「就労継続支援B型に通っているけれど、いつか就職もしてみたい」「次の一歩には何があって、どう進めばいいの?」——そんな本人・ご家族・相談支援員の方へ。この記事は、B型から就職・ステップアップを考えるときの選択肢と進め方を、一つひとつの深掘り記事への入り口として総まとめにしたものです。志木駅から徒歩2分・生成AI特化の「ぽちぽちの道」での準備の仕方もあわせて紹介します。
B型から就職・ステップアップへの「次の一歩」は一つではない
B型から就職への次の一歩は、一本道ではありません。「一般就労」「A型」「就労移行支援を経由する」、そして「B型を続ける」まで含めて、いくつもの選択肢があります。 どれが正解ということはなく、体調・希望・今の段階に合わせて選んでいけます。焦らず、自分のペースで決めて大丈夫です。
まず、次の一歩としてよく挙がる選択肢を整理します。
- B型を続ける:無理なく働き続けられる場であり続けることも、立派な選択です
- 就労移行支援を経由する:就職に向けた訓練に集中してから一般就労を目指す道筋
- A型に進む:雇用契約のある働き方に慣れながら、収入と経験を積む段階
- 一般就労を目指す:企業などで働く。開示するか(オープン就労)・しないか(クローズ就労)も選べる
この記事では、それぞれの道筋の全体像をつかんだうえで、くわしく知りたいテーマは個別の記事へ進めるように案内します。「次の一歩を、まず地図にしてから考えたい」という方の出発点として使ってください。
B型から就職・ステップアップの道筋を総まとめ(まず全体像)
ステップアップの道筋は、「①B型で土台づくり → ②必要に応じて就労移行支援やA型 → ③一般就労」という段階で考えると整理しやすくなります。一足飛びに進む必要はなく、今の段階でできることに取り組みながら、次の段階を支援員と相談して決めていくのが基本です。
一般就労とは、企業や団体などと雇用契約を結び、障害福祉サービスの枠組みの外で働くことです。 これに対してA型は事業所と雇用契約を結んで働く福祉サービス、就労移行支援は一般就労を目指す原則2年間の訓練の場です。それぞれ位置づけが異なるため、まず全体を表で見渡しておきましょう。次の表は、各ルートの中身と、くわしく解説している記事をまとめたものです。
| 次の一歩 | どんな段階か | くわしく読む |
|---|---|---|
| B型を続ける | 自分のペースで作業を続け、生活リズム・スキル・自信を整える | この記事の後半(ぽちぽちの道の場合) |
| 就労移行支援/A型 | 就職に向けた訓練、または雇用契約のある働き方に慣れる | B型から一般就労・A型を目指すには? |
| 一般就労(働き方の選択) | 障害を開示するか・しないか(オープン就労/クローズ就労)を選ぶ | オープン就労とクローズ就労の違い |
| IT・パソコンを活かした就職 | 身につけたPC・AIスキルを土台に、IT系の仕事を目指す | IT系の一般就労を目指すロードマップ |
おさえておきたいのは、「次の段階に進まなければいけない」わけではないという点です。B型に通い続けることも、いつか就職を目指すことも、どちらも本人や家族の希望で選べます。障害者雇用そのものの制度(障害者雇用枠・雇用率制度など)の基本は、厚生労働省「障害者雇用対策」のページでも確認できます。進むかどうか・いつ進むかは、相談支援専門員や事業所の支援員と相談しながら決めていくと安心です。
次の一歩を選ぶ前に整えたいこと(チェックリスト)
就職やステップアップに向けて大切なのは、「スキル」「体調・生活リズム」「相談」の3つをバランスよく整えることです。どれか一つだけを急いでも長続きしにくいため、今の自分がどこまで整っているかを、下のチェックで確認してみてください。
次の項目を、無理のない範囲で意識してみると、次の一歩への準備になります。
- [ ] 決まった曜日・時間に通う習慣がついてきた
- [ ] 体調の波があっても、自分なりの対処や相談ができている
- [ ] パソコン作業など、続けられる作業・得意な作業が見つかった
- [ ] 「これができるようになった」と感じられる場面が増えた
- [ ] あったら助かる配慮(通院への配慮など)を言葉にできる
- [ ] 就職やステップアップについて、希望や不安を支援員に話せている
すべてに当てはまる必要はありません。チェックがつかない項目は、これから整えていけばよいところです。準備が見えてきたら、次のように進めていくと迷いにくくなります。
- 今の希望を言葉にする:「いつか就職したい」「IT系に興味がある」など、ざっくりで十分です
- 支援員・相談支援専門員に共有する:希望を伝えると、状況に合う道筋を一緒に考えてもらえます
- 合いそうなルートの記事を読む:この記事の表から、気になる次の一歩の解説記事へ進みます
- 必要な準備を一つずつ整える:面接や書類の準備など、進む段階が決まってから取り組みます
- 進むタイミングを相談して決める:体調や生活の状況を見ながら、無理のない時期を選びます
なお、就職活動そのものの実務(面接で聞かれること、履歴書の書き方、職場で頼れる配慮の仕組みなど)は、進む段階が見えてきてから、それぞれの専門記事で準備すれば十分です。今の時点では、「次の一歩にどんな選択肢があるか」を知っておくだけでも、大きな前進です。
ぽちぽちの道の場合(次の一歩につながるPC・生成AIスキルを残す)
次の一歩を考えられるようになるのは、通うことが生活の一部になってきたサインでもあります。ただ、いきなり就職を目指さなくても大丈夫です。B型で取り組む作業が「将来に残るスキル」だと、次の一歩を選ぶときの土台が厚くなります。 ぽちぽちの道は、その土台づくりの場として活用できます。
ぽちぽちの道は、東武東上線「志木駅」から徒歩2分にある、生成AI・パソコン作業に特化した就労継続支援B型事業所です(2026年5月開設・運営:株式会社イチドキリ)。袋詰めや清掃などの軽作業ではなく、作業はパソコン中心で、データ入力やCanvaでの画像づくり、生成AI(ぽちぽちAI)を使った文章の下書きなどに、未経験から取り組めます。こうした作業を続けるほど、パソコンやAIのスキルとして手元に残るため、一般就労・在宅ワーク・A型を考えるときの土台づくりにつながります。
パソコンが苦手な方も、スタッフと生成AIがサポートするので心配いりません。その日の体調に合わせて作業の進め方を相談できるため、「どんなペースなら無理なく続くか」を自分で確かめる場にもなります。週1日からの通所も相談できるので、生活リズムに合わせて始められます。作業のなかで見えてくる「自分にできること」「あったら助かる配慮」は、いざ就職を考えるときに会社へ伝える材料にもなります。
「就職もいつか考えたいけれど、何から準備すればいいか分からない」というときは、見学の際に作業を見ながら相談できます。次の一歩の道筋を、支援員と一緒に整理することもできます。進むかどうかを決めるのは本人ですが、その手前の「自分のペースで土台を整える」お手伝いはできます。LINEでの相談や見学も受け付けています。まず質問だけでも大丈夫です。
B型から就職・ステップアップについてよくある質問
Q. B型から就職するには、まず何から始めればよいですか?
A. まずは「いつか就職したい」という希望を、支援員や相談支援専門員に言葉で伝えるところから始めるのがおすすめです。そのうえで、生活リズム・作業スキル・自信を無理なく整えていきます。就職活動の実務(面接や書類の準備)は、進む段階が見えてきてから取り組めば十分です。焦らず、今できる準備を一つずつ重ねていきましょう。
Q. B型から就職への次の一歩には、どんな選択肢がありますか?
A. 大きく分けて、就労移行支援を経由する道、A型に進む道、一般就労を目指す道、そしてB型を続ける道があります。一般就労を選ぶ場合は、障害を開示するオープン就労と、開示しないクローズ就労という働き方の違いもあります。どれが正解ということはなく、体調や希望に合わせて選べます。それぞれの道筋は、この記事の表から個別の解説記事で確認できます。
Q. B型からいきなり一般就労を目指しても大丈夫ですか?
A. 状況によっては可能ですが、必ず就職できるとお約束できるものではありません。就労移行支援やA型を経由して段階的に進む人もいれば、B型から直接一般就労を目指す人もいて、進み方は人それぞれです。大切なのは、今の体調や生活リズムに合った進め方を選ぶことです。迷うときは、相談支援専門員や主治医にも意見を聞きながら考えると安心です。
Q. ステップアップの総まとめとして、どの記事から読めばよいですか?
A. 「働き方の全体像」を知りたいなら、まずB型から一般就労・A型を目指すには?が出発点になります。就職するときに障害を伝えるか迷っている方はオープン就労とクローズ就労の違い、IT系の仕事に興味がある方はIT系の一般就労を目指すロードマップが参考になります。気になるテーマから読み進めてください。
Q. 就職を目指さず、B型に通い続けるのは「ステップアップしていない」ことになりますか?
A. そんなことはありません。B型に自分のペースで通い続けることは、立派な働き方の選択です。就職やステップアップだけが正解ではなく、無理なく働き続けられる場所であり続けることにも大きな意味があります。進むかどうか・いつ進むかは、本人や家族の希望に合わせて選べます。気持ちが変われば、そのときに相談すれば大丈夫です。
まとめ
B型から就職・ステップアップへの次の一歩は、就労移行支援やA型を経由する道、一般就労を目指す道、そしてB型を続ける道まで、いくつもの選択肢があります。どれが正解ということはなく、スキル・体調・相談の3つを段階的に整えながら、支援員と相談して決めていくのが安心です。まずは全体像をつかみ、気になる道筋は個別の記事で深めてください。
ぽちぽちの道は、パソコン・生成AIの作業を通じて「次の一歩につながる力」を自分のペースで育てられる、志木駅徒歩2分のB型事業所です。「自分の場合はどう進めればいい?」と迷ったら、LINEでの相談や見学から始めてみてください。質問だけでも大丈夫です。事業所選びは「B型事業所の選び方チェックリスト」も参考にしてください。
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監修者
田中 眞奈美(サービス管理責任者)
介護職、生活支援員業務、就労移行支援事業所での管理者業務など、介護・福祉業界にて多彩な経験を持つ福祉のプロフェッショナル。ぽちぽちの道では、サービス管理責任者として個別支援計画の策定および支援全体のマネジメントを担う。

執筆者
徳永 崇志(職業指導員・株式会社イチドキリ 代表取締役)
岡山大学教育学部出身。株式会社日立システムズでエンジニアとしてキャリアをスタートし、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に従事。その後、複数社で生成AIを活用したプロダクトの事業立ち上げを経験。ぽちぽちの道では、生成AI・ITを活用した生産活動の職業指導を担当。厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」講座修了。

