一直線ではなく、行きつ戻りつしながらで大丈夫です。進み方や時期には個人差があるので、相談支援専門員や主治医、事業所と相談しながら、自分のペースで一歩ずつ進めていきましょう。ぽちぽちの道は、PC・生成AIに特化したB型として、その土台づくりをお手伝いします。
気になったら、LINEでの相談だけでも大丈夫です。「IT系を目指したいけれど何から始めれば」という段階のご相談も歓迎しています。志木駅徒歩2分なので、見学にもお気軽にお越しください。
ぽちぽちの道でできる作業の全体像は作業内容まとめで紹介しています。
- 60分個別相談
- 利用前提で
なくてOK - 準備不要
同伴者OK
B型事業所がはじめて、続けられるか不安…
まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

