「B型事業所の仕事って、誰かに頼まれて作るの?」「データ入力やデザインの作業は、どんな順番で進むの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事では、B型の仕事の流れを、1つの案件が受注から納品にたどり着くまでの工程に分けて公開します。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」で、AIが下書きし人が仕上げる進め方も紹介します。
B型の仕事の流れは「受注→下書き→仕上げ→確認→納品」の順
B型の仕事の流れは、①受注(依頼を受ける)→②下書き・素材づくり→③人が仕上げる→④確認(チェック)→⑤納品という順で進むのが基本です。1つの案件は、いきなり完成するのではなく、いくつかの工程を分けて進めるので、苦手な部分があっても自分のできるところから関われます。
まず、この記事でお伝えするポイントを先にまとめます。
- 仕事には「依頼元」がある:事業所が企業や団体などから受けた作業(受注)を、利用者が分担して進めます
- 工程が分かれている:1つの案件を「下書き→仕上げ→確認」と段階に分けるので、一人で全部を抱えなくてよい
- AIは下書き、人は仕上げ:生成AIに特化したB型では、AIが下書きや素材づくりを手伝い、最後は人が確認して仕上げます
- 納品して完了:仕上がったものを依頼元に渡す(納品)と、その案件は一区切りです
なお、ここで紹介するのは仕事の流れの一例です。扱う案件の種類や工程の細かさ、1人がどこを担当するかは、事業所や作業内容によって変わります。 工賃や納期などの数値はここでは触れず、しくみと工程の流れを整理します。具体的な進め方は、見学のときに実際の様子を見ながら確認するのが確実です。
受注から納品までの工程をくわしく解説
B型の仕事の流れを、受注から納品まで5つの工程に分けて解説します。ここで言う「案件」とは、事業所が外部から受けた1つのまとまった作業(たとえば「お知らせ画像を10点つくる」「資料の文字起こしをする」など)のことです。1つの案件が完成して依頼元に渡るまでの道のりを、順番に見ていきましょう。
受注(じゅちゅう)とは、事業所が企業や団体、地域などから作業の依頼を受けることです。納品(のうひん)とは、仕上がった成果物を依頼元に渡して、その案件を完了させることです。この2つの言葉が、仕事の流れの入口と出口にあたります。
各工程の役割を、表で整理します。
| 工程 | やること | 関わり方の例 |
|---|---|---|
| ①受注 | 事業所が依頼を受け、作業内容と分担を整理する | スタッフが内容を説明し、希望や得意を聞く |
| ②下書き・素材づくり | 文章の下書き、画像のたたき台などを用意する | 生成AIやテンプレートを使って形にする |
| ③仕上げ | 下書きを人が手直しして、見せられる状態にする | 文章を整える、色や配置を調整する |
| ④確認(チェック) | 誤りや抜けがないかを見直す | 入力ミスや表記ゆれをチェックする |
| ⑤納品 | 完成した成果物を依頼元に渡す | スタッフがとりまとめて提出する |
工程を順番に追うと、次のようになります。
- 受注:事業所が依頼を受け、「何を・どれくらい・どんな形で」つくるかを整理します。ここで作業を分担し、誰がどの工程を担当するかを決めます。
- 下書き・素材づくり:いきなり完成を目指さず、まずはたたき台をつくります。生成AIで文章の下書きを出したり、Canvaのテンプレートで画像のもとを用意したりする段階です。
- 仕上げ:下書きを人が手直しして、人に見せられる状態に整えます。文章なら言い回しや事実を直し、画像なら色や配置を調整します。ここが「人の手」が活きる工程です。
- 確認(チェック):誤字や入力ミス、抜け漏れがないかを見直します。一人で気づきにくいところは、スタッフや別の人がダブルチェックすることもあります。
- 納品:完成した成果物を、スタッフがとりまとめて依頼元に渡します。これで1つの案件が一区切りし、振り返って次の案件に進みます。
大切なのは、「①から⑤まで全部を一人でやらなくてよい」ということです。下書きが得意な人、文章を整えるのが好きな人、チェックが丁寧な人——工程が分かれているからこそ、それぞれの得意を活かして分担できます。自分の体調やペースに合わせて、関わる工程を選んだり、途中で休んだりもできます。
仕事の流れに関わる前に確認したいポイント
仕事の流れに不安があるときは、見学のときに「自分はどの工程から関われそうか」を具体的に確認しておくと安心です。工程が分かれているぶん、「ここなら自分にもできそう」という入口が見つけやすくなります。
見学や相談のときに、次の点を確認しておくと、自分に合う関わり方をイメージしやすくなります。
- どんな案件(作業)を扱っているか、実際の例を見せてもらえるか
- 1つの作業が、どんな工程に分かれているか
- 未経験でも入りやすい工程(下書き・チェックなど)から始められるか
- わからないときに、スタッフや生成AIに相談しながら進められるか
- 納期や量に追われず、自分のペースで取り組めるか
- 体調に波があるとき、工程の途中で休んだり交代したりできるか
これらは、見学のときにスタッフへ遠慮なく質問して大丈夫です。「全部を完璧にこなさないといけないのでは」と身構える必要はありません。工程ごとに役割が分かれているので、まずは一つの工程に慣れることから始められます。 慣れてきたら関わる工程を増やす、という進め方もできます。
なお、納期や1日の作業量、工賃などは事業所や案件によって変わります。これらの数値は記事では断定せず、見学のときに実際の様子を見ながら確認するのが確実です。
ぽちぽちの道の場合(AIで下書き、人が仕上げて納品)
仕事の流れの中でも、「下書き」と「仕上げ」をどう分けるかは、事業所によって大きく変わります。ぽちぽちの道では、ここに生成AIを組み込んでいるのが特徴です。生成AI(ぽちぽちAI)が下書きや素材づくりを手伝い、最後は人が確認して仕上げる——という工程で、1つの案件を進めます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。たとえば文章づくりの案件なら、まず生成AIで下書きを出し、その内容を人が読んで事実や言い回しを直し、誤字をチェックしてから仕上げます。画像づくりの案件なら、Canvaのテンプレートをもとにたたき台をつくり、文字や配色を整えて形にしていきます。
この「AIが下書き、人が仕上げる」進め方には、利点があります。ゼロから書いたり描いたりするのが苦手でも、たたき台があるところからスタートできるので、作業のハードルが下がります。一方で、AIが出した内容をそのまま納品することはありません。事実の確認や仕上げは人の役割で、ここに取り組むうちにパソコンやAIの使い方が身についていきます。生成AIそのものについては「ぽちぽちAIとは何か」でくわしく紹介しています。
どの工程から関わるかは、サービス管理責任者と一緒に個別支援計画を立てながら決めていきます。パソコンが苦手な方や未経験の方も、文字入力や下書きのチェックといった入りやすい工程からスタートし、スタッフと生成AIがサポートします。週1日からの通所も相談できるので、その日の体調に合わせて作業の進め方を調整できます。実際にできる作業の種類は、作業内容のページでも紹介しています。1日の過ごし方の流れは「ぽちぽちの道の一日の流れ」もあわせてご覧ください。
「自分にもできる工程があるのか不安」というときは、見学の際に実際の案件と工程を見ていただきながら、どこから関われそうかを一緒に整理できます。作業内容の見学やLINEでの相談も受け付けています。まず質問だけでも大丈夫です。
B型の仕事の流れについてよくある質問
Q. B型の仕事は、どこから依頼されて来るのですか?
A. B型の仕事は、事業所が企業や団体、地域などから受けた作業(受注)を、利用者が分担して進めるのが基本です。事業所によって扱う案件の種類は異なります。ぽちぽちの道では、文章づくりや画像づくり、データ入力などのパソコン作業を扱っています。どんな案件があるかは見学時にご案内します。
Q. 受注から納品まで、ぜんぶ一人でやるのですか?
A. いいえ、1つの案件は工程ごとに分かれていて、全部を一人で抱える必要はありません。下書き・仕上げ・チェックといった段階を分担できるので、自分の得意な工程やできるところから関われます。体調に合わせて、関わる工程を選んだり調整したりもできます。
Q. 生成AIで下書きするなら、人がやることは少ないのですか?
A. そうではありません。生成AIは下書きや素材づくりを手伝う役割で、事実の確認や仕上げ、最終的なチェックは人が担当します。AIが出した内容をそのまま納品することはなく、人の手で整えてから仕上げます。この仕上げの工程に取り組むうちに、パソコンやAIの使い方が身についていきます。
Q. 納期に追われたり、ノルマがあったりしますか?
A. B型は雇用契約を結ばずに自分のペースで働ける福祉サービスのため、一般企業のように厳しい納期やノルマで追われる働き方とは異なります。ぽちぽちの道では、その日の体調に合わせて作業の進め方を相談できます。具体的な作業量や進め方は、見学のときに実際の様子を見ながらご案内します。
Q. 工程の途中で体調が悪くなったら、作業はどうなりますか?
A. 工程が分かれているので、途中で手を止めて休んだり、別の人が続きを引き継いだりできます。一人で全部を完成させる前提ではないため、無理なく取り組めます。体調に波があるときの進め方は、スタッフと相談しながら調整できますので、見学時にご相談ください。
まとめ
B型の仕事の流れは、受注→下書き・素材づくり→人の仕上げ→確認→納品という工程で進み、1つの案件を分担できるのが特徴です。工程が分かれているので、苦手な部分があっても、自分のできるところから関われます。扱う案件や工程の細かさは事業所で異なるため、実際の進め方は見学で確認するのが確実です。
ぽちぽちの道は、AIが下書きし人が仕上げる工程で作業を進める、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「自分はどの工程から関われる?」と気になったら、作業内容の見学やLINEでの相談から始めてみてください。気になったら、見学だけでも大丈夫です。どんな作業ができるかは「ぽちぽちの道でできる作業内容」も参考にしてください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

