「B型でもらう工賃に税金はかかるの?」「確定申告ってしないといけないの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、就労継続支援B型の工賃と税金の基本的な考え方を、できるだけやさしく中立に整理します。結論から言うと、扱いは一人ひとりの所得全体で変わるため、最終的な要否や金額は税務署・市区町村・税理士に確認するのが安心です。志木駅から徒歩2分のぽちぽちの道での相談の様子もあわせてお伝えします。
B型の工賃は少額なら確定申告が不要なことも多いが、所得全体で変わるので確認を
就労継続支援B型の工賃は、所得が少額であれば確定申告が不要なことも多い一方で、年金や他の収入を含めた所得全体や、受けられる控除によって扱いが変わるため、最終的な要否は税務署・市区町村・税理士に確認するのがいちばん安心です。「工賃に税金がかかって損をするのでは」と不安になる方もいますが、まずは正しい考え方を知ることから始めましょう。
障害者控除など所得税のしくみは、国税庁「No.1160 障害者控除」のページで確認できます。
ポイントを先に3つだけ整理します。
- 工賃は雇用契約に基づく「給与」とは扱いが異なり、税制上は雑所得などになりうる(扱いは個別の事情による)。
- 所得が一定額以下なら確定申告が不要なことも多いが、年金・他の収入・控除によって変わるため、一律に「必要/不要」とは言い切れない。
- 障害者手帳がある場合などには障害者控除が受けられることがある(条件あり)。
この記事では具体的な金額や税額、申告の要否そのものは扱いません。なぜなら、それは収入の合計や家族の状況、その年の制度によって一人ひとり違うからです。大切なのは、「自分の場合はどうなるか」を正しい窓口に確認することです。次の章から、考え方の基本と、確認・相談したいことを順に見ていきます。
工賃と税金の基本的な考え方(給与とどう違う?)
工賃と税金を考えるうえで押さえておきたいのは、「工賃は給与とは扱いが異なる」という点です。会社に雇われて受け取る給与とは仕組みが違うため、税金の考え方も同じではありません。ここでは、断定を避けつつ、基本的な考え方を整理します。
まず、いくつかの言葉を定義しておきます。
工賃とは、就労継続支援B型で行う作業の対価として受け取るお金のことです。 B型は雇用契約を結ばずに自分のペースで作業に取り組む利用のため、「給料(賃金)」ではなく「工賃」と呼ばれます。給与とは扱いが異なり、税制上は雑所得などとして考えられることがありますが、実際の扱いは個別の状況によります。
確定申告とは、1年間の所得と納める税額を自分で計算し、税務署に申告する手続きのことです。 所得が一定額以下の場合などは、申告が不要になることもあります。会社員のように勤務先が年末調整をしてくれる仕組みとは異なるため、自分の状況に当てはまるかどうかは確認が必要です。
所得控除とは、税金を計算するときに所得から差し引ける金額のことです。 たとえば、障害者手帳をお持ちの場合などには「障害者控除」が受けられることがあります(条件があります)。控除があると、税金の計算上、課税の対象となる所得が小さくなる場合があります。
これらをふまえて、工賃と給与の違いを整理すると、次の表のようになります。あくまで一般的な考え方の整理であり、個別の判断ではありません。
| 観点 | B型の工賃 | 会社などの給与 |
|---|---|---|
| 契約 | 雇用契約は結ばない | 雇用契約を結ぶ |
| お金の呼び方 | 工賃 | 給与(賃金) |
| 税制上の考え方 | 雑所得などになりうる(個別の事情による) | 給与所得として扱われる |
| 年末調整 | 仕組みの対象外であることが多い | 勤務先が行うことが多い |
| 申告の要否 | 所得全体や控除によって変わるため、国税庁サイトや税務署でご確認ください | 状況により異なるため、お住まいの自治体・税務署でご確認ください |
ここで強くお伝えしたいのは、「工賃があるから必ず確定申告が必要」とも、「工賃は申告しなくてよい」とも、一律には言えないということです。年金を受け取っている方、他にも収入がある方、控除を受けられる方とでは、結論が変わります。税は複雑なので、自分の場合の要否や金額は、税務署・市区町村の税務窓口・税理士に確認してください。
確認・相談したいこと(どこに聞けばいい?チェックリスト)
工賃と税金について「自分の場合はどうなるか」を知りたいときは、税務署・市区町村の税務窓口・税理士に相談するのが確実です。インターネットの一般的な情報だけで判断せず、正しい窓口に自分の状況を伝えて確認しましょう。相談先の目安は次のとおりです。
- 税務署:確定申告の要否や、所得税の計算・申告の方法について相談できます。
- 市区町村の税務窓口:住民税や、お住まいの自治体での手続きについて相談できます。
- 税理士:個別の事情をふまえて、税金全般の具体的なアドバイスを受けたいときに相談できます。
相談する前に、手元に次のような情報を整理しておくと、話がスムーズになりやすいです。あくまで準備の目安としてご活用ください。
- その年に受け取った工賃のおおよその金額(事業所から受け取る支払いの記録など)
- 年金や他の収入があるか(障害年金、アルバイト、家族の扶養に入っているか など)
- 障害者手帳の有無(障害者控除などの対象になるか確認するため)
- 確定申告や住民税について、過去にどう案内されたか(前年までの状況)
これらを整理したうえで、「B型の工賃があるのですが、確定申告は必要でしょうか」と素直に聞けば大丈夫です。税の制度は毎年見直されることもあり、同じ状況でも年によって扱いが変わる場合があります。だからこそ、最新の情報をその年の窓口で確認することが何より大切です。なお、確定申告や受給者証など制度面の全体像は、ぽちぽちの道のご利用案内でも整理しています。
ぽちぽちの道の場合(お金の不安も相談から始められます)
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。「工賃の税金が心配」「確定申告が必要なのか分からない」といったお金の不安も、見学や相談のときに気軽にお話しいただけます。
ぽちぽちの道では、税金そのものの判断は税務署・市区町村・税理士などの専門の窓口にお願いしていますが、「どこに相談すればいいか分からない」という最初のつまずきを一緒に整理することはできます。たとえば、工賃に関する不安をうかがって、必要に応じて相談支援専門員や専門の窓口につなぐお手伝いをします。お金の話は人に聞きにくいものですが、ひとりで抱え込まずに、まず相談から始めて大丈夫です。
肝心の作業面では、ぽちぽちの道は袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、パソコンと生成AIを使った作業が中心です。データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AI(ぽちぽちAI)を相棒にした文章の下書きなどに、未経験から取り組めます。実際の作業の様子は、作業内容のページでも紹介しています。「パソコンは苦手」という方も、電源の操作や文字入力からスタッフがサポートし、週1日からの通所もご相談いただけます。
工賃や利用料は作業内容や状況によって変わるため、具体的な金額は見学時にご案内します。志木駅徒歩2分・東武東上線沿線エリアの方で、お金の不安をふくめて話を聞いてみたいという方は、見学のときに一緒に整理することもできます。「いきなり見学は不安」という方は、LINEでの相談から始めても大丈夫です。気になったら、まず質問だけでもお気軽にどうぞ。
B型の工賃と税金についてよくある質問
Q. B型の工賃に税金はかかりますか?
A. かかるかどうかは、工賃を含めた所得全体や受けられる控除によって変わるため、一律には言えません。所得が少額であれば結果として税金がかからないこともありますが、年金や他の収入があると扱いが変わる場合があります。自分の場合の取り扱いは、税務署・市区町村・税理士に確認してください。
Q. B型の工賃だけなら確定申告は不要ですか?
A. 工賃が少額であれば確定申告が不要なことも多いですが、必ず不要とは言い切れません。他の収入の有無や控除によって結論が変わるため、要否はご自身の状況をもとに税務署で確認するのが確実です。この記事では具体的な金額や要否の判断は行っていません。
Q. 障害者手帳があると税金で何か違いますか?
A. 障害者手帳をお持ちの場合などには、「障害者控除」が受けられることがあります(条件があります)。控除があると税金の計算に影響する場合がありますが、適用の可否や効果は一人ひとり異なります。詳しくは税務署・市区町村・税理士にご確認ください。手帳で受けられる割引やサービスについては、関連コラムでも紹介しています。
Q. 年金をもらいながらB型に通っています。税金はどう考えればいいですか?
A. 年金と工賃の両方がある場合、所得全体で税金や申告の要否を考えることになります。組み合わせによって扱いが変わるため、自己判断は避け、税務署・市区町村・税理士に相談してください。年金と工賃での暮らしの考え方は、関連コラムでも取り上げています。
Q. 税金のことはぽちぽちの道で教えてもらえますか?
A. 税金そのものの判断は、税務署・市区町村・税理士などの専門の窓口にお願いしています。ぽちぽちの道では、「どこに相談すればいいか分からない」という最初の整理をお手伝いし、必要に応じて適切な窓口へつなぐことはできます。お金の不安も、まず相談から始めて大丈夫です。
まとめ
B型の工賃は少額なら確定申告が不要なことも多い一方、年金や他の収入を含む所得全体や控除によって扱いが変わるため、最終的な要否や金額は税務署・市区町村・税理士に確認するのが安心です。障害者手帳がある場合などには控除が受けられることもあります。「工賃に税金がかかって損するのでは」と不安なときも、正しい窓口に聞けば落ち着いて整理できます。ぽちぽちの道は、お金の不安もふくめて相談から始められる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。
気になったら、まずLINEでの相談から大丈夫です。質問だけでもお気軽にどうぞ。お金や作業の不安は、見学のときに一緒に整理することもできます。
見学前に確認したい項目はB型事業所の選び方チェックリストで一覧にしています。
- 60分個別相談
- 利用前提で
なくてOK - 準備不要
同伴者OK
B型事業所がはじめて、続けられるか不安…
まずは、見学・相談から
始めてみませんか?

監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

